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「最後通牒」の意味とは?「最後通告」との違いを解説!【例文つき】

「最後通牒」の意味とは?「最後通告」との違いを解説!【例文つき】

「最後通牒を突きつける」

この「最後通牒」という言葉、ビジネスシーンやニュースで耳にしたことはあるでしょうか。

突きつけたりするぐらいですから、何やら緊迫した雰囲気が感じられますよね。

「最後通牒」と似た言葉に「最後通告」もあり、意味や使い分け方なども気になるところです。

今回は、「最後通牒」の意味とは?「最後通告」との違いを解説!【例文つき】についてご説明いたします!

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「最後通牒」の意味

「最後通牒」は「交渉の決裂も辞さないという態度で、相手に一方的に示す最終的な要求」という意味です。

「さいごつうちょう」と読みます。

もうこれで最後だ、どうなっても知らないぞという感じで、覚悟を決めて最後に突きつける要求ですね。

一般的にこのような意味で使われるのですが、元々の意味は外交文書の一つのことを言います。

「最後通牒」というのは、国際交渉において最終的な要求を文書で提示して、それを相手国が受け入れなければ交渉を打ち切る意思を表明することを言います。

紛争当事国間などで、これが我が国からの最後の要求です、これを受け入れなければ平和的な外交交渉は打ち切って実力行使に出ます、ということを書いて出す文書です。

通常は24時間とか48時間といった期限を設けます。

国家間の紛争で「最後通牒」が提示されるということは、○時間以内にこの要求を受け入れなければ軍事的な実力行使に移るぞ、ということで、戦争を宣言するようなものですから、かなり緊迫した状況ということになります。

「最後通牒」は本来このような、国際交渉の最終的な要求文書という意味なのですが、そこから一般的に(外交とは関係なく)、相手に最終要求を突きつけるという意味で広く使われます。

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「最後通牒」の使い方

「最後通牒」は、外交文書の一つで、国際交渉において最終要求を相手国に提示し、それを相手が受け入れなければ交渉を打ち切るという意思表明をすることです。

また、そこから転じていろいろな場面で相手に最終要求を一方的に示すこととして使われます。

「最後通牒を突きつける」とか「これは最後通牒だ」といった使い方をします。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. サラエヴォ事件を受け、オーストリアはセルビアに対して最後通牒を突きつけた。
  2. イラク戦争直前、アメリカはサダム・フセイン大統領とその家族の国外退去を要求し、全面攻撃の最後通牒を行った。
  3. あの会社は品質管理ができていない。何度言っても改まらないのでは、最後通牒を突きつけるほかないだろう。
  4. この会社にいたいなら社長の指示に従え。これは最後通牒だ。
  5. 彼の勤務態度はひどすぎる。上司である君から最後通牒を突きつけてやったらどうだ。

戦争に至るような緊迫した国際交渉の場で使う「最後通牒」ですが、ビジネスシーンなどで使う場合もかなり強い意味合いになります。

「これを聞き入れなければ取引をやめる」とか、「言うことを聞かなければクビにする」といったような場面で、最後の要求、最後の交渉として使うような言葉です。

「最後通告」との違いは?

「最後通牒」と同じように「最後通告」という言葉も使われています。

「最後通牒」と「最後通告」の違いですが、両者はほぼ同じ意味で使われています。

同じ意味であると理解しておいて良いのですが、あえて細かい違いを挙げるなら

  • 「最後通牒」は「特に国際法上、国家から国家へ一方的に意思表示をするときの文書の意」
  • 「最後通告」は「最後通牒」よりも日常的な場面で使う

という点でしょうか。

「通牒」は「書面で通知すること」「 国際法上、国家の一方的意思表示を内容とする文書」という意味です。

「通告」は「相手方に決定事項や意向などを告げ知らせること。特に、文書などで正式に告げ知らせること」という意味です。

「通牒」のほうが国際法で定められていて、外交で使われるような言葉であるということと、書面による通知であるという意味合いがよりはっきりしていますね。

ですが、実際には書面であれ口頭であれ、「最後通牒」も「最後通告」もどちらも使われています。

ビジネスシーンなど、私たちが普段に使う分には特に使い分けが決まっているわけではなく、同じ意味の言葉だと理解してよいでしょう。

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「最後通牒」の類義語

「最後通牒」の類義語には次のようなものがあります。

  • 最後通告
  • 最終通告
  • 最後通知
  • アルチメータム(最後通牒の英訳)

いずれも、同じ意味で言葉を少し変えただけという感じですね。

他には、文脈により

  • 宣戦布告(外交手段として軍事力を行使することの表明)

なども近い意味になることがあります。

まとめ

「最後通牒」は、これを受け入れなければ交渉決裂だ、という最終的な要求を突きつけることを指す言葉でした。

国際交渉はもちろんですが、ビジネスシーンなどで「最後通牒」が出されるということはかなり緊張感のある場面だと思います。

「最後通牒」を突きつけたり突きつけられたりというのは、あまり経験したくないことかもしれませんが、避けて通れない場合もあるでしょう。

ぜひ正しい意味を理解して使ってみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。