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「賛辞」という言葉をご存知でしょうか。
日常の気軽な会話ではあまり使わないかもしれませんが、ビジネスシーンや報道記事などではよく用いられる言葉です。
立派な行いをした人などに使う言葉ですので、ぜひ正しい使い方を確認しておきましょう。
今回は、「賛辞」の意味と使い方!「賛辞をおくる」は送る?贈る? 目上の人に使ってもいい?についてご説明いたします!
関連 「称賛」「賞賛」の意味と使い分け方!「褒める」との違いはあるの?【類語・対義語】
「賛辞」の意味
「賛辞」は「ほめたたえる言葉」という意味です。
「さんじ」と読みます。
「賛」は「たすける」「同意する」「ほめる」などの意味がある漢字です。
「辞」は「ことば」「やめる」「別れを告げる」などの意味があります。
「賛辞」は「ほめることば」ということで、人物や事物をほめたたえる言葉のことです。
「賛辞」の使い方
「賛辞」は褒める言葉です。
- 賛辞をおくる
- 賛辞を呈する
- 賛辞を惜しまない
- 賛辞を受ける
- 賛辞に値する
などの言い回しがあり、人物の功績や人徳、事物をほめたたえる言葉や文章のことを指して使います。
「ほめる言葉」ですから、もちろんいい意味です。
「ほめ言葉」というよりもかたい響きですから、報道記事や文章中、改まった言葉遣いの場などでは「賛辞」の方が向いています。
「賛辞をおくる」は送る? 贈る?
「賛辞をおくる」は「送る」とも「贈る」とも書かれていることがあり、どちらが正しいのか迷ってしまう人も多いでしょう。
「賛辞をおくる」は、「賛辞を贈る」の方が適切ですが、「賛辞を送る」も間違いではありません。
「送る」は「届ける」など何かを移動させることを表します。
「贈る」は贈り物のように、貴重なものを相手に進呈することを表します。
「贈る」の方が相手に進呈するという気持ちを込めて使われる言葉なので、感謝や敬意を込めた言葉という意味を表したいときは「贈る」が適切でしょう。
「賛辞」のほか「賞賛」「祝辞」など、相手の功績などをほめたたえる言葉の場合は「贈る」が使用されることが多いです。
ただし、「送る」はこちらからあちらに動かして届けるといったことを表しますので、「賛辞を送る」としても、「賛辞」を相手に届くように言うということなので間違いではありません。
一般的にはつぎのような使い分けです。
- 「送る」は荷物や手紙、送り迎え、声援や拍手(あるところに届けるということ)
- 「贈る」はギフトや賞状、勲章、賛辞や祝辞(貴重なものを進呈すること)
目上の人に使ってもいい?
賛辞は「ほめる」ということですから、ちょっと上から目線の印象で、目上の人に使ってはいけないのでは? と心配になる人も多いようです。
「賛辞をおくる」は目上の人に対して使っても問題ありません。
「よくできたね」というような上からの褒め言葉ではなく、「ほめたたえる」ということなので、相手を賞賛しています。
目上か目下かに関係なく使うことができます。
例えば「英雄に民衆が賛辞をおくる」といった使い方もできます。
「賛辞」の例文
- 彼の作品に批評家たちは賛辞を呈している。
- 彼女の才能に賛辞を惜しまない。
- 彼の行いは賛辞に値する。
- 彼女は見事な成績をあげ、社長から賛辞を受けた。
- 過分な賛辞のお言葉をいただき恐縮しております。
- 試合には負けてしまったが、選手の奮闘ぶりにサポーターたちは賛辞をおくった。
「賛辞」の類義語
「賛辞」の類義語には次のようなものがあります。
- 褒め言葉(人やものをほめる言葉)
- 賞詞(ほめことば。賞賛の言葉)
- 讃詞(ほめことば。賛辞)
- 賛美(ほめたたえること)
- 賞賛(ほめたたえること)
- 絶賛(この上もなくほめること)
「賛辞」の対義語
「賛辞」の対義語には次のようなものがあります。
- 酷評(少しも褒めるところのない厳しい批評)
- 批判(欠点などを指摘し、正すべきであるとして論じること)
- 辛辣(表現や見方が厳しいこと)
- 悪評(悪い噂。悪い評判)
まとめ
「賛辞」は「ほめたたえる言葉」という意味です。
相手をほめたたえる言葉を言ったり文章に書いたりするときに使う言葉です。
「賛辞をおくる」は「贈る」を使うことが多いですが、「送る」とすることもあります。
目上や目下の立場に関わらず使うことができる言葉ですので、何かと日常やビジネスシーンで使う機会もあることでしょう。
ぜひ意味や使い方を覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!