言葉の意味と使い方

「参考」の意味と使い方!「参考にさせていただきます」の別の言い回しは?

「参考にさせていただきます」

ビジネスシーンでもよく使われる言葉ですね。

何かの資料を受け取ったとか、アドバイスをもらったとか、そういう時にパッと口から出てくるような、使いやすい表現だと思います。

ですが、この「参考にさせていただきます」は、使い方によっては失礼になってしまうこともあるんです。

「参考」という言葉の意味から「参考にさせていただきます」の正しい使い方をしっかり確認しておきましょう。

今回は、「参考」の意味と使い方!「参考にさせていただきます」の別の言い回しは?についてご説明いたします!

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「参考」の意味

「参考」は「何かをしようとするときに、他人の意見や他の事例などをとりあげて、自分の考えを決める手がかりにすること」という意味です。

「さんこう」と読みます。

「参考にする」「参考書」「参考文献」など、日常的に使う言葉ですので、大体の意味はわかりますよね。

人の意見を聞いたり、資料などを見たりして、それを考え合わせて自分の考えをまとめたり物事を決めたりすることを「参考」と言います。

「参考」の使い方

「参考」は普段からよく見聞きする言葉だと思います。

「参考書」とか言いますよね。

ビジネスシーンで出てきそうな言い回しであれば、「参考にさせていただきます」「ご参考までに」があります。

「参考にさせていただきます」は「参考にする」、つまり「自分の考えを決める上で、手がかりとさせていただきます」という意味ですね。

「ご参考までに」は逆に「参考にしてください」という意味になります。

必ず参考にしてくださいという強制ではなく、「よければ参考にしてください」「判断材料の一つとして目を通して見てください」という感じの提案する意味合いになります。

【例文】

  1. 世界の事例を参考にする。
  2. 論文を書く際の参考文献をリストアップする。
  3. いただいた資料を参考にさせていただきます。
  4. ご参考までに、前年度のデータを添付いたします。
  5. 資料をお送りいたしますので、ご参考までに。

「参考にさせていただきます」は失礼?

「参考」は「参考にさせていただきます」という形で使うことがあります。

会話やビジネスメールでも何かと使いやすい表現ですよね。

ですが、この「参考にさせていただきます」は、目上の人には使わない方が良い表現なんです。

理由としては、

  • 「参考」は人の意見や事例などを「自分の判断の足しにする」という意味になるため
  • 「させていただきます」が回りくどい印象になるため

ということが挙げられます。

例えば上司からアドバイスをもらって「参考にさせていただきます」と答えたとします。

「参考にする」ということは、そのアドバイスを自分の判断材料の一つとして取り入れますということですね。

つまり、アドバイスを受け入れるかどうかは自分で決めます、受け入れるかどうかはわかりません、と言っているようなことになってしまうわけです。

「参考程度に聞いておきます」みたいな意味に取られてしまって、「生意気だな」なんて上司を怒らせてしまうかもしれません。

また、「させていただきます」は本来は相手に依頼したり許可をもらったりする際の丁寧な表現です。

「僭越ながらご挨拶をさせていただきます」とか「申し訳ございませんが、辞退させていただきます」といった使い方なら問題ありません。

ですが、「参考にする」という、自分が判断するという言葉を使っているのに「させていただく」というのが不適切であるというわけです。

最近は何にでも「させていただく」をつけるという傾向があり、丁寧にしようとしすぎて慇懃無礼な印象になってしまうこともありますね。

もちろん、上司によってはそんなこと気にしない、「参考にさせていただきます」でいいよという人もいるでしょうが(笑)、正しい使い方を知っておきたいですね。

「参考にさせていただきます」の別の言い回しは?

「参考にさせていただきます」は使い方によっては失礼になってしまうこともあります。

そんな時に使える、別の表現をいくつか知っておきましょう。

  • お手本とさせていただきます
  • 活用させていただきます
  • 貴重なご意見をいただきありがとうございます
  • 大変ためになりました
  • 勉強になりました

などがあります。

判断材料にするという意味の「参考にします」ではなく、「手本にします」とか、「ためになりました」、「勉強します」という意味の言葉を使うことで、相手のアドバイスや資料などが自分のために役立つものである、自分の学びにつながるということを強調しています。

感謝の言葉などと合わせて使うことで謙虚な印象になるでしょう。

【例文】

  1. 貴重なご意見をいただきありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
  2. ○○についてのお話、大変ためになりました。これからもぜひご教示ください。
  3. 先日は貴重なお話をうかがうことができ、非常に勉強になりました。

「参考」の類義語

「参考」の類義語には次のようなものがあります。

  • 参照(照らし合わせて参考にすること)
  • 引き合い(比較や参考とするため例に引くこと)
  • 目安(目当て。目標。基準)
  • レファレンス(参考。参照)

まとめ

「参考にさせていただきます」は、ビジネスシーンでも口頭やメールでよく使う表現です。

しかし、「参考」の意味をよく考えるとあまり目上の人には使わない方がいい言葉なんですね。

状況に応じて、適切な言い回しを考えて使えるようにしましょう。

ぜひ参考になさってください(笑)。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。