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「差し出がましい」「おこがましい」の意味と違いは?ビジネスでの使い分け方を解説!

「差し出がましい」「おこがましい」の意味と違いは?ビジネスでの使い分け方を解説!

「差し出がましいようですが」

「おこがましいですが」

このような言葉、ビジネスシーンでもよく耳にしませんか。

どんな場面でどのように使えばいいのかきちんと知っておきましょう。

今回は、「差し出がましい」「おこがましい」の意味と違いは?ビジネスでの使い分け方を解説!についてご説明いたします!

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「差し出がましい」の意味

「差し出がましい」は「相手に対して、必要以上におせっかいなことや厚かましいことなどをするさま」のことです。

「さしでがましい」と読みます。

「差し出がましいことを言う」とか「差し出がましい真似をする」などと言うことで、必要以上に人のことに出しゃばってきたり、おせっかいなことを言ったりするという意味になります。

悪い意味の言葉なので、人に向けて「差し出がましいですね」と言うよりも、自分のことを「差し出がましいですが」とへりくだる意味で使うことが多いです。

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「おこがましい」の意味

「おこがましい」は、「身の程をわきまえない。生意気だ」「ばかばかしい。ばかげている」という意味です。

漢字では「烏滸がましい」と書きますが、普通はひらがなで使われます。

「○○するのはおこがましい」とか「おこがましいようですが」などの使い方をします。

これも、悪い意味の言葉ですから相手に向かって「おこがましいですね」などと言うよりも、自分の行為に対して「おこがましいですが」などとへりくだる意味で使うことが多い言葉です。

「差し出がましい」と「おこがましい」の違いは?

「差し出がましい」と「おこがましい」は似たような意味の言葉ですね。

この二つの違いは

  • 「差し出がましい」は自分や相手の行為に対して使う
  • 「おこがましい」は自分の行為について使う

ということです。

「差し出がましい」は出しゃばる、余計なことをするという意味なので、自分のしたことが「差し出がましい」ということもありますし、相手のしたことについて「差し出がましいですが○○ですよ」などということもあります。

一方「おこがましい」は身の程知らずであるという意味があり、自分の行為を謙遜していうことがほとんどです。

人の行為を「おこがましい」という場合は、かなり強い非難になりますのであまり使いません。

ビジネスシーンでは、

  • 「差し出がましい」は相手のことや自分のことに使う
  • 「おこがましい」は自分のことに使う

と使い分けられます。

ビジネスでの使い分け方

「差し出がましい」や「おこがましい」はビジネスシーンでよく使われます。

目上の人にも目下の人にも使える表現で、また何かを提案するときにもよく使われます。

目上の人に対して使うとき

「差し出がましい」や「おこがましい」は、目上の人に対して謙遜や謝罪の気持ちを伝える時に使えます。

「差し出がましいですが……」「おこがましいですが……」とすることで、自分の方が下の立場であり、自分の行為を謙遜しながら伝えているということになります。

目上の人に対するクッション言葉ということです。

【例文】

  1. 差し出がましいお願いですが、なにとぞよろしくお願いいたします。
  2. このたびは、差し出がましいことをいたしまして申し訳ございませんでした。
  3. 私が言うのもおこがましいのですが、彼は非常に優秀な人材です。
  4. おこがましいお願いをして申し訳ございません。

目下の人に対して使うとき

目下の人に対して「差し出がましい」や「おこがましい」を使うときは、失礼な言動をした目下の人を注意するときなどになります。

特に「おこがましい」は、「身の程知らずだ」と相手を非難するような意味になりますので、かなり強い言い方になり、使う場面には注意が必要でしょう。

【例文】

  1. そんな差し出がましいことは言わないほうがいい。
  2. 君の行動は差し出がましいぞ。
  3. 彼のおこがましさには開いた口が塞がらない。
  4. 勝手にそんなことをするとはおこがましいぞ。

目下の人に対しては、自分を謙遜する意味の「差し出がましい」や「おこがましい」は使いません。

自分の方が目上に当たるのに、へりくだってしまうとかえって嫌味のように聞こえてしまいます。

「差し出がましいようだけど、この書類きちんとファイルしておいてね」

「おこがましいことを言うけど、ニュースは毎日チェックした方がいいよ」

このように部下や後輩に言うのは不自然ですよね。

提案するとき

「差し出がましい」や「おこがましい」は、「差し出がましいですが……」「おこがましいですが……」などの形で、何かを提案するときによく使われます。

自分がこんなことを言うのは出しゃばったことですが、自分がこんなことを言うのは身の程知らずですが、ということで、自分を下げて謙虚な印象になります。

【例文】

  1. 差し出がましいことを申しますが、今のやり方を少し変えてみてはいかがでしょうか。
  2. 差し出がましいようですが、私から提案させてください。
  3. おこがましいとは思いますが、その案件はぜひ私に担当させてください。
  4. おこがましいことを申しますが、A案よりB案の方がよいのではないでしょうか。

このように、目上の人や仕事相手がいる場で自分の意見を言うとき、そのまま「私は○○がいいと思います」と提案するよりも、やはりクッション言葉である「差し出がましい」や「おこがましい」を使うことで印象がよくなりますね。

まとめ

「差し出がましい」や「おこがましい」は、おせっかいであったり生意気であったりと言う、悪い意味の言葉でした。

でも、その「差し出がましい」や「おこがましい」を前置きとして使うことで、自分を謙遜して相手への敬意を表すことができるんですね。

人に注意するときにも使えますが、目上の人に対して意見を言う時などに使いやすい言葉ですので、ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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