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季語

「蝉時雨」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

「蝉時雨」の意味や読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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「蝉時雨」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「蝉時雨」について解説していきます。

「蝉時雨」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「蝉時雨」を使った俳句もご紹介いたします。

「蝉時雨」の意味と読み方

「蝉時雨」とは、まるで時雨が降ってきたかのように蝉が鳴き出すという情景を表した言葉です。

読み方は「せみしぐれ」です。

梅雨も明け、蝉が鳴くという本格的な夏の訪れを感じさせてくれる美しい言葉ですね。

朝から蝉の鳴き声が聞こえると「今日も暑くなるのかな」と思ってしまいますが、夏にしか聞くことの出来ない音の1つがこの「蝉時雨」です。

蝉の騒々しい鳴き声が響く夏ならではの情景をただ聞き流すのではなく、降ってくる雨に例えるのは感受性と表現力の高い日本ならではと言えるのではないでしょうか。

「蝉時雨」はいつの季語?

「蝉時雨」は俳句を作る上で「晩夏」の季語となっています。

「蝉」という言葉自体が「晩夏」の季語であり、その子季語として存在しているのが「蝉時雨」です。

夏を通して使うのではなく、夏の終わりごろとなる「晩夏」を表現する際に使う季語なんですね。

蝉時雨が終わり、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえてくると秋の到来も近いと言われています。

同じに聞こえる蝉の声にも様々な種類があるのでぜひ耳を澄ましてみてはいかがでしょうか。

もしかしたら夏の中に秋の気配を感じる事が出来るかもしれません。

関連する季語には「松蝉」「春蝉」「空蝉」などがあります。

合わせて読みたい▽
>>「晩夏」とはいつの季語?意味や使い方と「初秋」との違いは?俳句も紹介

「蝉時雨」を使った俳句

汗を吹く茶屋の松風蝉時雨
(あせをふく ちゃやのまつかぜ せみしぐれ)
正岡子規

蝉時雨子は担送車に追ひつけず
(せみしぐれ こはたんそうしゃに おいつけず)
石橋秀野

うれしさはかなしみとなり蝉時雨
(うれしさは かなしみとなり せみしぐれ)
阿部みどり女

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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