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「彼は先見の明がある」
この「先見の明」はビジネスシーンでもよく使われる言葉です。
ですが、間違った読み方や漢字などで覚えてしまっている人も多い言葉なんです。
読み方も合わせて、意味や使い方をきちんと覚えて使いましょう。
今回は、「先見の明」の意味と使い方!「先見の目」は間違い?【類義語・対義語・例文つき】についてご説明いたします!
「先見の明」の意味
「先見の明」は「ことが起こる前にそれを見抜く見識」という意味です。
「せんけんのめい」と読みます。
「せんけんのみょう」とか「さきみのめい」とか、読み間違いをすることも多いようですので正しい読み方を覚えておきましょう。
「先見」というのは、「将来どうなるか、あらかじめ見抜くこと」という意味で、これだけで「先見する」などとも使います。
「明」は「理のあきらかなこと」「道理を見通す力」という意味です。
「先見の明」は、何かが起こる前にそれを見抜く能力、先を見通して判断・行動する能力という意味です。
「先見の明」の由来
[引用:Wikipedia]
「先見の明」は、中国の歴史書『後漢書(ごかんじょ)』の楊彪伝(ようひょうでん)が由来であると言われています。
後漢王朝末期の中国、楊彪は学者で、その息子の揚脩は魏の君主である曹操に仕えていましたが、とある理由から処刑されます。
その後、曹操が楊彪に会った時、ずいぶん痩せていたのでそのことを言うと、楊彪は「『先見の明』がなく、我が子を溺愛していた自分を恥じているのです」と答えたというものです。
この『楊彪伝』からは、もう一つ「舐犢の愛(しとくのあい。親が子を溺愛すること)」という故事成語も生まれています。
「先見の明」の使い方
将来を見抜く力がある人、例えば市場の流れを読み事業を成功させた人などを「先見の名がある人だ」などと言います。
「先見の明がある」「先見の明を持つ」などの使い方をします。
なお、「あの人は先見の明がある」などという場合は、先を見通して成功した人に対して使うので、肯定的ないい意味になります。
例文で使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 彼は先見の明があり、いち早くこの分野を開拓した。
- 彼女にはたぐいまれな先見の明があった。
- 先見の明がなかったので株で大損してしまった。
- 災害に備えるには先見の明が必要だ。
- すぐれた政治家は先見の明を持っているものだ。
- 君は先見の目があるね。
「先見の目」は間違い?
「先見の明」のほか、「先見の目」という言葉が使われていることが時々あります。
この「先見の目」は間違いです。
単純に、「めい」と「め」という音や、「明」と「目」の漢字が似ているため混同されているのでしょう。
また、「先を見通す目を持つ」という意味合いからイメージして、「先見の目」と勘違いしてしまうのかもしれません。
とても多い間違いですが、正しくは「先見の明」ですので気をつけましょう。
他にも「先見の妙」などの間違いも多いので、読み間違え、書き間違えともに注意してくださいね。
「先見の明」の類義語
「先見の明」の類義語には次のようなものがあります。
- 慧眼(物事の本質を見抜く力)
- 知慮(先のこと、細かいことまで見通す知恵)
- 洞察力(物事を観察して本質を見抜く力)
- 明察(はっきりと真相を見抜くこと)
- 見越し(将来を見通すこと)
- 先見性(先を見通す力)
- 予見力(物事が起こる前にそのことを見通す力)
「先見の明」の対義語
「先見の明」と反対の意味を表すには次のような言葉があります。
- 浅慮(思慮が浅いこと)
- 察しが悪い(物事を察知する能力に劣っているさま)
- 見る目がない(物事を正しく見極める力を持ち合わせていないさま)
これらは、考えが足りなくて先を見通すことができないということで、悪い意味で使う言葉です。
まとめ
「先見の明」は、事が起こる前にそれを見抜く見識という意味でしたね。
ビジネスシーンでも、政治や経済、また災害への備えなど、様々な場面で必要とされる能力と言えるでしょう。
色々な場面で使われますので、ぜひこの機会に覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!