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「このプロジェクトが我が社の今後を占う試金石となるのだ!」
なんだか重大なことが発表されたようですね。
このような使い方をする「試金石」という言葉、意味を知っていますか?
ビジネスシーンや、テレビや新聞、ニュースサイトなどでもよく見聞きする言葉です。
ですが、意外とこうした言葉の意味や由来を調べてみる機会ってないものですよね。
「試金石」も、前後の文脈からなんとなくわかったと思って使っている言葉かもしれませんが、一度きちんと確認してみませんか?
今回は、「試金石」の意味と使い方!語源は?【類語・例文】についてご説明いたします!
「試金石」の意味
「試金石」はビジネスシーンでは主に「物の価値や人の力量を計る基準となる物事」という意味で使われます。
業種や状況によっては別の意味で使われることもありますので、のちほどご説明いたします。
「試金石」は「しきんせき」と読みます。
人や物の価値を比較するための判断材料、ということですね。
たとえば何かを実験したり、試験的に行ったりします。
それが今後うまくいくかどうかの見極め、という意味で「試金石」と言います。
「試金石」の使い方
「試金石」は何かの判断基準という意味で「試金石」とそのまま名詞として使われることもあります。
「試金石となる」という使われ方をすることが多く、これは「真価が問われる」「本質的な評価が判断される」という意味になります。
いろいろな使い方を例文で確認しておきましょう。
【例文】
- A社は中国に海外一号店を出したが、これが今後の世界展開を占う試金石となるであろう。
- このプロジェクトが成功するかどうかが今後の試金石になるのだ。
- この試合の勝敗が新体制の試金石となるであろう。
- 今回の選挙が、今後の政界の行方を占う試金石なのである。
「試金石」の語源
さて、「試金石」の使い方はお分りいただけたかと思います。
ですが、どうして「基準や判断材料」という意味のことを「試金石」と言うのでしょうか。
「試金石」は「試す」「金」「石」ですから、「金を試す石」となりますよね。
実は、「試金石」にはもう一つ、この漢字の通りの意味もあるのです。
もともと「試金石」というのは「金などの貴金属の鑑定に使う黒い石」のことを指します。
黒くて硬い専用の石(石英)で、その表面に金をこすりつけて条痕の色などを基準と比較して純度を判定するのです。
24金とか、18金、10金など金の純度もいろいろありますよね。
金そのものを目で見ただけではなかなかわかる物ではありませんが、試金石を使用することで判定が出来るのです。
まさに「金を試す石」ですよね。
金というのは世界中で尊ばれる、価値のある物です。
ですから、その金を基準にして、金の鑑定に使う「試金石」を「価値を確かめる、試してみて判断する」という意味で広く使うようになったのです。
「試金石」の類語
「試金石」には次のような類語があります。
- 規格(判断の基準となる社会的な標準)
- 物差し(価値程度などを判断する基準)
- 基準(物事の基礎となる標準)
- 目安(おおよその基準)
- 規範(判断などの拠るべき規準)
- テストケース(のちの出来事の先例となるような試み)
- 力試し(体力や能力を試すこと)
- 正念場(ここぞという大事な局面)
「試金石となる」=物事の本質的な評価を判断する という意味では
- 真価が問われる(今まで曖昧だった本当の価値の判断が否応なく下される)
- 力が試される(本質的な評価が判断される)
- 実力が試される(本質的な評価が判断される)
- 力量が問われる(物事を成し遂げる力の程度が判断される)などがあります。
まとめ
「試金石」は「金の鑑定に使う石」、それが転じて「物事の判断規準」という意味で使われる言葉でした。
単に判断の規準です、というだけではなく、「試金石となる」ということは、今後の行方を占う重要な判断が下されます、というような意味合いになります。
少し難しい言葉かもしれませんが、仕事をしていく上では何かと見聞きする言葉です。
ぜひ意味や使い方を理解して、自分でも使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!