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「振興」と「推進」は、どちらもビジネスシーンでよく見聞きする言葉です。
事業とか、計画とか、何かを広めていくような時に使いますよね。
使うシーンがにていそうなこの「振興」と「推進」ですが、その意味には違いがあります。
それぞれどのような時に使う言葉なのか、しっかり確認しておきましょう。
今回は、「振興」「推進」の違いは?意味と使い方を例文つきで解説!【類義語・対義語】についてご説明いたします!
「振興」の意味
「振興」は「物事をさかんにすること」と言う意味です。
「しんこう」と読みます。
「振」はブンブン振るの「振る」の他に、「ふるう。さかんになる」「ふるまい」「すくう」などの意味があり、ここは「さかんになる」の意味です。
「興」にも「おこる」「さかんになる」といった意味がありますから、「振興」は「さかんになる」意味の漢字を二つ重ねたものということになります。
「振興」は学術や産業などの物事をさかんにすることを指します。
【例文】
- 新規事業の振興を図る。
- 商店街の振興組合。
「推進」の意味
「推進」は「ものを前へおし進めること」「物事がはかどるようにすること」と言う意味です。
「すいしん」と読みます。
「推」は「押し出す」「選んですすめる」「移る」「いただく」「おしはかる」などの意味があります。
ここは「前へ押し出す」意味で使われています。
「進」はもちろん「進む」「進める」です。
「推進」は前へ押し出して進めると言うことを表し、そこから「物事をおしすすめる」という意味で使われる言葉です。
【例文】
- この船はプロペラで推進する。
- この計画を推進する。
「振興」と「推進」の違いは?
「振興」と「推進」のそれぞれの意味を見てきました。
どちらも、物事を盛り上げていく運動をするようなイメージの言葉ですよね。
この「振興」と「推進」の違いは、
- 「振興」は「物事をさかんにすること」
- 「推進」は「物事を目標に向かっておしすすめること」
となります。
「振興」は「さかんにする」、「推進」は「おしすすめる」ということです。
「振興」は学術や産業、事業、ある地区など、ものごとを盛んにすることを言います。
さかんに行われるようになる、事業の規模が拡大する、人が増えるなどの意味で、その物事が盛んになると言うことです。
例えば、商店街や観光地の「振興組合」というのがよくありますが、これは商店街や観光地の発展や活性化のための組合ですね。
一方「推進」はプロペラやジェットで「推進」するという使い方からもイメージできますが、「前へ進める」という意味合いの言葉です。
目標に向けて、その運動や計画などを「おし進める」のが「推進」です。
このような違いがありますので、例えば「この運動が盛り上がるように、計画を進めていこう」ということがあった場合、「○○運動の振興を推進する」と言えます。
【例文】
- 観光事業を振興する。(観光事業を盛んにする)
- ワクチンの研究開発を推進する。(ワクチン開発という目標に向かって進める)
「振興」と「推進」の類義語
「振興」と「推進」の類義語にはつぎのようなものがあります。
【「振興」の類義語】
- 振起(奮い立つこと。奮い起こすこと)
- 栄える(人や世の勢いが盛んになる。繁盛する)
- 繁栄(豊かにさかえること)
- 繁盛(にぎわい、大いに栄えること)
- 発展(物事の勢いなどが伸び広がって盛んになること)
【「推進」の類義語】
- 奨励(よいことだとして、それを行うようにすすめること)
- 推し進める(物事をはかどらせる)
- 勧奨(よいことだとすすめて励ますこと)
- 促進(物事がはやくはかどるように促すこと)
「振興」と「推進」の対義語
「振興」と「推進」の対義語にはつぎのようなものがあります。
【「振興」の対義語】
- 衰退(勢いや力が衰え弱まること)
- 衰微(盛んだったものが衰えること)
【「推進」の対義語】
- 抑制(抑えとどめること)
- 防止(ふせぎとめること)
- 障害(さまたげること。さまたげとなるもの)
- 制止(押さえつけて活動などをやめさせること)
- 抑止(させないようにおさえつけること)
まとめ
「振興」と「推進」には意味の違いがありましたね。
「振興」は「さかんにする」、「推進」は「おしすすめる」ということで覚えておくとよいでしょう。
ビジネスシーンではどちらもよく使われますし、「振興を推進する」などと同時に出てきても混乱しないようにしっかり区別しておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!