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「凌ぐ」の意味と使い方!「凌ぐ勢い」とは?言い換え表現【例文】

「凌ぐ」の意味と使い方!「凌ぐ勢い」とは?言い換え表現【例文】

「○○を凌ぐ」という言葉を聞いたことがありますか?

この「凌ぐ」という言葉、大きく分けると二つの意味があり、どちらの意味でもニュースやビジネスシーン、日常の色々な場面でも使われています。

読み方や類義語も合わせて確認しておきましょう。

今回は、「凌ぐ」の意味と使い方!「凌ぐ勢い」とは?言い換え表現【例文】についてご説明いたします!

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「凌ぐ」の意味

「凌ぐ」は「押し分けて前に進む」「困難や苦境などにじっと堪えて、なんとか切り抜ける」「能力・程度などが他のものを追い抜いて上に出る」という意味の言葉です。

「しのぐ」と読みます。

「凌」という字は人名などでも「リョウ」と読むことが多く、「しのぐ」という読み方は覚えていないと難しいかもしれませんね。

「凌ぐ」には「加わってくる力や困難を押しのけて進む」という意味があり、そこから他のものを押しのけてトップに立つというようなことで、「他よりも優れている」という意味でも使われます。

「凌ぐ」は乗り越えて進む、なんとか切り抜ける、他のものより能力や程度がまさるという意味を持っていることを覚えておきましょう。

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「凌ぐ」の使い方

「凌ぐ」にはいくつもの意味がありましたね。

「○○を凌ぐ」というかたちで、色々な使い方をしますので、文脈に応じて意味を解釈しましょう。

「暑さを凌ぐ」とか「雨をしのぐ」という場合は、困難なことや物理的に加わってくるものを耐えたり押しのけて防いだりするという意味になります。

「急場を凌ぐ(一時しのぎで差し迫った場合や事態を何とか切り抜けること)」「糊口を凌ぐ(やっと暮らしを立てていく)」といった言い回しもあります。

また、「先輩を凌ぐ」とか「兄を凌ぐ」とかいう場合は、能力などが優っているという意味になります。

例文

  1. この施設には屋根がないので雨をしのぐことができない。
  2. しばらくは水を飲んで飢えをしのぐしかない。
  3. マスク不足を凌ぐため、画期的な新製品を開発した。
  4. 当面の苦境を凌ぐための資金調達をしなければならない。
  5. 知能も身体能力も人間を凌ぐAIを開発したい。
  6. 彼は入社2年目にして先輩たちを凌ぐ成績を挙げた。

1~4番の例文は、困難などに耐えるという意味で「凌ぐ」を使っています。

最後の二つの例文では、能力などが他よりも優っているという意味で使っています。

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「凌ぐ勢い」とは?

「凌ぐ」の使い方の一つに「○○を凌ぐ勢いだ」とうものがあります。

ビジネスシーンでも、政治、経済やスポーツなど幅広いジャンルのニュースでも、その他さまざまな場面で使われる言葉です。

この「凌ぐ勢い」というのは、「他のものを追い抜いて上に出るほどの勢いである」という意味になります。

後から出たものが、ぐんぐんと力をつけて先にあったものよりも能力や人気などが上になるというポジティブな意味で使うことができます。

また、例えば「コロナの感染者が第一波を凌ぐ勢いで増えている」というような、ネガティブな文脈で使われることもあります。

いずれにせよ、「凌ぐ勢い」というのはそれまでのものを追い抜くような勢いということになります。

【例文】

  1. イスラエルのテクノロジー業界はシリコンバレーを凌ぐ勢いであると言われている。
  2. 中国経済の発展は目覚ましく、アメリカを凌ぐ勢いで成長している。
  3. このリップの春の新色は、定番の二色をはるかに凌ぐ勢いの人気ぶりだ。
  4. 新型コロナウイルスの感染者が、第一波をはるかに凌ぐ勢いで増えている。

「凌ぐ」の類義語・言い換え表現

「凌ぐ」の言い換え表現には次のようなものがあります。

【「困難や苦境などにじっと堪えて、なんとか切り抜ける」の意味】

  • 乗り切る(困難・危機などを切り抜ける)
  • 耐え忍ぶ(つらさ・苦しさを、じっと我慢する)

【「能力・程度などが他のものを追い抜いて上に出る」の意味】

  • 勝る(他と比べて価値や能力などが上である)
  • 凌駕(他のものを越えてそれ以上になること
  • 長ける(ある方面にすぐれている)
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まとめ

「凌ぐ」は何かを耐え忍ぶ、または何かよりも優れているという意味がある言葉でした。

「飢えを凌ぐ」「なんとか凌ぐ」などという場合は、どうにかこうにか耐え忍ぶという意味になりますね。

一方で、「先輩を凌ぐ」「大企業を凌ぐ」「凌ぐ勢い」などという場合は、それらを抜いて上に出るという大変勢いのある言葉になります。

同じ「凌ぐ」でも使い方次第で意味や表すイメージも違ってくるのが面白いですね。

しっかり判別して使いこなしたいですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。