言葉の意味と使い方

「小職・小生・当方」の使い分け方!自分・自分の会社をへりくだらせた言い方と【社内・社外】での違い

「小職・小生・当方」の使い分け方!自分・自分の会社をへりくだらせた言い方と【社内・社外】での違い

「小職まで連絡をお願いします」

ビジネスシーンでは、このような言葉を耳にすることがあります。

日常の会話では使わない言葉でしょう。

他にも「小生」「当方」など、自分のことを表すちょっと難しい言い方って色々ありますよね。

どういう時にどういう言葉で自分のことを表せばいいのか、しっかり確認しておきましょう。

使い分け方だけ早く知りたい方は目次4の「小職・小生・当方の使い分け方」の部分からお読みください。

今回は、「小職・小生・当方」の使い分け方!自分・自分の会社をへりくだらせた言い方と【社内・社外】での違いについてご説明いたします!

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「小職」の意味と使い方

「小職」は「官職についている人が自分をへりくだって言う語」です。

「しょうしょく」と読みます。

「小職は……」などと使う、一人称です。

また「小職」は特に男女の区別なく使える言葉ですので、実際に使うことはあまりありませんが、女性でも使える言葉です。

現在は一般の会社員などが使うこともあるようですが、もともとは官職(国家公務員)についている人が自分をさしていう言葉です。

自分の役職を「小」と言っていることからわかるように、相手に対してへりくだった言い方(謙称)です。

かたい印象の言葉なので、メールや手紙などの書き言葉としても用いられます。

【例文】

  1. 小職はこのたび異動となりました。
  2. 本件に関するご連絡は小職までお願いいたします。
「小職」の意味と使い方!女性も使える?目上の人にはNG?たまに、メールやビジネス文書、商談などで「小職は~」という言葉を見聞きすることがあります。 この「小職」、自分のことを指す言葉なん...

「小生」の意味と使い方

「小生」は「男性が自分をへりくだっていう語」です。

「しょうせい」と読みます。

「私」というのと同じ一人称ですが、「男性」「へりくだって言う」というところがポイントです。

使い方の注意としては、目上の人には使いません。

へりくだった言い方ではあるのですが、基本的には同等か目下の人に対して使う言葉だとされています。

自分が偉いことを前提にして、それをへりくだって言うというニュアンスの言葉なので、目上の人に対して使うと偉そうな印象になってしまいます。

ですので、ビジネスメールなどではあまり使わない方がよいでしょう。

【例文】

  1. 小生、元気に過ごしております。
  2. 何かあれば小生までおしらせください。

「当方」の意味と使い方

「当方」は「自分の方。こちら」と言う意味です。

「とうほう」と読みます。

「私たち」という意味で、ビジネスシーンでは自分の属している会社や部署などを指します。

「自分の所属する組織」という意味の言葉なので、社外の人に対して使います。

同じ会社の社員同士では、部署が違っていても「当方」は使いません。

【例文】

  1. 来月の勉強会は、当方からは2名が参加いたします。
  2. 当方の不手際でご迷惑をおかけしました。

「小職・小生・当方」の使い分け方

さて、「小職・小生・当方」はいずれも自分方を指す言葉でしたね。

これらの違いをまとめると

  • 「小職」は「官職についている人が自分をへりくだって言う言葉」
  • 「小生」は「男性が、同等か目下の人に自分をへりくだって言う言葉」
  • 「当方」は「自分の所属する組織」

となります。

似ているようだけれど、結構違う言葉だと言うことがわかりますね。

そしてさらに詳しく使い分けるとすると、

  • 「小職」は公務員が使う一人称(男女の区別なく使える)
  • 「小生」は地位の高い男の人が使う一人称なのでビジネスシーンでは使わない
  • 「当方」は自分たちの会社などを指す言葉

となります。

まず「当方」は一人称ではなく、「私たち」という複数、ビジネスシーンでは自分の所属する会社や部署を指す言葉なので、使い方が全く違っていますね。

「小職」と「小生」はどちらも「私」と言い換えられる一人称なので似ていますが、使い方は違っています。

「小職」はへりくだった一人称で、基本的には公務員が使う言葉で、最近は民間企業にも広まっています。

「小生」はまず男性が使う言葉である点が他と違っています。

そして、「小生」は地位のある人が目下か同等の人に向かって自分をへりくだって表します。

自分・自分の会社をへりくだらせた言い方

自分や、自分の会社をへりくだっていう言い方には色々あります。

社内

自分のことをへりくだって言う時

社内で、上司や先輩に対して自分のことを言うときは

  • 私(わたし、わたくし)

が適切です。

場合によっては「佐藤までご連絡ください」というように自分の苗字を使ったりすることもありますね。

「僕」や「俺」は一般的に男性が使う一人称ですが、ビジネスの場では砕けすぎです。

ただし、親しい関係の同僚などに対しては使うこともありますので、相手との関係をよく考えて選びましょう。

また、社内では相手も同じ会社の社員なので、自分の会社をへりくだって言う必要はありません。

自分の会社のことを言いたい時

  • 当社
  • 我が社
  • うちの会社(くだけた言い方)

などと言うことになります。

社外

社外の人に対して自分のことを言う時

  • 小職
  • 小生
  • 下名(自分をへりくだって言う語)
  • 弊職(その職務についている自分をへりくだって言う言い方)

などがあります。

「私」が一番一般的で、失礼に当たることもない言い方ですので、口頭でもメールでも、「私」を使うのが無難でしょう。

社外の人に自分の会社のことを言う時

  • 当方
  • 私ども
  • 弊社(自分の属する会社の謙称)
  • 弊方(自分側の組織を指すへりくだった言い方)

といったものになります。

このように、自分や自分の会社を表す言葉は色々あります。

自分のことを「小職」や「小生」などと言ってみるのもよいですが、不適切な使い方にならないよう気をつけなくてはいけません。

結局のところ、「私」が一番無難でビジネスシーンには適していると言えるかもしれませんね。

まとめ

「小職」「小生」「当方」についておわかりいただけたでしょうか。

どれも自分や自分の会社などを表す言葉ですが、使い方には十分気をつけたいところです。

社会人ならではの言葉ですから、意味をしっかり理解して、場面や相手に適した語を選ぶようにしましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
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三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。