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「周知」の意味と使い方!「周知徹底」とは?言い換え表現【例文つき】

「周知」の意味と使い方!「周知徹底」とは?言い換え表現【例文つき】

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「周知」という言葉をご存知でしょうか。

気軽な日常会話の中ではあまり使わないかと思いますが、「周知します」「ご周知ください」などとビジネスシーンなどではよく使われます。

また、「周知徹底」という四字熟語の形でも、主にビジネスシーンなどで使われることがあり、こちらも意味や使い方を確認しておきたいですね。

今回は、「周知」の意味と使い方!「周知徹底」とは?言い換え表現【例文つき】についてご説明いたします!

「周知」の意味

「周知」は「広く知れ渡ること」という意味です。

「しゅうち」と読みます。

「周」は「まわり」「まわる」「あまねく行き渡る」などの意味がある漢字です。

「知」は「知る」「知恵」「知らせ」「知り合い」「おさめる」などの意味があります。

「周知」は、まわりにあまねく知らせるという意味になりますね。

「周知」は人の間に広く知れ渡っていること、また広く知らせるということを表す言葉です。

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「周知」の使い方

「周知」は、広く人の間に知れ渡っていること、多くの人に知らせることを指して使います。

つまり、一部の人にだけ知らせるとか、あまり知っている人はいないようなことには「周知」は使いません。

「周知する」という場合は、多くの人に知らせるということになります。

例えば社員全員にメールや書面で何かを伝えるなどの場合に、「周知する」と言います。

「周知の事実」は、「多くの人に知られている事実」という意味で、よく使われる言い回しです。

例文で色々な使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 新しい規則ができたので、社内に周知する必要がある。
  2. 新企画の内容を外部に漏らすことがないように、メンバー全員に周知させる。
  3. 下記の通りイベントを開催いたしますので、どうぞご周知ください。
  4. 彼らが交際していることは、今や周知の事実だ。

「周知徹底」とは?

「周知」は「周知徹底」という四字熟語で使われることがよくあります。

この「周知徹底」とは、「広くすみずみまで知れ渡らせること」という意味です。

「しゅうちてってい」と読みます。

「周知」を「徹底する」ということですから、「周知」の意味がわかればそのままわかりやすいですね。

世間一般に、広くすみずみまで知れ渡るようにする、情報がすみずみまで行きわたるように努めるということで、「周知する」ことをもっと強調するような意味になります。

ビジネスシーンでは、社内全体や、世間一般に何かの情報を広く知らせたい、みんなに伝えたいということがよくありますので、「周知徹底」もよく使われます。

例えば、「社員のうち一人でもこのルールを破ってしまうと会社が大きな損害を被ることになる」などというときには、そのルールを「周知徹底」しなくてはいけませんよね。

ただ「周知」するというよりも、「周知徹底」の方が、絶対に漏れのないように全員にきっちり知れ渡らせる!という徹底した意味になるわけです。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 新システム導入に伴い、情報を全ての社員に周知徹底する。
  2. 新入社員には、これらの規則を周知徹底させます。
  3. 今後はこのような事故が起こらないよう、危険物の取扱いに関して周知徹底してまいります。
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「周知」の類義語・言い換え表現

「周知」の類義語・言い換え表現には次のようなものがあります。

  • 知らせる
  • 伝達(命令・意思・情報などを相手に伝えること)
  • 通達(上位機関から指示事項などを知らせること)
  • 告示(行政庁が決定した事項を一般に公式に知らせる行為)
  • 拡散(広がり、散らばること)
  • 案内(事情や様子などを知らせること)
  • 通知(物事を知らせること)
  • アナウンス(公表すること、正式に発表すること)
  • 公(表立つこと。表ざた)
  • 明るみ(表立ったところ)
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「周知徹底」の言い換え表現

「周知する」は「周知徹底」のような、かたいイメージがありますので、口頭や手紙などで柔らかく表したい時は

  • お知らせします
  • ご案内いたします

といった表現の方が親しみやすいイメージになります。

「周知」の対義語

「周知」の対義語には次のようなものがあります。

  • 秘密(隠して人に知られないようにすること)
  • 秘匿(秘密にして隠しておくこと)

まとめ

「周知」は「広く知れ渡ること」「広く知らせること」といった意味の言葉でした。

「周知します」は、自分が広く知れ渡らせるということ、「ご周知ください」は相手に周知してもらうようにお願いすること、「周知の事実」は広く知られている事実ということ、という風に、色々な形で使うことができます。

「周知徹底」も、広くすみずみまで知れ渡らせるということで、伝達や連絡をきちんとするべきビジネスシーンではよく使われていますから、ぜひ覚えておきましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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