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言葉の意味と使い方

「衆知」の意味と使い方!「衆知を集める」とは?「周知」との違いも解説

「衆知」の意味と使い方!「衆知を集める」とは?「周知」との違いも解説

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「衆知を集めて経営する」

「衆知を集めて議論を深める」

このように使われる「衆知」という言葉があります。

少し難しい感じで、日常会話ではあまり使いませんが、ビジネスシーンや文章中などではよく使われています。

似た言葉に「周知」もあり、混同してしまいやすいのでこの機会にきちんと理解しておきましょう。

今回は、「衆知」の意味と使い方!「衆知を集める」とは?「周知」との違いも解説についてご説明いたします!

「衆知」の意味

「衆知」は「多くの人々の知恵」という意味です。

「しゅうち」と読みます。

「衆智」と表記されることもあります。

「衆知」の「衆」は「多い」「多くの人」といった意味があります。

「知」は「知る」「知恵」「知らせ」「知り合い」などの意味があります。

「衆知」は漢字の意味からも「多くの人の知恵」という意味になりますね。

「衆知」は「衆人の知恵」ということで、多くの人々の知恵のことです。

「衆知を集める」とは?

「衆知」は「衆知を集める」という使い方をすることが多いです。

「衆知を集める」というのは、「多くの人の持つ知恵をあつめる」ということです。

大勢の人々の知恵や知識を聞いてまとめること、大勢の意見を聞くことを言います。

ビジネスシーンでも、日頃の生活や人間関係のことでも、例えば問題があって困っている時、たくさんの人の意見を聞くことで解決策が見つかることがあります。

課題がある時に、周りの人々のアイディアを集めて検討することで、いいものができるということがあります。

こうした、多くの人々の意見を聞いたり知恵や知識を集めるということを「衆知を集める」と言います。

少し難しい表現ですから、あまり気軽な会話の中では使わない言い回しです。

ですが、「多くの人の知恵を集める」ということを短くズバリと表すことができますので、ビジネスシーンなどかたい言い回しが適するような場面では知っていると使いやすい言葉です。

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「衆知」の使い方

「衆知」は「衆知を集める」などの使い方をします。

「多くの人の知恵」という意味なので多くの人の意見を集めて問題解決する、多くの人のアイディアを集めてより良い方向に向かうといった場面でよく使われます。

【例文】

  1. 衆知を集めてこの問題に取り組もう。
  2. 日本人は何かを行う時に、衆知を集めてやってきた。
  3. 衆知を集結してコロナ対策に当たる。
  4. まちづくりに衆知を活かす。

「周知」との違い

「衆知」と混同されやすいのが「周知」という言葉です。

両方とも、「しゅうち」と読む同音異義語です。

この「衆知」と「周知」の違いは、

  • 「衆知」は「多くの人の知恵」
  • 「周知」は「広く知れ渡ること」

となります。

多くの人が知っている、広く知れ渡るということは「周知」を使いますので、

  • 周知の事実
  • 周知の通り
  • ○○を周知する

などの使い方をします。

他にも「習知(繰り返し練習して知ること)」、「羞恥(恥ずかしく感じること)」といった同音異義語もありますので、間違いや誤変換に気をつけたいですね。

【「周知」の例文】

  1. 新しいルールをスタッフに周知する。
  2. そのことは周知の事実だ。

>>「周知」の意味と使い方!「周知徹底」とは?言い換え表現【例文つき】

「衆知する」「衆知の事実」は誤用!

時々、「これは衆知の事実だ」とか「○○について衆知する」などと書かれていることがあります。

これは誤用で、正しくは「周知」です。

「衆知」には知るとか知らせるという意味はありませんので、「衆知する」「衆知の事実」、また「衆知の通り」などは不適切ということです。

「衆知」の類義語

「衆知」の類義語には次のようなものがあります。

  • 英知(すぐれた知恵)
  • 人知(人間の知恵)
  • 全知(全てを見極める知恵)
  • 奇知(普通とは違う奇抜な知恵)

まとめ

「衆知」は多くの人の知恵、「衆知を集める」はそれを集める、多くの人の意見などを聞くという意味でした。

ビジネスにしても、行政や教育にしても、どんな分野でも人々の知恵を集めること、多くの意見を参考にすることは大切ですね。

何かとよく使われる言葉ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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