※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「葬送」という言葉をご存知でしょうか。
最近はアニメのタイトルとして知っているという人も多いかもしれませんね。
人が亡くなった際に使う言葉ですが、「葬儀」ほどよく聞く言葉ではないと思いますので、この機会に「葬送」について知っておきましょう。
今回は、「葬送」の意味や読み方と使い方!「葬儀」との違いは?|例文についてご説明いたします!
「葬送」の意味
「葬送」は「死者を葬り見送ること」という意味です。
「そうそう」と読みます。
「お葬式」の「葬」という字が使われていることからも、死に関する言葉だということがわかるでしょう。
「葬」は「ほうむる」こと、またはその儀式のことです。
「送」はもちろん「送る」という意味の字ですね。
「葬るために送る」ということになります。
「葬送」は、死者と最後の別れをし、遺体を葬るために火葬場や墓地に送り出すということを表す言葉です。
「葬送」の使い方
「葬送」は、遺体を葬るために火葬場や墓所に送るということです。
ですから、人が亡くなった時に使う言葉ですね。
日本の場合で言うと、一般的にはお通夜や葬儀のあと、ご遺体を火葬場や墓所に送ります。
その火葬場や墓所に送ることを「葬送」と言います。
- 葬送する
などの使い方をします。
他には、死者を悼む曲のことを「葬送曲」と言います。
「レクイエム」とつく曲もたくさんありますが、日本語では「葬送曲」や「鎮魂歌」と訳されます。
死者を悼む、死者の安息を願うといったテーマの曲になります。
ショパンやベートーベンの「葬送行進曲」が有名です。
最近では、人気アニメのタイトルに「葬送」が使われているため会話やネット上、お店などでもよく見聞きするようになりましたが、基本的には「葬送」は人が亡くなった時に使う言葉なので日常ではあまり頻繁には使わない言葉でしょう。
「葬送」の例文
- 葬送の際に流す曲を選ぶ。
- 彼の葬送の際に多くの人が涙を流した。
- 昔は近親者や地域の人々が棺を担いで墓所まで葬送していた。
- 葬送の際の服装やマナーを確認する。
- エリザベス女王の葬送は英国王室の歴史を感じる荘厳なものであった。
- ショパンの「ピアノソナタ第2番」は「葬送行進曲付き」の愛称で知られている。
「葬儀」との違いは?
「葬送」は死んだ人を葬るときに使う言葉ですね。
同じように人が死んだ時に使う言葉で、一般的なのは「葬儀」です。
これらの違いは次のようになります。
- 「葬送」は「死者を火葬場に送ること」
- 「葬儀」は「死者を葬る儀式のこと」
「葬送」は、遺体を墓所に送るということで、日本の場合は一般的に葬儀や告別式の後に遺体を火葬場などに送ることを指して使います。
「葬儀」というのは、死者を弔うための一連の儀式のうちの一つです。
近親者が集まって読経をあげてもらう儀式のことです。
あるいは通夜・葬儀・告別式・火葬の一連の儀式のことをまとめて「葬送儀礼」といい、それを略して「葬儀」と言うこともあります。
一般的には人が死んだら納棺、お通夜、そして「葬儀」を行い、そのあとに火葬やお墓に入れるため「葬送」をして火葬や納骨、四十九日などへと続きます。
通夜や葬儀を執り行わず、近親者のみで火葬場へ「葬送」するだけの火葬式などと呼ばれるシンプルなお別れを選ぶ人もあります。
「葬送」の類義語
「葬送」の類義語には次のようなものがあります。
- 野辺送り(葬送のこと)
- 葬式(死者を葬るための儀式)
- 葬儀(死者を弔い、葬るための儀式)
- 葬礼(死者を葬るための儀式)
- 弔い(人の死を悲しみ、遺族を慰めること。葬式、野辺の送り。死者の霊を慰めること)
まとめ
「葬送」は「死者を葬り見送ること」という意味です。
一般的な日本のスタイルでは、人が亡くなったら納棺し、通夜、葬儀を済ませてから火葬場などに向けて「葬送」をします。
火葬場や墓所に向けて遺体を送ることが「葬送」で、家族や親戚などが集まって読経をしてもらうなどする儀式のことが「葬儀」です。
どちらも弔いに関する言葉で、頻繁に使う機会はないかもしれませんがぜひこの機会に覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!