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「草木萌動」という言葉は、春の訪れを表す七十二候の一つです。

漢字から何となく「草や木が動き出す」というイメージはできますが、正しい読み方や詳しい意味までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、「草木萌動」の意味や読み方、時期、由来、使い方をわかりやすく解説します。

「草木萌動」の意味と読み方

「草木萌動」とは、草や木が芽吹き始める頃という意味です。

「草木萌動」は、「そうもくめばえいずる」と読みます。

「萌」は「めばえ」と読み、草木の芽が出ることを表します。「動」はここでは単に動くというより、生命が活動を始め、外へ現れてくるような意味合いで使われています。

冬の間、草木は目立った動きを見せません。

しかし、春が近づくと、地面の下や枝の先では少しずつ生命の準備が進んでいます。

やがて小さな芽が出たり、枝先がふくらんだりして、春の気配がはっきりと見えるようになります。

「草木萌動」は、そうした植物の命が動き出す瞬間を表した言葉です。単に「春になる」というだけでなく、眠っていた自然が目覚め、芽吹き始めるという感覚が込められています。

表記 草木萌動/草木萠動
読み方 そうもくめばえいずる
分類 七十二候・雨水の末候
時期 2月29日頃から3月4日頃

漢字から見る「草木萌動」

「草木萌動」は、漢字の意味を分けて考えると理解しやすくなります。

漢字 意味
草木 草や木、植物全体
萌 芽生える、芽が出る
動 動き出す、活動を始める

これらを合わせると、「草や木が芽を出し、生命が動き始める頃」という意味になります。

「いずる」は「出る」「現れる」という意味を持つ古語的な読みです。

そのため「めばえいずる」は、芽が外へ現れてくる様子を表していると考えられます。

「草木萌動」はいつの七十二候?

「草木萌動」は、二十四節気の「雨水(うすい)」に含まれる七十二候です。

雨水は、雪が雨に変わり、氷や雪が解け始める頃を表します。

その中で「草木萌動」は末候にあたり、おおむね2月29日頃から3月4日頃にあたります。

年によっては3月1日頃からと説明される場合もあります。

雨水の七十二候 読み方 意味
土脈潤起 つちのしょううるおいおこる 土がうるおい始める頃
霞始靆 かすみはじめてたなびく 霞がたなびき始める頃
草木萌動 そうもくめばえいずる 草木が芽吹き始める頃

雨水の三候は、土、空、植物へと春の変化が広がっていく流れになっています。その最後にあたる「草木萌動」は、春の気配が目に見える形で現れ始める候です。

「草木萌動」の由来

「草木萌動」は、七十二候という暦に由来します。

七十二候は、二十四節気をさらに細かく分け、約五日ごとの自然の変化を表したものです。

古代中国から伝わった考え方をもとに、日本の気候や暮らしに合うように整えられてきました。

昔の人々にとって、草木の芽吹きは農作業の準備や季節の移り変わりを知る大切な手がかりでした。

まだ寒さが残っていても、足元の小さな草や木の芽に目を向ければ、春が確かに近づいていることがわかります。

「草木萌動」という言葉には、そうした自然への細やかな観察と、生命の再生を喜ぶ感覚が込められています。

「草木萌動」の使い方と例文

「草木萌動」は、手紙や挨拶文、季節のコラムなどで使うと、春の始まりを上品に表現できます。

日常会話ではあまり使いませんが、文章に入れると季節感が出ます。

場面 例文
季節の挨拶 草木萌動の候、春の兆しが感じられる頃となりました。
日記・随筆 公園の木々の芽がふくらみ、草木萌動の季節を実感しました。
季節の説明 草木萌動は、草木が芽吹き始める頃を表す七十二候です。

まとめ

「草木萌動」は、「そうもくめばえいずる」と読み、草や木が芽吹き始める頃を表す七十二候です。

二十四節気「雨水」の末候にあたり、時期は2月29日頃から3月4日頃です。資料によっては「草木萠動」と表記されることもあります。

冬の静けさの中で蓄えられていた生命が、少しずつ外へ現れ始める。その小さな変化を言葉にしたのが「草木萌動」です。春先に草木の芽を見つけたとき、この言葉を思い出すと、季節の移ろいをより深く感じられるでしょう。

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