豆知識

菖蒲湯は女の子も入っていいの?どんな効果効能がある?

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女の子の日と言えば3月3日の桃の節句、男の子の日と言えば5月5日の端午の節句ですよね。

端午の節句には「菖蒲湯」という古い習わしがあります。

しかしはたして男の子の日とされている端午の節句の菖蒲湯に、女の子は入っていいのでしょうか?

また菖蒲湯にはどんな効果があるのでしょうか?

今回は菖蒲湯は女の子も入っていいの?どんな効果効能がある?について解説いたします!

菖蒲湯は女の子も入っていいの?

結果から書きますと、菖蒲湯は女の子も入ってOKです!

菖蒲湯は男の子だけのものという決まり自体ありません。

そもそも菖蒲湯の由来自体、実は「男の子」とは関係がないのです。

古代中国では端午の節句の頃を、春と夏の間の季節の変わり目としていました。

その頃一般的に活用されていた陰陽道の考えにおいては、季節の変わり目には邪悪なものが湧き、悪いものの影響を受けやすいとされていたのです。

実際、この頃は湿度や気温の差から体調を崩しやすい人も多かったようでした。

そこで菖蒲の出番です。

菖蒲は古代中国では、病や邪悪なものを払う効果のある薬草とされていました。

ですから、当時の人々は菖蒲湯に浸かったり、細かく刻んでお酒に混ぜて飲んだりしていたのです。

ちなみに日本にこの菖蒲湯の文化が伝わった後、広く一般市民に広まったのは、なんと江戸時代からでした。

銭湯大好きな江戸っ子によって、菖蒲湯は普及していったのです。

端午の節句の時期になれば、江戸時代の湯屋は男湯女湯どちらも菖蒲湯になったようですね。

このように、菖蒲湯は由来からして男の子女の子関係のないものですので、女の子も入っても問題はないのです。

ではなぜ、端午の節句が男の子の日という風に認知されるようになったのかというと、それはやはり「鯉のぼり」の文化の影響からだと考えられます。

こちらに鯉のぼりについて詳しいことが書いてあるので、もしお時間がある方はぜひご覧ください。

>>【2024年】鯉のぼりはいつ出す?飾る時期はいつからいつまで? 鯉のぼりの由来、おすすめの日

菖蒲湯の効果は?

古代中国時代から菖蒲がでどうして厄除けになったのかという理由の一つには、菖蒲湯の効果とも言えるその「香り」に秘密があると考えられます。

爽やかな香りを特徴とする菖蒲には、精油成分としてテルペン、オイゲノール、アサロンという物質が多く含まれています。

この精油成分が菖蒲湯の香り、そして効果となるのです。

テルペンはストレスの軽減やリラクゼーション効果、オイゲノールは抗菌作用や抗炎症作用、アサロンは血行促進や保湿効果が見込まれます。

これらの物質の相乗効果により、菖蒲湯に浸かると以下の効果を得ることができます。

菖蒲湯の効果

  • リウマチ、腰痛や神経痛などの痛みの緩和
  • 血行促進
  • 肩こり改善
  • 精神安定などのリラックス効果
  • 冷え性緩和
  • 自律神経の安定
  • 不眠改善

菖蒲の爽やかな香りは精神的な不調にも効果が高いと言われています。

ですから菖蒲によるアロマテラピーによって、心身ともに解きほぐされるリラックス効果が期待できるのです。

精油成分を分析するほど科学が発展していないにも関わらず、菖蒲湯の効果を見出す古代中国の人々の着眼点と文化には、なかなか侮れないものがあると筆者は思います。

菖蒲湯ってどうやるの?

菖蒲湯のやり方は簡単です。

まず菖蒲の入手方法ですが、4月下旬〜5月上旬になると、なんとスーパーに陳列されていることがあります。

また花屋でも売られていたり、ホームセンターで売っていることもあります。

「こんな身近なお店に!?」と思うかもしれませんが、探してみると意外と菖蒲を置いているお店は多くあるので行きつけのお店はチェックしてみてくださいね。

ちなみに値段は地域によって差はありますが、概ね数百円〜1,000円程度で販売されています。

ここで注意をしてほしいのは、「花菖蒲」と「菖蒲」は違うということです。

花菖蒲は紫色をした綺麗な花を咲かせますが、お湯に浮かべても爽やかな香りはしません。

もし分からなかったら菖蒲湯用の菖蒲かどうかを店員さんに必ず確認するようにしてください。

いよいよ菖蒲湯のやり方ですが、簡単で誰にでもできます。

菖蒲湯のやり方

  1. まず菖蒲を入手したら、よく洗って汚れを落とします。
  2. そして根本を輪ゴムなどで縛って、菖蒲を湯船に入れましょう。

ポイントは、お湯を沸かす時から菖蒲を入れることです。

そうすると菖蒲の精油成分がよく出て香りが一層立ち、余すことなく菖蒲湯を楽しめます。

さらに濃厚に菖蒲湯を楽しみたい方は、菖蒲を細かく刻み、ガーゼ袋などに入れてみてください。

刻まれた菖蒲の断面からより多くの精油成分が滲み出し、濃い菖蒲湯が楽しめますよ〜!

まとめ

菖蒲湯は、厄除けの意味を持つ端午の節句の風習です。

男の子だけではなく、女の子も入っても良いとされています。

菖蒲湯には、その爽やかな香りの元となる精油成分が含まれています。

この精油成分が、腰痛や神経痛の緩和、血行促進、リラックス効果等、心身ともに癒しを与えてくれます。

今年の端午の節句には、ぜひ菖蒲湯にチャレンジしてみてください。

「以前菖蒲を試したが合わなかった」「菖蒲が手に入らなかった」と言う方は、入浴剤で代用しても端午の節句の本来の意味としては全く問題はないので、ぜひこちらの記事もご覧くださいね。

→端午の節句に菖蒲湯に入るのはなぜ?由来と入浴剤で代用はあり?

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