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出版社、出版業界へ転職を考えている人の中には、「昔から漫画が好き」「専門誌で知識を活かしたい!」「世論を動かすような記事を書きたい」など様々な動機を持っている人も多いことでしょう。
大手出版会社ではあまり中途採用を行っているところは少なくなっています。
中途採用を行っている場合も倍率が高くなっているので、しっかりと対策していきたいですね。
今回は出版会社で7年間、面接官を体験してきたIさんからお話を伺いました。
出版業界の転職・面接のポイントは?
名前 Iさん
年齢 35歳
業種 出版業
面接官を7年体験している立場から「企業面接では何をみているか」「とういった回答が好まれるのか」について考えていきたいと思います。
自分自身の経験としては、大学時代から東京都内の小さな出版社でアルバイトとして働いており、そのまま正社員となりました。
元の会社の分派として設立したて会社だったので、初期メンバーとして社内事情や社内の業務に何が足りていないかに通底していました。
加えて自分自身の性格として、波風立たず、あまり人の贔屓をしないと評価されており、そこから面接官としての適性を認められることになりました。
一番大事にしている質問
面接には、おそらくどの会社にもある程度の定型文があります。
面接を受ける人はしばしば「どの質問も外さず、企業の望む答え」を用意しなければいけないと考え、戦々恐々とする傾向があります。
そういった考えは逆に過度な緊張を面接者にもたらしがちですが、そこまで怯える必要はありません。
面接官も「パーフェクトな人材」などいると考えていませんし、面接全体からその人の人となりや、能力を判定するので、すべての質問に完璧に回答する必要などないのです。
ただ、幾つかの質問は、会社のポリシーに関わっており、その中心的な質問に関しては特に注意してみています。
とりわけ、「これからどうなっていきたいか?」といった系統の質問は特に大事になります。
これから少子高齢化が急激に進みます。
なので、極端な物言いに聞こえますが、これから先、一部の大企業を除く多くの会社は少数精鋭化していくということになります。
なので、逆説的に聞こえるかもしれませんが、
「人材が足りている今」だからこそ、企業の5年後、10年後を見越したビジョンを持っている人を大事にしています。
大事なことは「会社をこうしたい」と「なりたい自分」が両方あること
とはいっても、「御社にこのように貢献できます!このように御社を成長させます」だけだとちょっと疑わしく思います。
あくまで面接者と企業は「はじめまして」の段階なので、初対面でいきなり、「貢献したい!」だけ主張されても、「そこまでの献身は怪しい」となってしまうのです。
なので一番、私が誠実だなと感じる答え方は「自分自身もこのように成長して、そのことで企業にこのような成長をもたらします」というビジョンです。
つまりいわゆる、”WinWin”の関係性を提示できること。
そういった姿勢をみると「ああ、この人は自分自身にも前向きで、企業に対しても前向きになれるひとなのだ」という心象をいだきます。
「紋切り型」になりすぎないこと
上記に述べたとおり、どの会社に面接に行っても、本質的な質問は似通ってると考えられます。
「ご自分の考えられる長所はなんですか?短所はなんですか?」「なぜ転職を決意されたのですか?」等。
こういった定型的な質問を、面接対策の書籍やWeb記事で学び、どの会社にも通用する答えを予め用意されている方も多いと思います。
そういった「用意された回答」も必ずしも間違えたことでは有りませんし、きちんと相手の企業をリサーチした上での準備はむしろ誠実さの印象を与えます。
ただし、毎日面接のことを考えている面接官自体も、そうった書籍やWebサイトは必ず閲覧しています。
なので、あまりにもそういったコンテンツに掲載されている「模範回答」そのままだと、それはバレてしまうでしょう。
書籍やWebコンテンツに頼るにせよ、そこから参照したものに、きちんとした「自分の考え」や、「相手の企業に合わせた言葉」を織り込んでいくこと。
それが、「このひとは自分の考えをきちんと持っているな」という評価に繋がることでしょう。
以上、なるだけ業界の偏りがない普遍的な目線で、面接官の考える面接の受け方について記述しました。
皆様の就職、転職等の一助になれれば幸いです。
お読み頂き、ありがとうございました。