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季語

「端午」の意味や読み方と由来とは?季語?俳句も紹介

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「端午」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「端午」について解説していきます。

「端午」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問や「端午」を使った俳句もご紹介いたします。

「端午」の意味と読み方

「端午」とは、端午の節句などにも使われている言葉で、五節句の1つです。

今は「こどもの日」とされていますが、かつては「男の子の節句」として武者人形や鯉のぼりを飾る行事でした。

端午には邪気を払うとされる菖蒲(しょうぶ)、ヨモギを家の軒下に刺すなど古くから伝わる風習があるんですよ。

「端午」の由来

「端午」は古くは奈良時代から続いている歴史ある行事なんですよ。

元々は「月の端の午の日」という意味を持っており、5月限定の行事ではなかったと言われています。

「午」は「ご」とも読むことから毎月5日という日付を指し、そこから5月という月も組み合わされて現在の5月5日が端午となったと言われています。

「端午の節句」は何をするの?

鯉のぼりを飾ったり五月人形や兜を宅内に飾ったりしてお祝いをします。

男の子の健康を祈願する日でしたが現在では男女問わず「子どもの日」として知られていますよね。

また「菖蒲の節句」とも呼ばれており、湯船に菖蒲を浮かべた「菖蒲湯」に入ることもあります。

菖蒲の葉には精油成分が含まれているので、この成分が含まれたお風呂に入る事で暑い夏にも負けず元気に過ごす事が出来ると言われているんですよ。

「端午」は季語?

「端午」は俳句を作る上で「初夏」の季語として使われています。

夏を通して使う事が出来る季語ではなく、夏の初め頃であることを表現する季語なんですよ。

初夏とは暦の上で夏となる「立夏」から梅雨入りまでの時期を指す言葉です。

子季語には「端午の節句」や「重五」「菖蒲の節句」などがあります。

「端午」を使った俳句

雨がちに端午ちかづく父子かな
(あめがちに たんごちかづく ちちこかな)
石田波郷

旅の空矢車鳴りて端午なり
(たびのそら やぐるまなりて たんごなり)

藍よりも青き信濃の端午空
(あいよりも あおきしなのの たんごぞら)
広治

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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