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「短日」という季語をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「短日」について解説していきます。
「短日」について基本的な意味や使い方はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。
「短日」を使った俳句もご紹介いたします。
「短日」の意味と読み方
「短日」とは、昼間の時間が短い冬を指す言葉です。
読み方は「たんじつ」です。
昼間よりも夜の時間が長く、日没時間も日に日に早まっていく事から、本格的な冬を感じさせる繊細で美しい言葉となっています。
「秋分の日」を皮切りとして、一日ごとに日が短くなっていき、いかにも冬といった時間を過ごすという意味の言葉なんですよ。
別の意味として「短い間」という意味で使われる事もありますが、季語として使われる場合は上記の意味となります。
「短日」の使い方
「短日」は俳句の季語として使われている他、「短日の候」としてビジネス文書などの時候の挨拶としても使われています。
時候の挨拶としては12月の初め頃から12月半ば頃までの期間に使う事が出来る言葉となっています。
「短日」はいつの季語?
「短日」は俳句を作るうえで「冬」の季語となっています。
冬を3つに区切った「三冬」の全てで使える季語です。
子季語には「日短」「暮易し」「日つまる」などがあります。
「短日」の類語
「短日」同様、昼間の時間が短い冬を指す言葉として「日短」という言葉があります。
「日短」は「短日」の子季語にもなっており、同様の意味で冬に使われる言葉です。
「短日」を使った俳句
短日のいくののみちの今遠し
(たんじつの いくののみちの いまとおし)
高野素十
短日のはや秋津嶋灯しけり
(たんじつの はや あきつしま ともしけり)
飯田蛇笏
短日の坂を下れば根津八重垣町
(たんじつの さかをくだれば ねづやえがきちょう)
山口青邨
短日の城は遠くに仰ぐのみ
(たんじつの しろはとおくに あおぐのみ)
稲畑汀子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。