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「端的に言って……です」
「端的に説明してください」
このような使い方で見聞きすることがある「端的」という言葉。
前後の文脈からなんとなくわかるかもしれませんが、きちんと意味を説明しろと言われると案外難しいのではないでしょうか。
「端的に言う」って、「簡単に言う」みたいな意味ですよね。
でもこの「端的」と「簡単」にも違いがありそうです。
ぜひ確認しておきましょう。
今回は、「端的」の意味と使い方!「簡単」との違いは?【類義語・対義語】についてご説明いたします!
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「端的」の意味
「端的」は「明白なさま」「まのあたりに起こるさま」「手っ取り早く核心に触れるさま」という意味です。
「たんてき」と読みます。
「端」は「はしっこ」の「はし」という字ですね。
そのほかに「まっすぐで片寄らない」「正しい」という意味があります。
「的」は「まと」という字です。
そのほかに「明らかな目標」という意味もあります。
両方合わせると「明らかで正しい」という意味になります。
「端的」は仏教用語では「物事の本質」という意味で使われる言葉でもあります。
「明らかで、はっきりしたさま」「たちどころに」などの意味で使われます。
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「端的」の使い方
「端的」は、余計なことを付け加えたり話したりせず、結論や要点などを明確にすることを表します。
「端的に言う」「端的にまとめる」「端的な」などの形で使います。
例えば「端的に言うと」といった場合、「簡単に言うと」「ズバリ言うと」「手短に言うと」などと近い意味になります。
【例文】
- 端的に言うと、君の出したアイディアはありふれたものだ。
- 1日10分の運動で端的に効果が現れた。
- この商品の特色を端的に説明してください。
- あなたの文章は端的でわかりやすいですね。
「簡単」との違いは?
「端的に言うと」は「簡単に言うと」と似ていますよね。
どちらも「要するに」みたいな、物事をまとめて言う意味ですよね。
この「端的」と「簡単」はどう違うのでしょうか。
- 「端的」は「てっとりばやく要点だけをとらえるさま」
- 「簡単」は「こみいっていないこと。大ざっぱで単純なこと」
という意味になります。
つまり、「端的」はその物事の大事な部分だけに絞って、余計なことを加えずに表すことを意味します。
それに対して、「簡単」はこみいったことは言わずに単純に言うことを表します。
「大雑把にはしょって言う」とか、「わかりやすく平易な言葉で言う」などというのも「簡単に言う」ことになりますね。
つまり
- 「端的」は「大事なことだけ」
- 「簡単」は「大雑把で単純に」
という違いであるとまとめられるでしょう。
使う場面は非常に似ていると思いますが、細かくみるとこのようなニュアンスの違いがありますので、覚えておくとよいでしょう。
【例文】
- 端的に言うと、このままでは今期は大赤字になるだろう。
- 端的に言うと、今がこのニュースを発表するのにベストなタイミングだ。
- 色々説明したけれど、簡単に言うと今回の話は都合が悪いから断りたいと言うことだ。
- コンプライアンスとは、簡単に言うと、企業などが法令や社会規範を守ることである。
「端的」の類義語
「端的」の類義語には次のようなものがあります。
- 明瞭(はっきりしていること)
- 簡潔(簡単で要領を得ているさま)
- 明快(筋道が明らかでわかりやすいこと)
- 明白(はっきりよくわかること)
- 簡明(簡単ではっきりしていること)
- 手短(話の進め方などが手っ取り早く簡略なこと)
いずれも「はっきり」「明らか」といった意味合いの言葉ですね。
「端的」の対義語
「端的」の対義語には次のようなものがあります。
- 迂遠(まわりくどいさま)
- 婉曲(露骨でなく遠回しなさま)
- 遠回し(直接でなく間接的にすること)
- 回りくどい(直接的でなく遠回しで煩わしいこと)
いずれも間接的に、遠回しに、つまりはっきり手短ではない様子を表す言葉ですね。
まとめ
「端的」ははっきりと大事なことだけを手短に表すさまを意味する言葉でしたね。
ビジネスの場でも、端的な説明や端的な文章などを求められる場面も多そうです。
ぜひ「端的」の意味を理解して、「端的」という言葉も使ってみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!