言葉の意味と使い方

「助かります」を敬語に言い換えると?ビジネス・社内メール、目上の人に伝える時【例文つき】

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「助かります」という言葉、よく使いませんか?

ビジネスの場でも、「◯◯の件、大変助かりました」「ありがとうございます、助かります!」などとよく耳にします。

何かして欲しい時や何かしてもらった時などに普通に使う表現だと思います。

ところが、この「助かります」は、ビジネスシーンや目上の人に使うには失礼に当たる場合も多いんです。

特に目上の方には使うべきではありません。

相手に不快感を与えないためにも、マナーとしてしっかり「助かります」の使い方や、代わりになる表現を確認しておきましょう。

今回は、「助かります」を敬語で言い換えると?ビジネスや社内メール、目上の人に伝える時【例文つき】についてご説明いたします!

「助かります」の意味と使い方

「助かります」は、「何かをしてくれると助かるのでお願いします」という依頼の時や「何かをしてくれて助かりました、ありがとうございます」というお礼の時に使う言葉です。

ただ実は、「助かります」は親しい間柄や、目下の人に対して使う表現なんです。

例文

  1. この宿題、手伝ってくれると助かるなぁ。(依頼)
  2. 今日のテストのこと、教えてくれて助かったよ。(お礼)

上にあげた例文は、いずれも友達に話すような口調ですよね。

NGな例

  1. 部長、手伝っていただけると助かります。
  2. お客様、お手数ですがこちらにご記入いただけると助かります。
  3. ◯◯様、この度はご協力いただき、大変助かりました。

このように上司や目上の人、お客様などに使ってしまうと失礼にあたる言葉なので気をつけましょう。

ではなぜ失礼なのか、詳しく見ていきましょう。

なぜ上司や目上の人に失礼か?

バツの手をする女性

「助かります」はですます調になっており、一件丁寧な言葉遣いに思われます。

たしかに敬語表現ではありますが、上司や目上の人に対して使うと失礼にあたります。

なぜなら、「助かります」「助かりました」ということで、相手が自分を助ける、つまり自分が主で相手が補佐であるという関係を表すことになるからなんです。

いわゆる「上から目線」と言う感じですね。

相手に対して「私のやることを補佐してくれ」「私のことを補佐してくれてご苦労様」というような、見下したニュアンスになるのです。

これは気をつけなくてはいけませんね。

「助かります」の言い換え表現

きちんとした言葉遣いが求められるビジネスの場では、上司や目上の人に「助かりました」を使うべきではありません。

口頭でも、メールでも同じことです。

その時の状況にあった表現で「助かります」を言い換えるようにしましょう。

1、依頼する場合

  1. ~していただけると幸いです。
  2. 恐れ入りますが、~していただけませんでしょうか。
  3. お手数をおかけしますが、~していただけますでしょうか。

このように相手にこれをして欲しい、ということを丁寧に述べればよいでしょう。

「幸いです」は相手がこれをしてくれたら嬉しいです、という意味の丁寧な言葉遣いです。

より丁寧にするには「幸いでございます」「幸いに存じます」などと言うとよいでしょう。

>>「幸いです」の意味や使い方と類語!ビジネスメールでの注意点は?

2、感謝する場合

  1. ~していただきありがとうございました。
  2. ~していただき、厚く御礼申し上げます。
  3. ~していただき、とても感謝いたしております。

などなど、「ありがとう」という気持ちを丁寧に述べれば問題ありませんね。

まとめ

「助かります」はよく使う表現ながら、注意が必要な言葉でした。

何気なく使ってしまいがちですが、相手に失礼になっていることもあるんですね。

仕事をしていく上で、特に目上の人に対しての言葉遣いは重要です。

「助かります」の気持ちはうまく別の言い方で表現して、正しく感謝や敬意を表しましょう。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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