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「シンクライアント」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
業界について勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいようにまとめました。
これで「シンクライアント?聞いたことはあるけどよく知らない」から卒業しましょう!
今回は、シンクライアントについて解説したいと思います。
シンクライアントとは
シンクライアント(Thin Client, 英)とは、サーバとクライアントデバイスを用いるオープンシステムにおいて、サーバに機能の大半を置き、クライアントデバイスは最小限の構成・機能でシステムを構成する技術のことです。
当初は、PCのメンテナンスやアプリケーションソフトウエアのコスト増に対応する目的で考案されましたが、現在ではデータの一元管理・セキュリティ対策として用いられるのが主流です。
シンクライアントには、4種類の異なる方式がありますので、それぞれを簡単に紹介します。
ネットブート型シンクライアント
ネットブート型のシンクライアントは、サーバ上のイメージを使って、サーバ上にあるOS・を起動させます。
そして、アプリケーションソフトウエアは、サーバ上のOS上で動作します。すべてがサーバの中にありますので、クライアントPC側の動作は軽いです。
しかし、各ユーザーが違うアプリケーションソフトウエアを使う場合は、サーバのイメージをそれだけ多く用意する必要があり、管理の工数が多くかかる点が難点です。
ブレードPC型シンクライアント
サーバ上にブレードPCと呼ばれるHHD、CPU、メモリをセットにした小型のPCをユーザーの数だけ置き、各ユーザーが、それぞれ専用のPCに接続するシンクライアントです。
サーバ側で、すべてのユーザーPCを管理できることや、データをサーバで一元管理できる点がメリットです。
サーバベース型
サーバ側で実行したアプリケーションソフトウエアをユーザー全員が使うことになります。
この形が最もコスト的にはメリットのある形なのですが、アクセスが集中すると、パフォーマンスが落ちることや、ユーザー間で異なるアプリケーションソフトウエアは使えない点がデメリットです。
バーチャルデスクトップ(VDI)
バーチャルデスクトップは、OSもアプリケーションソフトウエアもすべてサーバにおいてあり、そこで、ユーザーの数だけ仮想のPCを用意します。
そこに各ユーザーが接続してクライアントデバイスであるPCを利用します。
ユーザーが各自異なるPCを使うことになるので、利用するアプリケーションソフトウエアが異なっていても問題はありません。
シンクライアントの問題点とDaaS
シンクライアントは、利用されている目的の通り、データの一元管理や、セキュリティの面で優れていますし、PCのメンテナンスコストも低く抑えられます。
しかし、サーバに負荷がかかることや、高性能のサーバが必要になりがちで、かえってコストが高くついてしまうデメリットが目立つようになっています。
そこで、現在は、クラウドベースのDaaS=デスクトップアズサービスにより、サーバを用意しなくても、シンクライアントと同じような環境を提供できるサービスも登場しています。
シンクライアントがオンプレミス=自社サーバを利用することを前提としているのに対して、DaaSはクラウドサービスであるところが異なります。