※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています
「年の瀬を迎え……」
年末の頃になると、会話やテレビなどでもこのように言いますね。
この「年の瀬」とは、具体的にいつごろのことなのでしょう。
また「年末」などの言葉との違いも気になりますね。
今回は、年の瀬とはいつのこと?意味や使い方と「年末」との違い|例文についてご説明いたします!
「年の瀬」の意味
「年の瀬」は「年の暮れ。年末」という意味です。
「としのせ」と読みます。
「瀬」というのは、川の流れるところや海流の流れなどを指す言葉です。
川の浅くて流れが速いところを「浅瀬」と言ったりしますよね。
「年の瀬」は、そのように年の流れが速いところという意味になります。
一年の終わり頃は年末のいろいろな用事や新年の準備もあり、何かと慌ただしい時期です。
そのあっという間に過ぎていくような年末の時期のことを「年の瀬」と表現した言葉なんです。
「年の瀬」とはいつのこと?
「年の瀬」は年末のことです。
厳密に、いつから始まるという決まりはありません。
一般的には12月の終わりに近い時期に使う言葉で、目安としては12月20日以降ぐらいです。
もちろん年が明けたら使いません。
年末の決算業務や片付けをする時期、新年の準備をするような時期ということです。
ただ、人により「年の瀬」を使い始める時期はまちまちで、12月に入ったら使うと言う人もいれば、12月13日の煤払いの日以降としている人もいます。
きっちり決まってはいませんが、「年の瀬」は12月中旬や20日ごろから、31日までということで、その時の状況に合わせて使っていく言葉です。
年末の少し慌ただしい感じがする時期、もうすぐ今年も終わりだなと感じる時期に使うと言うことです。
「年の瀬」の使い方
「年の瀬」は、年末のこと、年末で慌ただしい感じがする時期のことを指して使います。
時期を表す言葉なので、テレビや新聞でもよく使われています。
会話の中や手紙・メールで使う場合は、時候の挨拶として、また忙しさを気遣ったり励ましたりする気持ちを込めて使われます。
- 年の瀬が近づき
- 年の瀬となり
- 年の瀬を迎え
- 年の瀬も押し迫り
- 良い年の瀬をお過ごしください
などの使いかたをします。
「年の瀬」の例文
- 年の瀬は大掃除に新年準備と、あっというまに過ぎていく。
- 年賀状を書き始めると、毎年年の瀬が来たなと感じる。
- 年の瀬の忙しさは大変だが、年末年始にゆっくり休みを取るためには今頑張るしかない。
- 年の瀬となり、慌ただしい時期ですがいかがお過ごしですか。
- 年の瀬を迎え、何かとお忙しくお過ごしのことでしょう。
- 年の瀬も押し迫り、皆様お忙しいことと存じます。
- 今年も大変お世話になりありがとうございました。良い年の瀬をお過ごしください。
「年末」との違い
「年の瀬」は一年の終わりの時期、つまり「年末」ですよね。
この「年の瀬」と「年末」ですが、違いは次のようになります。
- 「年の瀬」は「慌ただしい年末」
- 「年末」は「一年の終わり」
両方その年の終わりのころのことを言う点で、時期に違いはありません。
ただ、「年の瀬」は「瀬」という部分で時の流れの速さを表している言葉ですので、年末の忙しさや押し詰まった慌ただしさを感じさせる言葉です。
「年の瀬」は一年の終わりの慌ただしさを表す言葉、「年末」は年の終わりの時期を表す言葉と捉えて、適した方を使うと良いでしょう。
「年の瀬」の類義語
「年の瀬」の類義語には次のようなものがあります。
- 年末(一年の終わり頃)
- 歳末(年の暮れ。年の末)
- 年の暮れ(一年の終わり頃)
- 歳暮(年の暮れ。世話になった人に年末に贈り物をすること)
- 師走(陰暦12月の異称)
「年の瀬」の対義語
「年の瀬」の対義語には次のようなものがあります。
- 年始(年の初め)
- 年頭(年の初め)
- 年初(年の初め)
まとめ
「年の瀬」は「年の暮れ。年末」という意味です。
ただ一年の終わりという意味の「年末」と違い、そのころの慌ただしさや押し迫った感じをよく表す言葉です。
おおむね12月の後半になってから使う言葉で、忙しい時期だけに相手のことを気遣うような気持ちを込めて挨拶などに使われています。
1年の終わり頃を表す言葉には、「年末」「暮れ」などいろいろな表現がありますが、年末の業務や新年準備で慌ただしく過ぎていく日々、という意味を込めてぜひ「年の瀬」も使ってみてはいかがでしょうか。
最後までお読みくださりありがとうございました!