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「玄鳥至」は、春の七十二候の一つです。

漢字だけを見ると少し難しく感じますが、実は私たちにとって身近な鳥であるツバメの訪れを表す、美しい季節の言葉です。

今回は、「玄鳥至」の読み方や意味、いつ頃の季節を表す言葉なのか、漢字の由来や使い方まで解説いたします。

「玄鳥至」の読み方

「玄鳥至」とは、ツバメが南から渡ってくる頃という意味です。

「玄鳥至」は、一般的に「つばめきたる」と読みます。

ツバメは春になると、東南アジア方面などの暖かい地域から日本へ渡ってきます。

ちょうど桜が満開を過ぎ、花びらが散り始める頃に、空をすばやく飛ぶツバメの姿を見かけるようになります。

春の訪れを花だけでなく、鳥の動きからも感じ取っていた昔の人々にとって、ツバメがやって来ることは大切な季節のしるしだったのでしょう。

表記 玄鳥至
主な読み方 つばめきたる
別の読み方 げんちょういたる
分類 七十二候・清明の初候
時期 4月4日頃から4月9日頃

漢字から見る「玄鳥至」

「玄鳥至」は、漢字の意味を分けて考えると、より理解しやすくなります。

漢字 意味
黒い、奥深いという意味を持つ字
鳥のこと
いたる、やって来る、到着する

「玄鳥」は、黒い鳥という意味からツバメを指す古名です。ツバメの背中や翼はつやのある黒色をしているため、このように表されたと考えられます。

つまり「玄鳥至」は、漢字の意味としては「黒い鳥であるツバメがやって来る」となります。

短い三文字の中に、春の空を飛ぶツバメの姿が込められているのですね。

「玄鳥至」はいつの七十二候?

「玄鳥至」は、二十四節気の「清明(せいめい)」に含まれる七十二候です。

清明は、万物が清らかで明るく、生き生きとして見える頃という意味を持つ節気です。

その中で「玄鳥至」は初候にあたり、おおむね4月4日頃から4月9日頃にあたります。ただし七十二候の日付は年によって少し前後します。

清明の七十二候 読み方 意味
玄鳥至 つばめきたる ツバメが南から渡ってくる頃
鴻雁北 こうがんかえる 雁が北へ帰っていく頃
虹始見 にじはじめてあらわる 虹が見え始める頃

清明の三候は、渡ってくる鳥、北へ帰る鳥、そして空に現れる虹へと、春の空の変化を感じさせる流れになっています。

「玄鳥至」の由来

「玄鳥至」は、七十二候という暦に由来する言葉です。

七十二候は、二十四節気をさらに約五日ごとに分け、自然界の細かな変化を短い言葉で表したものです。草花の開花、虫や鳥の動き、空や水の変化などを通して、季節の移ろいをとらえています。

ツバメは毎年ほぼ同じ時期に日本へやって来るため、昔から季節を知る目印になってきました。

到着したツバメは、古い巣を修復したり、新しい巣を作ったりして、子育ての準備を始めます。

また、秋の七十二候には「玄鳥去(つばめさる)」があります。これはツバメが南へ去る頃を表す言葉で、「玄鳥至」と対になる表現です。

「玄鳥至」の使い方と例文

「玄鳥至」は、季節の挨拶文や暦の説明、春の情景を表す文章などで使うことができます。

日常会話で頻繁に使う言葉ではありませんが、文章に入れると春らしい奥行きが出ます。

場面 例文
季節の挨拶 玄鳥至の候、春風の中にツバメの姿を見かける頃となりました。
日記・随筆 軒先にツバメが戻り、玄鳥至の季節を実感しました。
季節の説明 玄鳥至は、ツバメが南から渡ってくる頃を表す七十二候です。

まとめ

「玄鳥至」は、「つばめきたる」と読み、ツバメが南から渡ってくる頃を表す七十二候です。別読みとして「げんちょういたる」とされることもあります。

二十四節気「清明」の初候にあたり、時期は4月4日頃から4月9日頃です。桜が散り始める頃、春の空にツバメが戻ってくる様子を表した言葉です。

「玄鳥至」という言葉を知っていると、ツバメの姿を見かけた時に、昔の人々が感じていた季節の喜びも一緒に味わうことができるでしょう。

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