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「友情を培う」
「克己心を培う」
この「培う」とういう言葉は、ビジネスシーンやさまざまな場面で使われる言葉です。
「養う」など、似たような使い方をされている言葉も多いので「培う」とは具体的にどういうことなのか、ぜひこの機会に確認しておきましょう。
今回は、「培う・培った」の意味と使い方!「養う・養った」との違いは?|類義語・例文についてご説明いたします!
「培う・培った」の意味
「培う」は「時間をかけて大切に養い育てる」という意味です。
「つちかう」と読みます。
「培う」の「培」は「増し加える」という意を表す字で、「草木を養い育てる」という意味です。
元々は「根元に土をかけて植物を育てる」という意味の言葉で、そこから広く「力や性質を養い育てる」という意味で使われるようになりました。
「培う・培った」は、特に学習や経験を積んで力や性質を養い育てるということを表します。
「培う・培った」の使い方
「培う・培った」は「土を根にかけて草木を育てる」または「力や性質を育成する」という意味で使います。
多くは人の精神力や体力、また文化などについて使われる言葉です。
- 能力を培う
- 体力を培う
- 文化を培う
このように「○○を培う」という形で、その力や感覚、性質などを時間をかけて身につける、時間をかけて向上しているということを表します。
- 培った経験
- 培った技術
このような使い方で「長い時間をかけて育てた、覚えた○○」という意味で使うことも多いです。
「培う・培った」は、時間をかけて自分の能力などを向上させるということなので、一朝一夕に成長するような場合には使いません。
「養う・養った」との違いは?
「培う」によく似ているのが「養う」です。
「培う」も「養う」も、力などを時間をかけて次第に作り上げる、手をかけて育てるという意味では同じです。
しかし、そのほかの意味に違いがあります。
- 「培う」は「草木を育てる」
- 「養う」は「生活の面倒を見る」
「培う」は植物を育てる意味が強いです。
「養う」は「家族を養う」のように家族の生活ができるようにする意味や、動物に餌を与えて飼う意味などがあります。
また、どちらも能力などを育成する意味で使えますが、「培う」は自分がその力を磨いていくという場合、「養う」は少しずつ向上させていくという場合に使われることが多いです。
- 能力を培う……自分の能力を時間をかけて育てる
- 能力を養う……能力を少しずつ作り上げる
ということで、ほぼ同じ意味ではありますが、多少のニュアンスの違いがあるということです。
「培う・培った」の例文
- スポーツを通して友情を培う。
- これは遊びを通して想像力を培う玩具だ。
- さまざまなアルバイトを経験してコミュニケーション能力を培った。
- これまでに培った経験をもとに部下の育成に励む。
- 海外生活で培った語学力と国際感覚が私の財産だ。
- 苗木を大切に培う。
「培う・培った」の類義語
「培う・培った」の類義語には次のようなものがあります。
- 養う(生活の面倒を見る。だんだんに作り上げる)
- 育てる(手間をかけ養い成長させる)
- 育む(養い育てる。大事に守って発展させる)
- 養成(訓練などで一定の水準以上にする)
- 育成(育てて大きく立派にすること)
- 栽培(種を蒔いたり苗を植えたりして植物を育てること)
「培う・培った」の対義語
「培う・培った」の対義語は特にありません。
能力などを養い育てて高めていくということの反対なので、次のような言葉は反対に近い意味と言えるでしょう。
- 衰える(勢いや能力がなくなる)
- 衰退(力や能力が衰え退歩すること)
まとめ
「培う」は「時間をかけて大切に養い育てる」という意味です。
能力や性質などを、学習や経験を通して高めていくという意味になります。
能力や体力、経験などを養い育てることを「○○を培う」と表現します。
また、そのようにして養い育ててきたことを「培った経験」「培った○○」と表します。
ビジネスシーンでもよく使われる言葉なので、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!