言葉の意味と使い方

「通期」の意味とは?「通年」との違いや「四半期」「上期・下期」の使い方も解説

「通期」の意味とは?「通年」との違いや「四半期」「上期・下期」の使い方も解説

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「通期」という言葉は、ビジネスシーンで、また経済関係のニュースなどでよく用いられている言葉ですね。

「通期決算」「通期業績予想」などと使われています。

知っておくとビジネスやニュースが理解しやすくなりますので、ぜひ詳しく確認しておきましょう。

今回は、「通期」の意味とは?「通年」との違いや「四半期」「上期・下期」の使い方も解説についてご説明いたします!

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「通期」の意味

「通期」は「事業年度・会計年度・学年度など、ある区切られた期間の全体」のことです。

「つうき」と読みます。

「期」を「通じて」という字なので、そのまま意味がわかりやすいですね。

企業の場合は主に決算における1年間全体という意味になります。

「通期」の使い方

「通期」は、ある期間における全期間という意味になります。

企業の事業年度の1年間、ということですね。

「通期で減収している」とか「通期の計画を立てる」「通期業績予想」など、ビジネスシーンや経済関係のニュースなどでよく用いられています。

主に財務・会計の文脈で使用されることが多いです。

例えば4月1日から3月末までを事業年度としている企業の場合、1年間の決算を「通期決算」と言い、3月末までの決算が4~5月ごろに発表されていることが多いです。

「通期」の例文

  1. 通期の業績予想を下方修正する。
  2. A社の通期決算は赤字になるだろう。
  3. 通期目標達成のため戦略を立てる。
  4. 本日、B社が2023年9月期の通期決算を開示した。

「通年」との違い

「通期」は企業の会計年度などの1年間を指して使われることが多いですね。

1年間を指す言葉には「通年」があり、非常に似ている印象です。

  • 「通期」は「ある区切られた期間の全期間」
  • 「通年」は「一年を通じてのこと」

「通期」と「通年」の違いはこのようになります。

文字通り、「通期」は「期を通して」、「通年」は「一年を通して」ということなのです。

主に「通期」は企業の決算における1年間のことを指します。

言葉の意味としては、「特定の期間」の全期間通してということです。

「通年」の方は、1年間を通して、という意味と、一年中行っていることという意味もあります。

「通年の入場者数」であれば、ある年の1年間の入場者数を数えたということになります。

「通年営業」であれば、一年中営業期間であるという意味になります。

  • 「通期」は「決算期間など、会社などが決めた特定の期間を通して」
  • 「通年」は「1年間全体を通して」

「四半期」「上期・下期」の使い方

通期の他に、財務関係の話題でよく使われる区切りかたに「四半期」「上期・下期」があります。

「四半期」は、1年間を4つに区切った期間のことです。

「しはんき」と読みます。

言い換えると3ヶ月ごとということですね。

多くの企業や組織では、会計年度を4つにわけて、四半期ごとに業績やデータをまとめます。

四半期ごとの決算を「四半期決算」と言います。

  • 第一四半期:4~6月
  • 第二四半期:7~9月
  • 第三四半期:10~12月
  • 第四四半期:1~3月

このように区切っている企業が多いです。

一年を四つに分けることで、業績や成長の変化、経済の動向などを分析することが可能になります。

「上期・下期」は、同じく1年間を二つに分けた期間のことです。

「かみき」「しもき」と読みます。

「上半期」「下半期」と呼ぶ場合もあります。

  • 上期:4~9月
  • 下期:10~3月

3月決算で、4月からが新年度となる企業の場合はこのようになります。

日本では学校と同じく4月から3月を一つの年度とすることが多いですが、外資系企業やベンチャー企業では異なることもあります。

上期は新年度のスタートなので、目標設定や計画などが行われます。

下期は上期のデータを振り返ることで、目標を修正したり、改善点の洗い出し、新たな戦略を立てるなどする時期となります。

一年を分けることで目標管理や業績、経済動向の把握や分析が円滑に行えるようになります。

まとめ

「通期」は「事業年度・会計年度・学年度など、ある区切られた期間の全体」のことです。

主に企業の会計年度、事業年度の1年間という意味で使われることが多く、事業計画や決算に関して用いられる言葉です。

「通年」は「一年を通して」「一年中行っている」といった意味になり、「期間」の意味はない点が違いです。

「通期」や「四半期」「上期」「下期」など、年度を期間に分けて表現する言葉は特にビジネスシーンでよく使いますので、ぜひ覚えておいてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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