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「痛恨の極みであります」
ニュースなどを見ていると、このような言葉を聞くことがあります。
この「痛恨の極み」、どういう意味かわかりますか?
「痛恨」という言葉は「痛い」「恨み」という字を書きますので、意味を知らない人でも、きっとよくない意味だろうということはわかると思います。
「痛恨」という言葉について調べてみました。
今回は、「痛恨の極み」の意味とは?「痛恨」の使い方を例文つきで解説!【類義語・対義語】 についてご説明いたします!
「痛恨の極み」の意味とは?
「痛恨の極み」は「これ以上ない程に残念である、非常に悔やまれる」といった意味です。
すごく残念、とても悔しい、そんな気持ちを表します。
【例文】
- 商談でまさかの失敗をしてしまい、痛恨の極みだ。
- ○○さんという優秀な人材を失ってしまうのは痛恨の極みです。
- 試合で最後まで自分の力を出し切ることができず、痛恨の極みだ。
「極み」というのは「極まるところ」「この上ないところ」という意味です。
必ずしも「痛恨の極み」のようなネガティブな意味で使うわけではなく、「美の極み」「贅の極みを尽くす(この上なく贅沢、豪華であること)」といった使い方もします。
「痛恨の極み」は「痛恨」の極まったところであるという意味になりますね。
以下で「痛恨」についてご説明いたします。
「痛恨」の意味
「痛恨」は「とり返しがつかないと、非常にくやみ残念がること」という意味です。
「つうこん」と読みます。
「痛い」と「恨み(うらみ)」という字を書きますので、いかにも良くない意味だとわかりますよね。
「痛」は体が痛いという意味だけではなく、心が痛いという意味もあります。
つまり、「苦しむ」「悩む」といったことですね。
「恨」は「うらむ」のほか、「くやむ。残念に思う」といった意味があります。
「痛恨」は残念に思って心が痛む、つまり「ひどく残念」「とても恨みに思う」という意味になります。
「痛恨」の使い方
「痛恨」はひどく残念がることや、とても恨みに思うことを表す言葉でした。
ネガティブな意味ですので、当然何か失敗したり、勝負に負けたりといったことがあった時に、残念で悔しい気持ちを表すのに使います。
例えば野球などのスポーツで「痛恨の逆転サヨナラ負け」とか「痛恨の一敗」などとよく新聞やニュース記事の見出しに使われます。
政治家のコメントなどにもよくありますね。
ビジネスシーンであれば、くやしい失敗をしてしまった時とか、志半ばにして仲間が退職することになってしまったとか、何かと「悔しい」「残念」ということがあると思います。
そうした時に「残念です」というよりも「痛恨の極みです」などと言うと、より悔しさや残念さが極まっているという感じが出ますね。
「痛恨の極み」という言葉として使われることが多いですが、他にも「痛恨の○○」という形で色々な使い方をします。
【例文】
- 半年かけて準備したイベントが中止となり、痛恨の極みだ。
- 大事なプレゼンに遅刻してしまったのは痛恨のミスだった。
- 痛恨の逆転負けで相手チームに三連敗を喫する。
- 彼は痛恨の失策を犯した。
- あれは一大痛恨事だ。(痛恨事=残念に思う出来事)
「痛恨」の類義語
「痛恨」の類義語には次のようなものがあります。
- 残念(期待や希望のようにならず心残りなこと)
- 生憎(期待や目的にそぐわないさま。都合の悪いさま)
- 無念(くやしいこと)
- 心残り(あとまでも気になって、心配・残念に感ずること)
- 悔しい(辱めを受けたり、自分の無力を思い知らされたりして、腹立たしく残念だ)
- 遺憾(思い通りでなく残念なこと。残り惜しく思うこと)
「痛恨」の対義語
「痛恨」の対義語には次のようなものがあります。
- 会心(思った通りの出来ばえだとして本人も満足すること)
「会心(かいしん)」は、自分の行為などがうまく行って満足だという気持ちを表します。
「会心の笑み」「会心の作」など、すごく満足しているという時に使います。
まとめ
「痛恨の極み」は残念さや悔しさが極まった時に使う言葉でしたね。
心から残念だったり悔しかったりすることを表すので、使うのはかなり真剣な場面ということになるでしょう。
失敗してしまった時や悔しい思いをした時、仕事をしていく上でもこのような場面はあるかもしれませんね。
ぜひ適した場面で使ってみてください。
最後までお読みくださりありがとうございました!