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「相変わらず、あいつはうだつが上がらない奴だな」
このような「うだつが上がらない」という言葉を聞いたことがありますか?
前後の文脈からも、何か悪口を言われている、否定的なことを言われているという感じはしますよね。
なんとなくわかるという人も多いかもしれませんが、さて「うだつ」が上がるとか上がらないとかいうのはどういう意味かというと、知らない人が多いのではないのでしょうか。
今回は、「うだつが上がらない」の意味と使い方!「うだつ」とは?語源を解説!についてご説明いたします!
「うだつが上がらない」の意味
「うだつが上がらない」は、「地位や生活などがよくならない」という意味です。
読み方はもちろん「うだつがあがらない」です。
出世したり地位が上がったりしない。
お金をたくさん稼ぐことができない。
良い境遇になれない。
そのような、それなりに努力はしているけれど、とりたててすぐれた境遇になるわけではない、ぱっとしない、という状態を表します。
「うだつ」とは?漢字や語源を解説!
「うだつ」が上がるとか上がらないとかいうのはどういうことか、語源を調べてみましょう。
「うだつ」というのは、漢字で書くと「卯建」もしくは「梲」となります。
この「うだつ」は建築用語で、家の梁の上に立てて、棟木を支える短い柱のことを言います。
家を建てて棟上げをすることを大工言葉で「梲が上がる」といったことから、
家を建てるような良い境遇にならないことを「梲が上がらない」というようになったというのが「うだつが上がらない」の語源とされています。
また、もう一つの説は、商家などで隣の家との間に設ける防火壁のことを「卯建」といい、立派な卯建を上げることが商家の裕福さの証とされたことからきているとうものです。
他にもいくつかの説がありますが、いずれにせよ「うだつ」が上がらないことがパッとしない境遇の例えになっているということです。
「うだつが上がらない」の使い方
「うだつが上がらない」は出世やお金儲けなどがうまくいかない、パッとしないことを表します。
もちろんそうしたよくない状態を表す言葉ですので、「うだつが上がりませんね」などと面と向かって言わない方がよい言葉ですね。
「うだつが上がらない」は、その場にいない人のことを悪くいう時や、自分のことを謙遜して言う時に使います。
ビジネスシーンで相手に面と向かって言う時は、上司が部下をきつめに指導する時、お説教する時などが考えられます。
【例文】
- 彼は相変わらずうだつが上がらないね。
- あの人は何年経っても出世しないで、うだつの上がらない人だ。
- 僕は確かにうだつが上がらないが、それなりに食べていければ満足しているんだ。
- そんないいかげんな仕事をしていては、いつまでたってもうだつが上がらないままだぞ。
「うだつが上がらない」の言い換え表現
「うだつが上がらない」を他の言い方で表現するには次のようなものがあります。
- パッとしない(いまいち良いところがない。勢いがなくて振るわない)
- 伸び悩む(期待されたところより低い水準で停滞する)
- 鳴かず飛ばず(なんの活躍もしないでいるさま)
- 芽が出ない(成功の糸口が開けない)
- 甲斐性なし(頼りにならない、情けないさま)
「うだつが上がらない」の対義語
「うだつが上がらない」の反対の意味を表すには、次のようなものがあります。
- 成り上がる(低い身分の者が高い地位にのぼる)
- 立身出世(社会的に良い地位につき立派な身分を得ること)
- 引く手数多(来てくれと誘う人が多いこと)
まとめ
「うだつが上がらない」は良い境遇になれない、パッとしない、大成しない、出世しないといった意味で使われる言葉でしたね。
あまりいい言葉ではありませんので、なるべく使わないに越したことはありませんが、会話の中などで出てくることもあります。
正しく理解できるよう、この機会にしっかり覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!