「午尻下がり」の意味と読み方とは?由来も解説
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「午尻下がり(うましりさがり)」という格言を聞いたことがあるでしょうか。
株式市場では昔から、干支と相場の動きを結びつけた格言が語り継がれてきました。
果たして干支と株価に本当に関係はあるのか?
「午尻下がり」の意味と投資における捉え方を見ていきましょう。
「午尻下がり」の意味とは?
「午尻下がり」とは、辰年や巳年に株価が高値(天井)をつけやすく、その後の午年には相場が下落(尻下がり)する傾向があるという相場格言です。
読み方は「うましりさがり」です。
より具体的には次のような意味になります。
- 辰年・巳年:株価が上昇し、相場の天井圏に達しやすい年
- 午年:前年までの上昇の反動で、株価が下落しやすい年
干支の相場格言の全文
この干支の相場格言は続きあり、全文は以下になります。
「辰巳天井、午尻下がり、未辛抱、申酉騒ぐ、戌は笑い、亥固まる、子は繁栄、丑はつまずき、寅千里を走り、卯は跳ねる」
という、12年の干支サイクル全体を株式相場に当てはめた長い格言の一部です。
格言の背景と由来
この格言がいつ頃から使われ始めたのか、明確な起源は分かっていませんが、日本の株式市場で長年語り継がれてきた経験則の一つです。
干支と相場を結びつける考え方は、日本人の生活に根付いた干支の文化と、相場のサイクル性を重ね合わせたものといえるでしょう。
古くから相場師たちは、12年周期で繰り返される景気循環や市場の波を観察し、それを分かりやすく記憶するために干支に当てはめたと考えられています。
データで見る「午尻下がり」の信憑性は?
では、実際に午年は本当に株価が下がりやすいのでしょうか。複数の調査から過去のデータを振り返ってみましょう。
ある調査では、1949年から2024年までの日経平均株価のパフォーマンスを分析したところ、驚くべき結果が出ています。
| 干支 | 相場格言 | 平均年間騰落率 | 勝ち負け |
|---|---|---|---|
| 子 | 繁栄 | 22.5% | 4勝2敗 |
| 丑 | つまずき | -4.7% | 4勝3敗 |
| 寅 | 千里を走る | 0.5% | 1勝6敗 |
| 卯 | 跳ねる | 17.9% | 5勝2敗 |
| 辰 | 天井 | 26.8% | 5勝2敗 |
| 巳 | 天井 | 13.3% | 4勝2敗 |
| 午 | 尻下がり | -5.0% | 3勝3敗 |
| 未 | 辛抱 | 7.9% | 4勝2敗 |
| 申 | 騒ぐ | 8.4% | 5勝1敗 |
| 酉 | 騒ぐ | 15.8% | 5勝1敗 |
| 戌 | 笑い | 6.3% | 4勝2敗 |
| 亥 | 固まる | 16.6% | 5勝1敗 |
(出典:SOMPOインスティチュート・プラス「午尻下がりは回避できるか」)
このデータによると、午年の平均年間騰落率は-5.0%と、十二支の中で唯一のマイナスであり、最もパフォーマンスが低い結果となっています。
勝率も3勝3敗と五分であり、他の多くの干支が勝ち越している中で見劣りする結果です。
一方で、「辰巳天井」の格言通り、辰年(+26.8%)と巳年(+13.3%)は非常に高いパフォーマンスを示しており、格言の信憑性を高める結果となっています。
このように、格言はあくまでアノマリー(理論的根拠はないが、なぜかよく当たる経験則)の一つですが、過去のデータ上は興味深い傾向が見られることが分かります。
まとめ
ここまで「辰巳天井、午尻下がり」という格言について解説してきましたが、投資家はこの言葉とどのように向き合えば良いのでしょうか。
【格言は「絶対」ではない】
最も重要なことは、相場格言はあくまで過去の経験則であり、未来を保証するものではないということです。
データ上、午年のパフォーマンスが低い傾向にあったとしても、必ず株価が下がるわけではありません。
経済情勢、金融政策、国際関係など、株価に影響を与える要因は無数に存在します。
一方で、こうした格言を知ることは、決して無駄ではありません。
過去の市場がどのような動きをしてきたのか、先人たちが何を考えていたのかに思いを馳せることは、投資への興味を深め、多角的な視点を養う上で役立ちます。
友人や家族との会話のネタとしても面白いかもしれませんね。
