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「仮想マシン・仮想メモリ」という言葉を聞いて、すぐに説明ができますか?
分かるようで分からない、しかも次々と登場していくIT用語。
新入社員や文系出身者、勉強し始めたばかり!という方にも分かりやすいようにまとめました。
これで「仮想マシン・仮想メモリ」から卒業しましょう!
今回は、仮想マシン・仮想メモリについて解説したいと思います。
仮想マシンとは
仮想マシンとは簡単に言うと、コンピュータの上に、仮想的にもう一台のコンピュータを動かすイメージです。
例えば、「Windowsコンピュータの上でLinuxコンピュータを稼働させる」というのが仮想マシンです。異なるOSのものを動かすだけでなく、Linux上で他のLinuxを稼働させるといった場合もあります。
もともとは、サーバーなどの分野で活用することが一般的だったが、最近では、ハードウェアが成熟し、一般人にも手が届く技術となっています。
ノートPCでも利用できる仮想マシンのソフトウェアなどもあるので、Macのコンピュータ上にWindowsを稼働させることもできます。(ただし、ライセンス等必要なので、注意が必要)
仮想マシンのメリット
台数の削減
従来の方法の場合、提供するサービス毎にサーバーを複数用意し、負荷を分散させるために複数のサーバーを設置しなければなりませんでした。複数台用意するということは、それだけ電気代や点検保守などに手間がかかるのは想像できると思います。しかし、仮想化技術を利用するとハードウェアの台数を減らすことができます。1つのパワフルなマシンの上で複数のシステムを稼働させてサービスを提供することができるのです。
セキュリティ的な側面
仮想化しなくても、1台のコンピュータで複数のサービスを動かすことはできます。
しかし、例えばサービスを提供するアプリケーションの一つに管理者権限を乗っ取ることの出来るセキュリティホールが存在した場合、そのセキュリティホール一つで全てが乗っ取られてしまうことになってしまいます。仮想化を利用して実行されるオペレーティングシステム個々は、安全に分離されているので一つの仮想マシンに異常が発生しても他の仮想マシンには影響が出ることを多少なりとも避けることができ、セキュリティリスクを分散することができるのです。
実験・検証環境
1台のコンピュータの中に複数のOSを入れることができるので、様々な動作環境を再現することができます。近年のソフトウェアは、いろいろな環境で利用できるものが多く、開発を行う段階で、様々なOSで利用することを想定して検証を行う必要がありますが、仮想化を利用することで、1台のコンピュータで確認できるのです。
仮想マシンのデメリット
デメリットというほどのものは、正直ありません。というより、目につかないといった方がいいかもしれません。
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- 仮想化の台数が多くなるとコンピュータが「重い」状態になる。
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- USBなどを認識させるのに手間がかかる。
といったものがあるが、どれも不便だなぁと感じる程度しかありません。
仮想メモリとは
似た言葉として仮想メモリがありますが、仮想化とは全く別の技術です。
仮想メモリとはメモリっぽい役割が与えられたハードディスクの一部のことです。
メモリとは、主記憶装置ともいわれる、プログラムが動作する際に内容を記憶する場所です。
仮想メモリは、実際にはメモリではないけれどハードディスクの中でメモリの役割を与えられている部分です。
プログラムから見たメモリは、実際のメモリ+仮想メモリを合わせたものになります。
たくさんのアプリケーションを利用しているとメモリの容量をオーバしてしまいます。
その際、一時的に保管するために利用されるのが仮想メモリです。
ただ、問題点としては、メモリより読み込み速度が遅いため、パソコンが重いと感じる要因となります。