「要項・要綱・要領」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文】

「入社試験の募集ようこうを公開します」

この「ようこう」にはどんな漢字を当てはめますか?

「要項」か、それとも「要綱」か……迷ってしまいませんか?

似た言葉に「要領」というのもあり、同じように使われているようです。

日本語には似た言葉や同音異義語が多いですよね。

「要項・要綱・要領」の違いをぜひ確認しておきましょう。

今回は「要項・要綱・要領」の違いは?意味と使い分け方を解説!【例文】についてご説明いたします!

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「要項・要綱・要領」の意味

「要項」は「必要な事項。またそれを記した文章」と言う意味です。

「ようこう」と読みます。

「要綱」は「基本となる大切な事柄。またそれらをまとめたもの」と言う意味です。

「ようこう」と読みます。

「要領」は「要点。物事をうまく処理する方法、手段」という意味です。

「ようりょう」と読みます。

それぞれ漢字、読み方(「要項」と「要綱」は一緒ですが)、意味に違いがありますよね。

混同しないようぜひ覚えておきましょう。

「要項・要綱・要領」の使い分け方

「要項・要綱・要領」の意味の違いを確認しましょう。

  • 「要項」は大切な事柄や必要事項を記したもののことです。
  • 「要綱」は大切なことをまとめたもののことです。
  • 「要領」は物事の最も大事な点や物事を処理する方法のことです。

「要項」と「要綱」はどちらも「大事なことをまとめたもの」という点ではほぼ同じように思えますが、「項」と「綱」という漢字の違いがありますよね。

「項目」や「条項」という熟語もあるように、「項」には「物事を小分けした一つ」という意味があります。

一方の「綱」はもちろん綱引きの「綱」ではありますが、「おおもとの決まり、かなめ」という意味があります。

ですから、「要項」は必要な事柄の詳しい項目、「要綱」は根本となる重要なことがら、という意味になるのです。

例えば役所が事業を行うときの指針などは「要綱」が使われますが、就職試験を受けるための手続きの説明などであれば、試験日や持ち物などの細かいことが書かれるわけですから「要項」が使われます。

実際には「要項」も「要綱」も混同されて同じように使われることも多いのですが、文字の意味的にはこのような違いがあります。

そして、「要領」はまず「物事をうまく処理する方法」という意味を持っている点が大きく違いますね。

よく「要領のいい人」や「要領が悪い人」と言いますが、「物事の処理のしかたがうまい/へた」という意味なんですね。

しかし、「要領」には「物事の最も大事な点」という意味もあり、これは「要項」「要綱」と混同しやすいです。

例えば「学習指導要領」が有名ですが、これはどの学年でどのようなことを指導するかといった具体的なことが記されています。

「要領」は細かい具体的なことが書かれているものということですね。

「要項」も細かい具体的なことという点では同じですが、「要項」は箇条書きのように項目に分けて書かれるのが一般的であるのに対し、「要領」は箇条書きとは限りません。

また「要領」は目的や方法などを示す場合に使われることが多いです。

違いをまとめて、例文でも確認してくださいね。

  • 「要項」は大切なことを細かく具体的に箇条書きで示したもの
  • 「要綱」は大切な基本方針などを大きくまとめたもの
  • 「要領」は大切なこと(方針や目的)を細かく具体的に記したもの

【例文】

  1. 試験の要項を確認する。
  2. 募集要項の記載例に従って求人票を作成する。
  3. 市の宅地開発要綱が公表された。
  4. 県税事務処理要綱を別紙の通り公開します。
  5. 学習指導要領に従って英語の授業を行う。
  6. 彼はとても要領のいい人だ。
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「要項・要綱・要領」の類義語

  • 主旨(考え、文章、話などの中心となる事柄)
  • 趣旨(事を行うにあたっての理由や目的)
  • 要旨(述べられていることの主要な点、内容のあらまし)
  • 概略(細部を略したあらまし)
  • 要説(要点を絞って解説すること、もの)
  • 摘要(要点を抜き書きすること)
  • 核心(物事の中心である大切な部分)
  • 骨子(要点、主内容)
  • ポイント(要点、肝要なところ)

「大事なところ」というような意味で、まだまだ色々な言葉が考えられます。

それぞれに細かい意味やニュアンスは異なりますので完全に全てを使い分けるのは難しいかもしれませんが、いくつか適切に使えるように覚えておくと便利でしょう。

まとめ

「要項・要綱・要領」には以上のような違いや使い分け方がありましたね。

行政が事業を行う時の概要は「要綱」で、試験の募集は「要項」などというように、お役所言葉的なお決まりの使い方がされている場合はわかりやすいですね。

ですが、日常的にはどれも同じように混同して使われていることも多いので、これまで違いを考えたこともなかったという人も多いのではないでしょうか。

ぜひこの機会に違いを意識して正しく使い分けてみてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

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