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「全員野球で乗り切っていこう!」
このような言葉を聞いたことがありますか?
ビジネスシーンで用いられる言葉ですが、聞いたことがない、意味がわからないという人にとっては「なぜ急に野球の話題を……?」と戸惑ってしまうかもしれませんね。
上司などが使うことも多いこの言葉、ぜひ意味や使い方を理解しておきましょう。
今回は、「全員野球」の意味や使い方と由来は?皮肉にも使う?|おじさんビジネス用語についてご説明いたします!
「全員野球」の意味
「全員野球」は、ビジネスにおいては「関係者全員が一致団結して目的に向かって行動すること」という意味です。
「ぜんいんやきゅう」と読みます。
チーム全員、社員全員など、その物事に関係しているみんなが力を合わせて取り組むということです。
困難に直面した時に、メンバーを励ます意味で使われる言葉です。
「全員野球」の由来
「全員野球」は、「野球」という言葉が入っていますので、当然ながらもとは野球に関する言葉です。
高校野球で、正選手だけでなく試合に出ない選手など野球部員全員が心を一つにして試合に挑むということを指す言葉なんです。
「全員」で「野球」をする、言葉通りの意味ですね。
正選手だけでなくその他の選手なども含めて、チーム全員で力を合わせて試合に挑むということです。
チームワークを大切に、また全員の心を一つにして物事に挑むということから、ビジネス用語としても困難に直面した時に使う言葉として用いられるようになりました。
「全員野球」の使い方
「全員野球」は、ビジネスシーンで使う場合は、関係者全員で一丸となって対処するという意味で使います。
困難、危機的状況、トラブル、そうした状況を乗り切るためにみんなで頑張ろう! という仲間を激励する場面で「全員野球で乗り切ろう」などと使われています。
昭和などの昔は、人気スポーツといえば野球でしたが、今の若者世代には野球以外にもサッカーなど他のスポーツの人気も高まっていますね。
そうした若者の野球離れも要因の一つかもしれませんが、「全員野球」も若い人にはあまり使われない言葉となっています。
主に中高年の男性が使うことが多いことから、「おじさんビジネス用語」などと言われています。
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「全員野球」の例文
- 今回のプロジェクトに我が社の命運がかかっているといっても過言ではない。全員野球で成功を掴み取ろう。
- 苦しい状況だが、全員野球で乗り切っていこう。
- 今日も全員野球で目標を達成しよう。
- この困難を全員野球で乗り切れば、明るい未来が待っている。
皮肉にも使う?
「全員野球」は、関係者が一丸となって困難などに対処するということで、チームワークや協力を表すいい意味の言葉ですね。
ただ、「全員野球」に違和感を覚える、好きになれないと言う人もいます。
人ぞれぞれ考え方の違いや能力差があって当然なのだから「みんな同じ気持ちで頑張る」ことに違和感を覚えるなどの意見もあります。
「全員野球」をするということは、野球で言えば飛び抜けたエースとかホームランバッターがいない、つまりスペシャリストがいない凡人ばかりということだという捉え方もあります。
安倍元首相など政治家が「全員野球内閣」などと使った例も有名なので、政治に不満を持つ人にとっては納得のいかない言葉というイメージもついたのでしょう。
こうしたことから「全員野球」は好きになれないという人もいますので、あえて「たいした能力のない人の寄せ集め」といった皮肉の意味で「全員野球」を使うこともあるようです。
「全員野球」は本来はポジティブな意味の言葉ですが、人によっては誤解や反発を招くこともありますから、使う文脈には気をつけたいところです。
「全員野球」の類義語
「全員野球」の類義語には次のようなものがあります。
- 一致団結(多くの人が心を一つに合わせて固く結ばれること)
- 一丸となって(心を一つにしたひとかたまり)
- 一体となって(ひとつにまとまること)
- 力を合わせて(同じ目的のために一緒に物事をする)
- 総力をあげて(集団の全体の力)
- 足並みを揃えて(行動や進む方向、考えをひとつにする)
まとめ
「全員野球」は、「関係者全員が一致団結して目的に向かって行動すること」という意味です。
もとは高校野球で、正選手だけでなく補欠選手など全ての野球部員を含んだ全員で心をひとつにし、試合に挑むということから来た言葉です。
困難に直面した時に、みんなで力を合わせて乗り切っていこうという、ポジティブな激励の言葉として使われます。
おじさんビジネス用語と言われたり、皮肉として使われたりすることもありますが、基本的にはビジネスのチームワークを野球で例えた言葉ですので、ぜひ覚えておいてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!