言葉の意味と使い方

「前述」の意味と使い方!「先述」との違いは?言い換え表現や例文つきで解説!

「前述」の意味と使い方!「先述」との違いは?言い換え表現や例文つきで解説!

「前述のとおり……」

「前述したように……」

この「前述」という言葉、ビジネスシーンやニュースなどでも見聞きすることがありますね。

ビジネス書や論文など、かたい内容の文章中にもよく使われています。

「前」に「述べた」という、意味はわかりやすいかもしれませんが、似た言葉の「先述」との違いや、言い換え方など詳しく調べてみました。

今回は、「前述」の意味と使い方!「先述」との違いは?言い換え表現や例文つきで解説!についてご説明いたします!

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「前述」の意味

「前述」は「前に述べたこと」とう意味です。

「ぜんじゅつ」と読みます。

「前」に「述べる」という漢字を書きますので、意味は容易に推測できますね。

前もって述べること、または前に述べてあることという意味です。

「述べる」は考えや意見を口に出していうこと、あるいは文章で表すことを言いますね。

ですので、「前述」とは、前に言ったことや前の部分で書いたことを指します。

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「前述」の使い方

「前述」は、前に述べたことという意味で使います。

「前述のとおり」とか「前述したように」、「前述の○○」といった使い方をします。

講演などで、「さっき言ったこと」が再び話題になるとか、文章中で「前の部分に書いてあること」についてまた触れるといった時に使います。

特にレポートや論文などを書くときにはよく使う言葉で、同一文書内の、ここより前の部分にある事柄を指します。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. さて、ここで前述した課題についてあらためて考察してみたい。
  2. 前述の2チームに加え、今回新たに次の2チームも加わり合計4チームとなった。
  3. 彼は前述したように非常にボランティア精神の強い人物である。
  4. 前述のとおり、私は海外生活が長く、日本に帰国したのは2年前である。
  5. この実験が失敗に終わった理由は前述のとおりだ。

「先述」との違いは?

「前述」に似た言葉に「先述」があります。

「前述」を辞書で調べると「前に述べたこと。先述」などと説明されていることもあります。

「前述」と「先述」は、ほぼ同じと考えてよいでしょう。

ですが、この「前述」と「先述」には、厳密には次のような違いがあります。

  • 「前述」は「同一文書内の前にある事柄について使う」
  • 「先述」は「同一文書にない事柄についても使う」

「先述」の方が範囲が広いですね。

「前述」は、一つの話の中や一つの文書の中で、前の部分で述べたことという意味です。

「先述」は、別の機会に話したことや別の文書で前に述べたことも指して使うことができます。

「前述」の言い換え表現

「前述」は「前述のとおり」とか「前述したように」などと言い、前に述べたことを言います。

それを別の表現で言い換えるには次のようなものも考えられます。

  • 先に述べた
  • すでに述べた
  • 先ほど述べた
  • 先に言及した
  • 先ほど登場した
  • さっき言った

口頭で言う場合、「先ほど述べたように」などとすると、やや柔らかい印象になり「前述」より聞き取りやすいかもしれませんね。

気軽な会話であれば「さっき言ったように」などと言うでしょう。

「前述」の類義語

他に、「前述」の類義語には次のようなものがあります。

  • 先述(先に述べたこと)
  • 既述(すでに述べたこと)
  • 既出(すでに示されていること)
  • 既存(すでにあること)
  • 前陳(前に述べたこと)
  • 上述(以上に述べたこと)
  • 上記(上または前に記してあること)

ほとんど「前述」と同じように、前に述べたことという意味で使えます。

「上述」の場合は「上」に書いてあるということになるので、横書きの時に使います。

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「前述」の対義語

「前述」の対義語は「後述」です。

「後述」は「あとで述べること」という意味です。

「詳細は後述します」など、後で言う、後で記載するということを表します。

まとめ

「前述」は「前に述べたこと」という意味の言葉でしたね。

先ほど言ったこととか、文章中で前に書いたこと、ということを指す、よく使われる言葉です。

難しい言葉ではありませんが、こうした言葉を知っていると話や文章をすっきりわかりやすくまとめることができますね。

ぜひ参考になさってください。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。