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「立春」の意味や由来は?2025年はいつ?「節分」「春分」との違いも解説!

「立春」の意味や由来は?2024年はいつ?「節分」「春分」との違いも解説!

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「立春」をご存知でしょうか。

カレンダーや新聞に書いてあったり、神社で祭事が行われたりしますので、日常の中でなんとなく今日は「立春」なんだな、と思ったことがある人は多いでしょう。

ですが、「立春」とはどういう日なのか、詳しい事を知っている人は案外少ないかもしれません。

この機会にぜひ知っておきましょう。

今回は、「立春」の意味や由来は?「節分」「春分」との違いも解説!についてご説明いたします!

立春の次は>>雨水(二十四節気)の読み方や意味とは?2025年はいつ?食べ物や行事

「立春」の意味

梅

「立春」は、二十四節気の一つで、暦の上での春の初めのことです。

「りっしゅん」と読みます。

「春」が「立つ」と書きます。

節分の翌日にあたり、年によって前後する事もありますが、だいたい2月4日ごろです。

2025年の立春は、2月3日(月)です。

寒い時期に「春」とは妙な気もするかもしれませんが、寒さのピークである時期から春に転じていく、その転換点となる日ということです。

二十四節気は太陽の位置から割り出されおり、1年間を24等分して季節を分類しています。

立春は1番目で最初の季節であり、次の2番目の季節である「雨水」が来るまでの間が立春の期間となります。

ですから、2025年の立春の期間は2月3日〜2月17日の15日間いうことになります。

合わせて読みたい▽
>>雨水(二十四節気)の読み方や意味とは?2025年はいつ?食べ物や行事

「立春」の由来

「立春」は節分の翌日、2月4日ごろで、暦の上での春の初めとなる日です。

なぜその日を「立春」というのか、由来を調べてみました。

明治初期までの昔の時代は、日本では太陰太陽暦が使われていました。

いわゆる「旧暦」というものです。

これは、月の満ち欠けがベースとなっており、新月の日を「朔日」と言い、その月の一日としていました。

月の満ち欠けに合わせているので、毎月の日にちは29日か30日となっており、今の暦とは1年の長さが違ってきます。

そのため、3年に一度は「閏月」を設けて1年を13か月にしていました。

しかし、閏月のある年とない年では、同じ日付でも季節が1か月近く違ってしまうことがあります。

これでは暦をもとに農業や生活をする上で不自由です。

そこで、四季の指標となるものとして「二十四節気」が編み出されました。

「二十四節気」は太陽の動きに基づいた暦で、一年を4つにわけ、春夏秋冬のそれぞれをさらに6つに分けているものです。

その24個ある季節のうち、春の初めと定められたのが「立春」ということなんです。

古代中国の暦に由来しているため、日本では2月4日はまだ寒いのに「春の初め」ということになっているのです。

「節分」「春分」との違い

「立春」に近かったり、似ているのが「節分」や「春分」です。

どちらも昔からの暦に関係する日で、春に関係している……? というような曖昧な認識の人も多いのではないでしょうか。

  • 「立春」は暦の上での春の初めの日
  • 「節分」は「立春」の前日で季節を分ける節目の日
  • 「春分」は一年のうちで昼と夜がほぼ同じ長さになる日

この機会に「節分」「春分」とはどういう日なのかも簡単に確認しておきましょう。

「節分」とは

「春分」は「節分」の次の日です。

単純にこう覚えておけば混同しないわけですが(笑)、やはり「節分」とは何か気になりますよね。

「節分」は「立春」「立夏」「立秋」「立冬」という、春夏秋冬それぞれの季節が始まる日の前日を指します。

季節を分ける節目の日、ということなんですね。

「節分」は年に4回あるということになりますが、旧暦では春から新しい年が始まるとされていましたので、「立春」の前日にあたる「節分」が、ちょうど大晦日に相当する感じで重要視されました。

そのため、江戸時代以降は特に「立春」の前日の「節分」を指すようになったのです。

2025年の「節分」は、2月2日(日曜日)です。

「節分」は邪気を払い無病息災を願う行事として、いろいろな厄除けの行事を行います。

成田山の節分会などは、力士や歌舞伎役者、俳優などが豆まきをするのでテレビでもよく取り上げられていますね。

一般家庭でも豆まきや玄関に柊鰯を飾る、恵方巻きを食べるなどします。

「春分」とは

「春分」は、毎年3月20日か21日に「春分の日」という祝日がありますので日常生活の中でもお馴染みの言葉でしょう。

ですが、「春」が付くので「立春」と混同している人もいるかもしれませんね。

「春分」は「立春」と同じく太陽の動きに基づいて定められた二十四節気の一つで、「太陽が黄経0度の春分点を通過する時刻」のことです。

ちょっと難しいですが、簡単に説明すると、昼と夜の長さが同じになる日です。

「春分」を過ぎると、だんだん昼の方が長くなっていきます。

ヨーロッパなどではこの日を春の始まりとしているそうです。

2025年の「春分」は3月20日(木曜日)です。

夏至や冬至は祝日ではありませんが、「春分」や「秋分」の日は、昔から宮中祭祀が執り行われる日であったことから、今も国民の祝日となっています。

立春の縁起の良い食べ物5選

古来立春は旧暦では「始まり」を意味する季節であり、人々には縁起を担ぐ風習がありました。

なので食においても、食べると縁起が良いとされているものがあったのです。

ここでは現代でも食べられている有名な5つをご紹介いたします。

1、立春豆腐

豆腐は白く、その白さは邪気を祓うとされて好まれて今も食べられています。

2、立春大福

餅は縁起の良い食べ物であり、豆には邪気を払う力があるとされていました。

3、立春生菓子

立春生菓子とは、立春の朝に作られた生菓子です。

立春のその日のうちに食べると良いとされています。

近所の和菓子屋さんをチェックしてみると、立春生菓子が売られているかもしれません。

4、若水・福茶

若水とは、立春の日の朝一番に井戸や山などから汲んでくる水のことです。

朝一番の若水には、若返りや長寿、邪気を祓う効果がある縁起物とされてされていました。

現代の若水はお正月のものとされているところが多いのですが、若水は本来は立春の行事だったのです。

さらに、福茶と言ってこの若水で淹れたお茶を飲む習わしもあります。

福茶には加えて邪気を祓うものや縁起物として「黒豆」「小梅」「むすび昆布」「山椒」を入れていただいたりもします。

現代で昔のような若水を用意することは難しいかもしれませんが、立春の日はお茶を淹れ、「黒豆」や「小梅」といった上記の物をトッピングのように入れて色々な味を楽しむのも良いかもしれませんね。

5、立春朝搾り

春を迎えるにあたり縁起物のお酒である立春朝搾りとは、立春前日の節分の夜から一晩中もろみを搾り続けて作られる、立春の朝出来立ての生原酒です。

代々続く日本各地の43の酒蔵では、立春の日の朝に絞ったお酒を販売しています。

一晩で作られて翌日に売られるお酒ですから、立春の日に飲みたければその地の酒蔵から買い付けなければならない、いわば地域限定のお酒なのです。

ぜひお住まいの近くの酒造をチェックしてみましょう。

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立春の旬の食べ物

立春の日は、旬の食べ物を食べることも縁起が良いとされています。

立春の時期しか食べられない、旬となる春らしい食べ物を以下に載せておきますね。

  • 菜の花
  • 春告魚(にしん)
  • ふきのとう
  • 生わかめ
  • いよかん

立春の行事

〈立春大吉札〉

立春大吉のお札とは、災いを寄せ付けず、幸せを招くという縁起物のお札です。

主に玄関先などに貼り、その年の一年の幸せをお祈りします。

立春大吉のお札は禅寺の習わしなので、曹洞宗のお寺の檀家さんはもらえたりしますが、他の寺社でもネット通販で販売されているため、曹洞宗以外の宗派や宗教の方でも購入が可能です。

〈初午(はつうま)〉

その年の2月の最初の午の日を「初午(はつうま)」といい、この日は稲荷神社の本社である京都の伏見稲荷大社に稲荷大神が鎮座された日とされています。

ですから、全国の稲荷神社においてはこの日をしのんでお祭りが行われています。

2025年の初午は、2月6日(木)です。

初午のお祭り、特に盛大に行われる全国の初午大祭や一般的な初午祭は2月12日ではないこともあり、時期をずらして行われていたりするため、参拝したい方はお近くの稲荷神社を調べてみてくださいね。

>>「初午・二の午・三の午」の意味とは?意味や由来も解説

〈建国記念の日〉

2月11日の建国記念の日とは、初代天皇として桓武天皇が即位されたことが由来とされている祝日です。

実は建国記念の日とは言っても、日本のはっきりした建国記念日はまだよく分かっていません。

日本の建国の日付が特定された資料がまだ発見されていないのです。

なので、建国記念の日は日本という国の誕生をお祝いする日という意味だと捉えておくと良いのかもしれませんね。

〈バレンタインデー〉

皆様ご存じの2月14日のバレンタインデーは、キリスト教においてカップルや家族で愛をお祝いする日となっています。

日本のバレンタインデーの女性から好きな男性にチョコレートを贈るという文化は、実は日本独自の発展を遂げた文化なのです。

また近年の日本では、女性から男性にチョコレートを贈るという文化はジェンダーの関係や男女の意識の変化などの意見から進化を遂げています。

なので、職場でのバレンタイン文化が無くなったり、「友チョコ」などという風に仲の良い友達とチョコレートを交換するという文化が生まれたりしています。

自由な愛情表現が広まりつつある日本のバレンタインデーは、なんだか欧米文化の本来の恋人や家族との愛をお祝いする日に近づいている様に感じますね。

まとめ

立春とは、「春の始まり」という意味を持つ二十四節気の1番目、最初の季節です。

立春は旧暦では暦の上で始まりとされていたことから、重要な節目とされてきました。

そのため縁起を担ぐ習わしがまだ残っており、「立春大吉豆腐」や「若水」や「福茶」と言った縁起物を食べたり、「立春大吉札」を玄関などに貼って除災招福を祈願する文化が現代でも引き継がれているのです。

暦は春と言ってもまだ寒い季節ですが、新しい春が来ることを祝う新しい気持ちで日々を大切に過ごしていきたいものですね。

まとめ

「立春」は二十四節気の一つで、暦の上での春の初めのことです。

スーパーで福豆や恵方巻きが売り出されるので「節分」の方が身近かもしれませんが、その次の日が「立春」で、春が始まる日だということで、覚えやすいですよね。

また、「春分」は昼と夜が同じ長さになる日です。

こちらも、何かと卒業や新生活が始まるなど変化の多い時期ですので、春の印象的な祝日でしょう。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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