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言葉の意味と使い方

「利発」の意味と使い方!「聡明」「利口」との違いは?|例文

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「利発な子供」

「利発な女性」

この「利発」という言葉、いかにも賢そうなイメージですよね。

身近に使われている言葉なのでご存知の人も多いかもしれませんが、改めて「利発」という言葉の意味や使い方を確認しておきましょう。

今回は、「利発」の意味と使い方!「聡明」「利口」との違いは?|例文についてご説明いたします!

「利発」の意味

「利発」は「賢いこと。頭の回転が早いこと」です。

「りはつ」と読みます。

「利発」は、実は「利口発明」という言葉の略です。

「利口」は頭が良いことです。

「発明」は、今は一般的に「発明家」「新発明」のように、新しい技術や装置などを考え出すことを指しますが、そうではなくて「賢いこと」という意味の古風な言葉でもあります。

つまり、「利口」も「発明」も「賢いこと」で、それを続けた言葉が「利口発明」、そしてさらにそれを短縮して「利発」という言葉ができたということなんですね。

「利発」は、才知があって頭の回転が早いことを表す言葉です。

合わせて読みたい▽
「聡明」の意味と使い方!「聡明な人」とは?目上の人にも使える?|例文>>

「利発」の使い方

利発の説明画像

「利発」は、賢いということなので、いい意味の言葉です。

「彼は利発だ」とか「利発な子供」などと言うのは、頭が良くて理解や判断も早く賢いということで、褒め言葉として使います。

  • 利発だ
  • 利発な
  • 利発に

といった使い方をします。

いろいろな場合に使えますが、特に子供に対して使うことが多い言葉です。

いずれも理解や判断が早い、鋭いといった意味で賢いことを表します。

そのため、大人に向かって使うのは失礼だ、上から目線だと感じる人もいるようです。

間違いではないのですが、大人の人、年上の人に「利発ですね」などと言うのは避けた方が良いでしょう。

また、賢さを評価していることになるので目上の人に対しては使わないようにしましょう。

「利発」の例文

  1. とても利発なお子さんですね。
  2. 彼は利発な少年だ。
  3. 彼女は幼稚園児にしてタブレットを使いこなしている、利発な子供だ。
  4. この漫画は利発な主人公がとても魅力的だ。
  5. 彼の子供の頃の写真を見ると、とても利発そうな顔をしていた。

「聡明」「利口」との違いは?

「利発」と同じように、頭が良い人に使う言葉に「聡明」や「利口」がありますね。

「利発」「聡明」「利口」のそれぞれの意味は次のようになります。

  • 「利発」は「頭の回転が早い」
  • 「聡明」は「物事の理解が早く賢い」
  • 「利口」は「頭が良く抜け目がない」

どれも頭がいい、賢いということなので大体同じですよね(笑)。

詳しくみていくと、ニュアンスの違いがあるのがわかります。

「聡明」とは

「聡明」は「物事の理解が早く賢い」ということです。

ですので、「利発」と同じような意味です。

才能や知恵があり、理解や判断が早い。

いわゆる「頭の回転が早い」ということですね。

「利発」との違いは、「利発」は主に子供や年若い人について「その年齢にしては賢い」という意味で使われることが多いという点です。

合わせて読みたい▽
>>「賢明」の意味と使い方!「賢明な判断」とは?目上の人に使える?|例文

「利口」とは

「利口」も「頭が良く賢い」という意味です。

ただ、「利口」には「要領がよい」という意味があります。

「利口に立ち回る」「利口なやり方」など、「抜け目がない」「うまくやり」などの少しズルいニュアンスで使うことも多いのです。

また、子供が聞き分け良くしていることを「お利口さん」などと言いますね。

「要領がよい」「聞き分けがいい」といった意味でも使えるという点が「利口」と他の言葉との違いです。

「利発」「聡明」「利口」の違い

「利発」「聡明」「利口」の違いをまとめると次のようになります。

  • 「利発」は「頭の回転が早いこと」で、子供について使うことが多い
  • 「聡明」は「物事の理解が早く賢いこと」
  • 「利口」は「頭が良く抜け目がないこと」

「利発」の類義語

「利発」の類義語には次のようなものがあります。

  • 聡明
  • 利口
  • 英明(才知があり物事の道理に通じていること)
  • 聡慧(きわめて賢いこと)
  • 明達(聡明で物事の道理によく通じていること)
  • 賢明(賢くて道理にあかるいこと)
  • 明哲(才知があり物事の道理に通じていること)
  • 賢い(頭が良い。才知がすぐれている)
  • 聡い(さとることが早い。かしこい)

「利発」の対義語

「利発」の対義語には次のようなものがあります。

  • 愚鈍(頭の回転が鈍いこと)
  • 愚図(はきはきせず動作や決断がにぶいこと)
  • 暗愚(道理に暗く愚かなこと)
  • 馬鹿(知能の働きが鈍いこと)

まとめ

「利発」は「賢いこと。頭の回転が早いこと」です。

言葉の意味としては広く使えるものですが、実際は子供について使うことが多い言葉です。

理解や判断が早く、才知がすぐれていて賢いということで、いい意味の言葉です。

知的で機知に富む人や、年齢の割に知恵があって賢い子供などに対して褒め言葉として使えます。

ぜひ参考になさってくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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