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二十四節気の一つ、夏に至ると書いて「夏至」。
夏至とはどのような季節の意味を持ち、どんな日なのでしょうか。
また、2025年の夏至はいつなのでしょう。
今回は夏至の詳しい意味から、旬の食べ物、行事、夏至と冬至との違いも学んでいきましょう。
>>「夏至の候」の時期はいつからいつまで?結びや使い方と例文
目次
夏至の意味とは
「夏至」とは、日本を含めた北半球で「1年間のうち最も昼が長く、夜が短い日」という意味があります。
読み方は「げし」と読みます。
2025年の夏至は6月21日(土)です。
季節の目安となる二十四節気は、太陽の位置から1年間を24等分して決められています。
「夏至」は二十四節気では10番目にあたりますので、次の11番目の「小暑」が来るまでの間の16日間が、2025年の夏至の期間となります。
ですので、2025年は6月21日〜7月6日が夏至の期間となるのです。
夏至は、夏が至ると書くようにこの時期から暑い夏が盛り上がってくることを意味しているのですが、夏至を過ぎると日は徐々に短くなっていきます。
ちなみにこの時期、北半球の最北端である北極やノルウェー、スウェーデン、フィンランド等では1日中日が沈まない白夜となります。
冬至との違いは?
冬至は夏至と反対で、日本を含めた北半球で「1年間のうち最も昼が短く、夜が長い日」という意味を持つ日です。
2025年では、12月22日(月)が冬至となります。
冬に至るという字の通り、冬至を過ぎると冬の寒さがどんどんきつくなり、北半球の最北端では一日中日が昇らない、もしくは日照時間が数時間となる極夜となります。
南半球では、夏至と同じ理屈で季節が反対なのでこの時期夏となり、1番昼が長い日となっているのです。
夏至の日照時間はどのくらい?
2025年6月21日(土)の夏至の日照時間は、東京で14時間34分程度です。
国立天文台のHPによると、東京の日の出は日出4:25、日の入り時間は日入19:00です。
一方で、2025年12月22日(月)の冬至の日照時間は、東京で9時間45分です。
ちなみに、夏至と冬至で日照時間に差がある理由は、太陽の南中高度によるものです。
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南中高度とは?
南中高度とは、太陽が東から昇って南を通り西に沈むまでの間に、真南に来たときの地面からの角度のことです。
簡単に言えば、夏至は太陽が南の方角に登った時は空の高い位置にあり、冬至では低い位置にあるということです。
太陽が南を通過する際、空の高い位置にあった方が日の出の地平線から日没の地平線への弧の距離が大きくなるので、昼の長さが長くなるというわけなのです。
夏至や冬至の日は、朝のニュースなどでも「今日は夏至です」とアナウンサーが言っているのを毎年耳にしますね。
夏至や冬至は、季節の移り変わりを教えてくれる大きな目安になっているのです。
夏至の食べ物
夏至の時期、旬を迎える食べ物は以下になります。
- 冬瓜
- みょうが
- オクラ
- きゅうり
- ししとう
- トマト
- 鱧(はも)
夏は果実や種自体を食べられる果菜類の野菜が多く、また生のまま食すことができるものが多いことが特徴です。
また水気の多い作物もよく収穫でき、特に冬瓜やきゅうりには水分がたっぷりと含まれているので、熱中症の予防にもなります。
この時期によく食べられる冬瓜はビタミンやカリウムが多く含まれており、冬という字が含まれていますが夏の野菜です。
冷やして食べると美味しい野菜が多いことも特徴で、みょうがやししとう等は食欲を増進させる良い薬味となります。
魚では「鱧(はも)」がおすすめで、産卵を迎えた鱧(はも)は身も美味しく、特に京都では愛されている魚です。
魚が傷みやすい昔は、夏の京都へ新鮮な魚を輸送してくることは難しいものでした。
しかし、鱧は生命力が強いため新鮮なまま京都まで運ぶことができたことから、夏でも美味しく食べられる魚として今でも愛されているのです。
夏至の各地の食べ物
夏至は日本各地の風習によって食べられるものが違っています。
以下に簡単にまとめていますので、夏至の時期のご旅行などの際はぜひご当地のグルメとしてお楽しみください。
ちなみに、食べ物の名前にもある「半夏生」とは雑節の一つで夏至から11日目のこと。
雑節は二十四節気とは別で、農業を生業とする人々のために季節を分かりやすくするために日本で考え出されたものと言われています。
京都府・水無月
三角形のういろうに小豆を乗せた和菓子。
半年分の邪気を祓う「夏越しの祓え」「水無月の払い」と言われる6月30日に食べる。
ういろうの三角は氷を、小豆は邪気を払う意味を持っている。
愛知県・イチジク田楽
半分に切られたイチジクの断面に、田楽味噌を乗せている料理。
不良長寿の果実という言い伝えや、時に薬としても扱われていたイチジクを食べ、祈りの踊りである田楽をかけることにより、豊作と健康祈願の2つの意味をかけて食べられている。
夏至の行事
夏至の時期は、あらゆる生命の最盛期を迎えることもあり、各地で夏至祭りが開催されます。
三重県 二見興玉神社 夏至祭
日時: 「夏至前日 鎮魂行法」: 6月20日 14:30〜受付開始
「夏至当日 夏至祭禊」: 6月21日 2:30〜受付開始
場所: 三重県伊勢市二見町江575
三重県伊勢市の二見浦には夫婦岩と呼ばれる大小の岩があります。
夏至の前後1ヶ月はその夫婦岩の間から日の出を拝むことができます。
事前申し込みが必要なのですが、夏至の前日の「鎮魂行法」、また夏至当日には午前2時頃から早朝にかけて「夏至祭禊」に参加し、心と体を清め禊ぎ無病息災を祈願することができます。
日本で海外の夏至祭りを体験
北欧の方では夏至の期間を「ミッドサマー」と呼び、神聖で力の溢れる時期だと考えられており、夏至祭りが盛んに行われています。
しかし実は、日本でも海外の夏至祭りを体験する方法があります。
下記の北海道の当別町はスウェーデンのレクサンド市との姉妹交流都市で、スウェーデンの夏至祭の雰囲気を体験できる他、コンサートやガラス・木工体験なども楽しむことができます。
もし興味のある方は行ってみましょう。
北海道石狩郡当別町 夏至祭
日時:6月18日頃 10:00〜14:30
場所:北欧の風 道の駅とうべつ (北海道石狩郡当別町当別太774番地11)
スウェーデン交流センター (北海道石狩郡当別町スウェーデンヒルズ2329番地25)
まとめ
夏至は「1年間のうち最も昼が長く、夜が短い日」という意味を持ち、二十四節気の中でも冬至と同様に大きな季節の目安として扱われる言葉です。
夏至の行事としての食べ物は日本各地の風習や由来により異なり、お餅や和菓子等食べられている物は違います。
けれども、いずれも夏至という日を一年の一段落として扱い、豊作を祈願したり、慰労や清めの意味をこめて食べられています。
また、日本各地では夏至を機会にお祭りやイベントが開催されています。
夏至は北欧の方で「ミッドサマー」と言って賑わいをみせる季節でもあり、日本でも姉妹都市では海外風の夏至祭が開催されているところもあります。
色々ご紹介させていただきましたが、この記事があなたの夏至という季節の節目を楽しむきっかけとなれば幸いです。