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「納涼」という言葉、夏になるとよく見聞きしませんか?
「納涼花火大会」とか「会社で納涼会をする」などと使います。
この「納涼」とは、具体的にどのようなことを指すのでしょうか。
関連 今回は、「納涼」の意味や使い方と語源!「納涼会」とは?「暑気払い」との違い|例文についてご説明いたします!
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「納涼」の意味
「納涼」は「暑さを避けて涼しさを味わうこと」という意味です。
「のうりょう」と読みます。
「涼しい」という字が入っていていかにも涼しそう(笑)ですね。
暑さを避けて、涼しく過ごすために色々と工夫を凝らすことです。
縁日や花火大会にも「納涼○○祭り」などと銘打たれたものがよくありますし、屋形船に乗って遊んだり川床で食事を楽しんだりといった涼しさを創り出して味わうことを指します。
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「納涼」の語源
「納涼」は涼しさを取り込むことです。
「納」は「おさめる、取り込む」といった意味の字です。
平安時代の貴族たちが、避暑地に別荘を持っていて、そこで酷暑のころに夕涼みや釣り、詩歌の会などをして楽しんだということに由来しています。
例えば京都の宇治などは川や緑に恵まれており、平安貴族の避暑地として有名です。
江戸時代になるとこのような「納涼」も庶民の間にまで広がり、屋形船で遊んだり川辺で夕涼みをしたり、花火大会なども行われるようになり、こうしたものが「納涼」の風物として楽しまれるようになりました。
昔から色々と工夫を凝らして夏の暑さを忘れ、涼しさを取り込むようなことが「納涼」といわれるようになったわけです。
「納涼」の使い方
「納涼」は涼しさを味わうことです。
- 納涼祭(涼むことが目的の祭り)
- 納涼船(暑い時期に水上で涼むための船)
- 納涼床(川の上に造られた座敷で食事をする)
- 納涼会(夏の暑さを忘れるためのイベントや会)
- 納涼花火大会
- 納涼盆踊り大会
- 納涼○○祭り
など、「納涼○○」という使い方が多いです。
冷えた飲み物や食べ物を楽しんだり、水辺の遊びや花火など夏らしいことをしたり、夏祭りをしたりといった、いろいろなことに「納涼」が使われています。
夏らしくて、涼しさを感じるために行うような楽しいイベントや飲食全般といったところでしょう。
「納涼会」などとして居酒屋やビアガーデンで会社の食事会をするということもよくありますね。
「暑気払い」との違い
- 「納涼」は「暑さを忘れて涼しさを味わうこと」
- 「暑気払い」は「夏の暑さを打ち払うこと」
「納涼」は涼しさを楽しむということなので、船や川床、お祭りなどのタイトルによく使われます。
一方の「暑気払い」はその名の通り、暑さを打ち払います。
冷たいものや漢方薬などで体に溜まった熱気を取り除こうとするものです。
現代では、ビールやかき氷、そうめんなどの冷たいものを食べるといったことや、夏の暑さのストレスを発散させるための飲み会を指すことも多いです。
また、時期的に「暑気払い」は猛暑の盛りではなく、梅雨明けなどの夏本番を迎える前に行われることが多いです。
「納涼」が暑い最中に涼しさを演出して楽しむといった趣旨であるのに対して「暑さを払おう!」という気持ちで行うのが「暑気払い」です。
実際は、会社でする「納涼会」も「暑気払い」も、どちらも単に夏の飲み会ということも多いです(笑)。
言葉の意味は近いですが、上手に使い分けましょう。
「納涼」の例文
- 納涼花火大会が4年ぶりに行われる。
- 今日は納涼祭だ。
- 浴衣を着て納涼船に乗った。
- 京都の鴨川納涼床で美味しい料理を楽しんだ。
- 会社の納涼会のためにビアガーデンを予約した。
「納涼」の類義語
「納涼」の類義語には次のようなものがあります。
- 暑気払い(夏の暑さを払いのけること)
- 避暑(一時的に涼しい場所に移ることで夏の暑さを避けること)
- 消夏(夏の暑さを凌ぐこと)
- 消暑(暑気を取り除くこと)
- 涼み(涼むこと)
- 夕涼み(夏の夕方に、屋外や縁側などで涼むこと)
まとめ
「納涼」は「暑さを避けて涼しさを味わうこと」という意味です。
体を冷やす飲食物をとったり、納涼床や納涼船、花火などで涼しさを演出して暑さを忘れようとするものです。
「暑気払い」は夏の暑さを払おうというもので、冷たいものを飲食したり夏の飲み会をしたりといったことです。
「納涼」は「涼しさを味わい、夏の暑さを忘れる」もので、「暑気払い」は「体に溜まった夏の暑さを打ち払う」ということですね。
「納涼」や「暑気払い」をして、暑い夏も元気に乗り切りたいものですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!