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言葉の意味と使い方

「未曾有」の読み方や意味と使い方!語源は?【例文】

「未曾有」の読み方や意味と使い方!語源は?【例文】

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「未曾有」という言葉。

ニュースや新聞でもたまに見かけますが、字も読み方も難しいですね。

大人であってもきちんと読めない人も多い言葉です。

少し難しい言葉ですが、それだけにきちんと理解して使いこなせるといいですよね。

今回は、「未曾有」の読み方や意味と使い方!語源は?【例文】についてご説明いたします!

「未曾有」の読み方

「未曾有」は「みぞう」と読みます。

もともとは「みぞうう」と読んだそうなのですが、現代語では「みぞう」です。

知らなければ、なかなか「未曾有」という漢字で「みぞう」とは読めませんよね。

「みそうゆう」?「みそゆう」?という感じでしょうか。

かつて、麻生元首相が「未曾有」を「みぞうゆう」と読んだというのが盛んにテレビやネットでも報じられていましたね。

正しい日本語を使う上で、正しい読み方をするのは基本ですからぜひ覚えておきましょう。

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「未曾有」の意味

「未曾有」は「今までに一度もなかったこと」「極めて珍しいこと」という意味です。

漢文風に読むと「未(いま)だ曾(かつ)て有(あ)らず」となります。

「曾て」とは「以前に」という意味ですので、「未曾有」は漢字の通り「いまだかつてない(こと)」という意味になるわけです。

「未曾有」の使い方

「未曾有」は「今までに一度もない」という意味で、どちらかというと悪い意味で使われることが多い言葉です。

もともとは良い意味でしたが、時代とともに善悪どちらの意味でも使われるようになり、現代では主に「今までになかったような悪いこと」という悪い意味で使われることが多くなりました。

災害が起きたときなどに「未曾有の」とテレビなどでも聞きますよね。

災害や事件、戦争などなど、これまでになかった危機的な状況という場面でよくニュースなどで使われています。

ビジネスシーンでも「大変なことが起こった!」という時には使うこともあるでしょう。

例文で使い方を確認しておきましょう。

【例文】

  1. 未曾有の大震災
  2. 死者1万人を超える未曾有の大惨事となった。
  3. この未曾有の事態を前に一刻も早く対策を練らねばならない。

「未曾有」の語源

「未曾有」はもともとは仏教用語でした。

サンスクリット語で「奇跡」という意味の「adbhuta」が漢訳された言葉で、仏の功徳の尊さをたたえていう言葉です。

それが日本に入ってきた時は「未だ曾て有らず」と訓読し、仏教以外でも一般的に使うようになりました。

ですから、もともとは「いまだかつてないぐらい素晴らしい」といういい方の意味だったのです。

やがて鎌倉末期には元の意味から離れて、いい意味でも悪い意味でも用いられるようになったそうです。

現代では「未曾有の大震災」というように、悪い方の意味で使われることが主になりました。

辞書などでも特に「悪い意味」という定義はないのですが、「未曾有」と言えば悪い方の意味、と思っておいてもよいほどです。

時代とともに言葉の意味は変わっていくものですね。

「未曾有」の類語

「未曾有」の類語には次のようなものがあります。

  • 空前絶後(それまでに例がなく、その後も例を見ない)
  • 前代未聞(今まで聞いたことがないような珍しい、または大変なこと)
  • 破天荒(今まで誰もしたことがないことをすること)
  • 類のない
  • 前例のない
  • 画期的
  • 歴史的
  • エポックメーキング

「類のない」以降は「これまでになく新しいものである」という意味です。

「画期的」「歴史的」「エポックメーキング」となると、災害などの悪い意味ではなく、記念になるようなよい方の意味で使う言葉です。

「空前絶後」や「前代未聞」は「未曾有」とほぼ同じ意味で用いられます。

「空前絶後」は「今までにもなく、これからもない」こと

「前代未聞」は「今までになかった」こと

ということですから、「前代未聞」のほうが「未曾有」と同義語で、「空前絶後」はそれをさらに「これからもないぐらいすごい」と強調した言葉だと考えてもよいでしょう。

また、「前代未聞」は「これまでにないぐらい呆れたこと」という状況で用いられることもあります。

いずれも少しずつニュアンスの違う言葉ですので、「未曾有」ではしっくりこない時に言い換えられるよう、いくつか覚えておきたいですね。

【例文】

  1. 空前絶後の大事件
  2. 前代未聞の珍事
  3. これまでに前例のない惨事だった。
  4. これは画期的な発明だ。
  5. 歴史的な偉業を成し遂げる。
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まとめ

「未曾有」はどちらかというと自然災害や事件など、悪い意味で使う言葉でした。

あまり使いたくないような気もしますが(笑)、社会人として色々な場面に遭遇することもあります。

また、日々のニュースにも通じておきたいですよね。

「未曾有」という言葉を様々な場面で見聞きしたり、使ったりする機会もあると思います。

読み方、意味、使い方などこの機会に覚えて使いこなしてくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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