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「この映画は心にしみたよ」
「心にしみる言葉」
この「心にしみる」という言葉、使ったことがありますか?
「しみる」は「染みる」や「沁みる」といった字がありますので、どれが正しいのかも知っておきたいところです。
今回は、「心にしみる」の漢字は染みる・沁みるどっち?意味と使い方!|類義語・例文についてご説明いたします!
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「心にしみる」の意味
「心にしみる」は「心に深く入り込む。しみじみと感じられる」という意味です。
「こころにしみる」と読みます。
映画やアニメを見たり、小説を読んだり、音楽を聴いたりして深く感動する。
講演会や目上の人の話などを聞いて心に深く印象付けられる。
このように、ワーッと歓声をあげたり号泣したりするような激しい感動でなくても、じわじわと心の奥深くに浸透してくるような感動を味わったことがあるのではないでしょうか。
そのような感情を「心にしみる」と言うのです。
「心にしみる」の漢字は染みる・沁みるどっち?
「心にしみる」の「しみる」は、一般的には「染みる」と書きます。
「沁みる」は常用漢字には含まれていないため、辞書などでも「染みる」になっていると思います。
ですが、「沁みる」でも間違いというわけではありません。
「染みる」と「沁みる」の違いは次のような点です。
- 「染みる」は液体などが他のものに移り、次第に深く広がること
- 「沁みる」は人の心にしみじみと感じ入ること
「染みる」はジュースをこぼしてカーペットにしみるというような、液体が髪や布に入り込むことを指して使うことが多いです。
「沁みる」の方は「心に感じ入る」ことで、映画を見て感動したり、人の話が心にグッときた時に「沁みる」を使います。
他にも「しみる」には「滲みる(傷や歯など痛みがしみる場合)」や「浸みる(紙や布に液体が入ること)」があります。
意味から言うとむしろ「沁みる」がよいのでは? と思ってしまいますよね。
しかし、「しみる」という読みが常用になっているのは「染みる」だけなので、「沁みる」や「浸みる」の代わりには「染みる」が使われることが多いのです。
「滲みる」はひらがなで書かれることが多いです。
「胸にしみる」とは?
「胸にしみる」も同じようにジーンときた時に使われる言葉ですよね。
「心にしみる」と「胸にしみる」は同じ意味です。
どちらもしみじみと深く感じられることです。
「胸」は胸部、また心臓や胃といった上半身の部分のことではありますが、他に「こころ。思い」といった意味もあります。
「胸の内を語る」とか「胸をはずませる」といった時の「胸」ですね。
漢字の意味の違いはありますが、慣用句では「心」とほぼ同義として使われます。
「心にしみる」でも「胸にしみる」でも同じ意味で使うことができます。
「心にしみる」の使い方
「心にしみる」は、ジーンとする、じわじわと心に入り込んでくるような感情のことを表して使います。
嫌な感情ではなく、静かな感動や、懐かしさや感謝、「なるほどな~」と思うようなことなど、いい意味で心に浸透してくるような感慨深さのことを表して使います。
- 映画や音楽、文学など
- 人の言葉
- 思い出
このようなものについて使うことが多いです。
「心にしみる」の例文
- この映画は親子愛が心にしみる名作だ。
- 失恋した時に聞いたこの曲は心にしみた。
- 辛い時にさりげなく気遣ってくれる彼女の優しさが心にしみた。
- 彼の言葉は心にしみる名言ばかりだ。
- なかなか仕事がうまくいかず落ち込んでいたが、上司のアドバイスが心にしみた。
「心にしみる」の類義語
- 感慨無量(胸いっぱいになる程しみじみ感ずること)
- 感慨にひたる(物事に深く感じ入りしみじみと思うこと)
- 胸を打つ(強く感動させる)
- 胸に響く(人の言葉や行動に感動すること)
- 心に響く(強く感銘を受け印象に残ること)
- 心温まる(人の優しさなどに感じ入り和やかな気持ちになること)
- 琴線に触れる(よいものに触れて感銘を受けること)
- しみじみ(深く心にしみて感ずるさま)
- エモい(心が動かされてなんとも言えない気持ちになること)
まとめ
「心にしみる」は「心に深く入り込む。しみじみと感じられる」という意味です。
何かを見たり聞いたりして、ジーンとしたとき、普段は「感動する」「エモい」「ヤバい」などと表すことも多いかもしれませんが、「心にしみる」のような表現をいくつか知っていると場面に合わせて使い分けることができますね。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!