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俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「早春」について解説していきます。
言葉によっては耳なじみがあるものや、中には全く聞いたことが無いものもあるのではないでしょうか。
今回は改めて「早春」について基本的な意味はもちろん、何月頃の季語なの?「新春」との違いは?といった疑問にもお答えしていきます。
「早春」を使った俳句もご紹介いたします。
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「早春」の意味と読み方
「早春」とは、春の初め頃を指す言葉です。
「早春」は「そうしゅん」と読み、詳しくは2月から3月初め頃までを指す言葉であり、「初春」や「浅春」とも呼ばれています。
まだまだ気温も低く冬真っ盛りという地方もあるかと思いますが、2月上旬には立春を迎え暦の上では「春」となるので「早い春」という意味で使われています。
見た目や体感はまだ冬ですが、いかに人々が春の訪れを今か今かと待っている心情を垣間見ることの出来る言葉ですね。
この「早春」が終わると、どんどん外気温も高くなり春めいてくるので「早春」と呼ばれているのではないでしょうか。
「早春」は何月頃の季語?
早春は俳句を作るうえで「春」の季語として使われています。
春の中でも初春の時期に使われており、2月から3月初旬にかけて使われている季語となっています。
「早春」と「新春」の違い
「早春」が「一足早い春の兆し」を感じさせる言葉であるのに対し、「新春」は年賀状などの新年の挨拶としても使われる言葉です。
なぜお正月に「新春」なのか、それは旧暦の新年が現在の立春にあたる事が理由です。
「早春」が2月からの1か月間に使われているのに対し、「新春」は新年の季語として使われているのが違いと言えますね。
「早春」を使った俳句
道草をして早春の帽子店
(みちくさを してそうしゅんの ぼうしてん)
山田弘子
早春の野の輝きをまとひ来し
(そうしゅんの ののかがやきを まといきし)
稲畑汀子
早春や野川ささやきはじめけり
(そうしゅんや のがわささやき はじめけり)
森田ゆり
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。