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「年の暮れ」という季語をご存じでしょうか。
様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「年の暮れ」について解説していきます。
「年の暮れ」について基本的な意味や使い方はもちろん、季節はいつなの?といった疑問にもお答えしていきます。
「年の暮れ」を使った俳句もご紹介いたします。
>>「年の瀬」とはいつのこと?意味や使い方と「年末」との違い|例文
「年の暮れ」の意味と読み方
「年の暮れ」とは、その言葉が示す通り「1年の終わり頃」の時期を指す言葉です。
読み方は「としのくれ」です。
歳末や年末と言った言葉と同様の意味であり、12月半ば頃になるとニュースなどのメディアでも多く使われる言葉ですね。
大掃除はもちろん、縁起物や注連飾りを買ったりと地域によっては12月半ば頃から忙しくなる時期を「年の暮れ」と呼びます。
一般的にクリスマスが終わった直後の12月26日には街の飾りも新年ムード一色となり、年の暮れという雰囲気を強く感じる事が出来るのではないでしょうか。
「年の暮れ」はいつの季語?季節はいつ?
「年の暮れ」は俳句を作るうえで「冬」の季語として使われています。
冬の中でも1年の終わりとなる「暮」を表現する際の季語なんですよ。
子季語には「歳末」「年の瀬」「年つまる」などがあります。
季節は「冬」であり、冬の中でも12月後半というピンポイントな時期を指す言葉です。
「年の暮れ」には何をする?
神社の境内には「年の市」と呼ばれる市が立ち並び、注連飾りや縁起物などをそこで買い求める人も多いです。
また1年の汚れを落とすという意味で大掃除に取り掛かる人も多いのではないでしょうか。
年末年始にむけて食材を買いこんだりと何かと忙しくバタバタしてしまうのが「年の暮れ」なんですね。
「年の暮れ」を使った俳句
あて人の年のくれには死なれける
(あてひとの としのくれには しなれける)
正岡子規
お供餅はさすがにまろし年の暮
(おそなえもちは さすがにまろし としのくれ)
山口青邨
下弦の月星はべらせて年の暮
(かげんのつき ほしはべらせて としのくれ)
細見綾子
年の暮いぶるばかりの焚火して
(としのくれ いぶるばかりの たきびして)
細見綾子
まとめ
季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。
春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。
季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。
日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。