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季語

「二の午・三の午」の意味と読み方とは?いつの季語?俳句も紹介

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「二の午・三の午」という季語をご存じでしょうか。

俳句や連歌を作るうえで欠かすことの出来ない季語。

様々な美しい表現が特徴的ですが今回はその中の1つ「」について解説していきます。

「二の午・三の午」について基本的な意味はもちろん、いつの季語なの?といった疑問にもお答えしていきます。

「二の午・三の午」を使った俳句もご紹介いたします。

関連 「初午・二の午・三の午」の意味とは?2024年はいつ?意味や由来も解説

「二の午・三の午」の意味と読み方

「二の午」「三の午」とは、日付を十二支にはめたものであり、2月の2番目の午の日と3番目の午の日を指す言葉です。

読み方は「にのうま」「さんのうま」です。

十二支を使ってその月の日付を表現したもので、1日目が「子」、2日目が「丑」、3日目が「寅」というように12日目の「亥」で一周となります。

「亥」の次はまた「子」に戻ります。

2月で表現すると2月1日が「子」、2月2日が「丑」となります。

かつての日本で「1年の始まり」となっていたのは暦の上で春となる「立春」で、2月から4月にかけては農作業をスタートさせる目安にもなっていました。

その年の豊作を願うという意味で、旧暦に基づいた「二の午」「三の午」には今でもお祭りが行われている地域があるんですよ。

「二の午・三の午」はいつの季語?

「二の午」は俳句を作るうえで「春」の季語となっています。

春を通して使う季語ではなく、春の初め頃である「初春」の情景を表現する季語です。

「二の午」の子季語として「三の午」があります。

「一の午」もあるの?

二の午、三の午という言葉なので「一もあるの?」と思ってしましますよね。

もちろん「一」にあたる2月の午の日もありますが「一の午」とは言わず「初午」と呼ばれています。

奈良時代に農業の神様が京都の山に降臨された日を「初午」と読んでおり、五穀豊穣を願うお祭りが開催された風習が現在にも伝わっているんですよ。

「二の午・三の午」を使った俳句

三の午その日を祀る慣ひなる
(さんのうま そのひをまつる ならいなる)
高浜年尾

三の午椿拾ひて遊びけり
(さんのうま つばきひろいて あそびけり)
川端茅舎

二の午をまつり箒をつくりをり
(にのうまを まつりほうきを つくりおり)
西本一都

一の午二の午山が遠ざかり
(いちのうま にのうまやまが とおざかり)
原田喬

まとめ

季語は俳句だだけではなく、手紙やビジネス文書などの時候の挨拶でも多く使われており数多く覚えて損はありません。

春夏秋冬、日本を美しく彩る四季ならではの情景を繊細かつとても美しく表現した言葉ばかりなので眺めているだけでもとても楽しいんですよ。

季語と実際の景色を見比べる、などという楽しみ方も面白いですね。

日本にしかない「季語」という言葉で季節の移り変わりをより詳しく感じてみてはいかがでしょうか。

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