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言葉の意味と使い方

「ほぼほぼ」の意味は?ビジネスで使ってもOK?類義語や言い換え表現は?

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「ほぼほぼOKです」

「ほぼほぼ完成している」

このような使い方をする「ほぼほぼ」という言葉を最近よく耳にしませんか?

「ほぼほぼ」は2016年の三省堂新語大賞に選ばれた言葉です。

「ほぼほぼ」に特に違和感のない人もいると思いますが、「何だそれは?」「正しい日本語なのか?」と疑問に思っている人も多いようです。

社会人として間違った日本語を使っていると恥ずかしいですよね。

「ほぼほぼ」はビジネスシーンなどでも使ってよい言葉なのでしょうか?

きちんと確認しておきたいですね。

今回は、「ほぼほぼ」の意味は?ビジネスで使ってもOK?類義語や言い換え表現は?についてご説明いたします!

「ほぼほぼ」の意味

「ほぼほぼ」は「完全とは言えないまでも、おおむねその通りであるさま」を表す言葉です。

「ほぼ」を二回重ねて強調した言葉ということですね。

広辞苑など、多くの辞書には「ほぼ」は載っていますが、「ほぼほぼ」は載っていません。

「ほぼ」は「おおよそ。おおかた」つまり「おおむねその通りである」という意味です。

「ほぼ」にしろ、「ほぼほぼ」にしろ、はっきりと「90パーセント以上!」というような基準はないのですが、かなりそうである状態に近いさま、ほとんどそうなっているさま、大体そうであるさまを表します。

つまり「ほぼほぼ」は「ほぼ」とほぼ(笑)同じ意味、使い方であると言えます。

ただし、「ほぼ」よりもさらに完全に近いという意味で使われる場合や、「ほぼ」という意味を強めるために使われる場合など、使う人や場面によって少しニュアンスは違ってきます。

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「ほぼほぼ」の使い方

「ほぼほぼ」は「ほぼ」と同じように使います。

「ほぼほぼ◯◯だ」ということで、「完全に◯◯ではないけれど、おおむね◯◯です」「ほとんど◯◯です」という意味を表すわけです。

ビジネスシーンでも、テレビでも、日常生活でも、何かと聞くことがあると思います。

【例文】

  1. 卒論はほぼほぼ書けています。
  2. 新製品はほぼほぼ完成しました。
  3. 海外事情に詳しい人の話なので、ほぼほぼ間違いないでしょう。

「ほぼほぼ」はいつから使われているのか?

「ほぼほぼ」は2016年に新語大賞に選ばれています。

また、文化庁による平成29年度「国語に関する世論調査」では「使うことがある」とした人は27.3%でしたが、年代別にみると10代20代では「使う」と答えた人は5、60%にのぼりました。
逆に70歳以上になると「聞いたことがない」と答えた人が59.3%と多くなっています。

このことから、「ほぼほぼ」はいかにも若者が使う、新しい言葉という感じがしますよね。

ですが、「ほぼほぼ」の記録に残っている最も古い使用例は1949年の国会会議録だそうです。

また、1990年代頃から使用例が増えてきて、2010年頃にはしばしば使われ、インターネットなどでも見かけるようになっていたそうです。

そうなると、10年20年前にも「ほぼほぼ」を使っている人はいた、もっと昔にも使われることがあったということになりますね。

新語っぽいわりには意外と前から使われていたんですね。

「ほぼほぼ」はビジネスで使ってもOK?

「ほぼほぼ」はそこそこの割合の人が使ったり、自分では使わなくても聞いて意味がわかったりする言葉だということでした。

ビジネスシーンでも、営業マンなどが「ほぼほぼ◯◯です」などと言っているのをしばしば耳にするのではないでしょうか。

ですが、結論から言うと「ほぼほぼ」はビジネスでは使わないほうがよい言葉です。

「ほぼほぼ」ではなく「ほぼ」など、後で述べるような類語、言い換え表現を用いるようにしましょう。

「ほぼほぼ」は間違った表現ではありません。

日本語には「まあまあ」「またまた」「のちのち」など、一語でも意味は通じるけれど強調のために二回繰り返す言葉というのは色々あるものです。

「ほぼ」を「ほぼほぼ」と言うこと自体は問題なく、実際にテレビで大臣や評論家など真面目なコメントをする人が使うこともあります。

ですが、あくまでもまだ一般に浸透して日が浅い(「新語」大賞になるような)言葉であること、若者中心に使われている言葉であることなどを考慮する必要があるでしょう。

ビジネスの場では目上の人や、年配の人と話すことも多くあると思います。

そのような時に「ほぼほぼ」と言ったのでは、相手が受ける印象はくだけた若者言葉だということになるかもしれません。

親しい仲の仕事相手や、気心の知れた先輩後輩、フレンドリーな雰囲気の職場など、あまり言葉遣いに気をつかわなくてもよいような場であれば、仕事中でも「ほぼほぼ」を使っても問題ないでしょう。

ですが、誤りではないとはいえ、敬語や改まった言葉を使うべきビジネスの場では「ほぼほぼ」は避けたほうが無難であるということです。

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「ほぼほぼ」の類義語、言い換え表現

「ほぼほぼ」の類義語や言い換え表現には次のようなものがあります。

  • ほぼ
  • あらかた
  • おおよそ
  • おおむね
  • 大体
  • ほとんど
  • 大方
  • 大概
  • 九割がた
  • 九分九厘
  • 十中八九
  • あと少し
  • あと一歩

などなど、「ほぼ」「ほぼほぼ」と同じように「大部分において」「完全に近い」というような意味で使える言葉は他にも色々あります。

「九割がた」「九分九厘」「十中八九」といった、数字を使った言葉であればおおよその範囲や程度が示されているわけですが、あとの言葉はどのくらいの程度なのかぼんやりぼかされていますね。

細かく定義してゆくと、どの言葉が一番100%に近い、どの言葉が一番ざっくりしているなどの違いはあると思われますが、日常的には全て「大部分」「ほとんど」のような意味で同じように使われている言葉です。

まとめ

「ほぼほぼ」は一時の流行語ではなく、案外若い世代には一般的になっているようですね。

言葉は時代とともにどんどん変わっていきますので、何年か先にはビジネスシーンでも「ほぼほぼ」と言うのが当たり前ということになっているかもしれません。

ですが、まだまだ新語、若者言葉というイメージもある言葉ですので、使うシーンには要注意です。

相手や場面に合わせてきちんとした印象の言葉遣いができるように、常に語彙を増やすことを心がけていきたいものですね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

 

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
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