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日本語教育能力検定試験とは日本語教育に関する知識や能力を検定することを目的とした試験です。
専門的な知識を必要とするため受験資格や制限があるように思われるかもしれません。
一般的にはあまり知られていない日本語教育能力検定試験について具体的にどんな方が試験を受けることができるのか、どんな試験内容なのかを紹介します。
受験資格や制限はあるの?
まず、受験を受けることに年齢や学歴に制限はありません。
日本語教師になりたい方や日本語教育にすでに携わっている方が対象となりますが、日本語教育に興味があって勉強している方ならどなたでも受験することが可能です。
日本語教師の求人条件は「大学または大学院で日本語教育主専攻または副専攻を修了していること」、「学位を持ち、なおかつ文化庁が受理した420時間以上の日本語教師養成講座を修了していること」そして、「日本語教育能力試験に合格していること」という3つが掲げられることが多くあります。
3つのうち1つでも当てはまればいいのですが、一つでも多く、条件を満たしているほうが履歴書の印象がよくなると考え、受験する方もいます。
日本語教育能力検定試験の基本的情報を知りたい!
試験は年に1回のみ(10月第3もしくは第4日曜日)実施されます。
札幌、仙台、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7地域のみが会場となります。
海外在住者に対する願書受付や受験地などは用意されていないため、日本への一時帰国が必要となります。
合格率は26.6%程度で決して容易な試験だとはいえません。
ちなみに受験料は2019年10月現在、10,800円(税込)です。
国家試験や公的試験ではありません。
本試験に合格した者は日本語教師の「有資格者」とみなされます。
たとえ不合格になっても日本語教師として働くことは可能です。
受験内容はどんなものがあるの?
3つの分野に分かれています。
まず、試験Ⅰは90分で100点満点。
原則として日本語教育の実践につながる基礎的な知識が測定されます。
試験Ⅱは30分で40点満点。
リスニング試験で発声や発音についての知識や指導力が測定されます。
最後に試験Ⅲは120分で100点満点。
熟練した日本語教師としての現場対応能力につながる基礎的な問題解決能力が測定されます。
具体的には日本語教育史、教授法、音声・音韻体系など実に幅広い範囲で出題されます。
合格するためには65%以上の正解率が必要になります。
ほとんどがマーク式ですが、試験Ⅲの最後の問題のみ400字の記述式となっています。
記述内容よりも論理性や文章力が問われるため、しっかりと記述の練習をする必要があります。
試験に合格した方々は日本語教育に携わる本を熟読し、過去問を何度も繰り返しながら解くという勉強法をしています。
大学や日本語教師養成講座などで知識を得た方々ならこの勉強法を数ヶ月続けることで合格に近づける可能性が高まります。
大学生、大学院生は奨学金を受けられる可能性あり!?
日本の大学もしくは大学院及び短期大学に在籍する日本人学生及び私費外国人留学生が本試験に合格し、日本語教師を目指すのであれば、奨学金制度を利用することができます。
希望する学生はあらかじめ在籍する大学からの推薦が必要となるため、在籍する大学の担当窓口へ問合せるようにしましょう。
まとめ
日本語教師になるために日本語教育能力検定試験に必ずしも合格しなければいけないということはありません。
ただし、日本語教師として活躍していく上で合格していることがメリットに働くことはあってもデメリットになることはありません。
せっかく日本語教育について興味を持って勉強するのであれば、年齢、学歴などは不問なので腕試しのつもりで受験してみるのもいいかもしれませんね。