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「○年間の集大成だ」「技術の集大成」
このような使い方をする「集大成」という言葉があります。
ビジネスシーンでも使いますし、テレビなどでもよく聞く言葉ですよね。
よく使われる言葉ではありますが、案外「集大成」とは何かと聞かれるとはっきりわからない人も多そうです。
ぜひこの機会に「集大成」について知っておきましょう。
今回は、「集大成」の意味と使い方!言い換え表現はある?【例文つき】についてご説明いたします!
「集大成」の意味
「集大成」は「多くのものを広く集めて、一つにとりまとめること。また、そのもの」という意味です。
「しゅうたいせい」と読みます。
「集める」「大きい」「成る」という、身近に使うことの多い漢字からできています。
ですから、あまり「しゅうたいせい」という読み方や意味の想像は難しくないのではないでしょうか。
「集大成」は、多くのものを集めて一つの完全なものにすること、また長年の活動の成果をまとめたものという意味で使う言葉です。
「集大成」の語源
「集大成」は「多くのものを一つにとりまとめること、またそのもの」という意味です。
何かを「集めて」「大きく」「成る」みたいな意味はわかる気がしますね。
「集大成」の語源を知ると、さらに言葉の意味がわかりやすくなると思います。
この「集大成」は、もともとは孟子が孔子について述べた言葉に由来します。
孟子は中国戦国時代の有名な儒学者で、孔子は中国春秋時代の思想家です。
孟子は、孔子について「たくさんの徳を集めて大成した聖人である」と評価しました。
ここから、「集大成」という言葉が生まれました。
「集大成」が単にものをたくさんあつめたというだけでなく、「たくさんのものを集めて立派なものにする」「長年の活動の成果を一つにまとめ上げる」というような、いい意味で使われることが多いのも頷けますね。
「集大成」の使い方
「集大成」は「○○の集大成」また「集大成する」などの使い方で、多くのものを一つにまとめること、またまとめたもののこと、という意味で使います。
人の人生について、また研究やコレクションなどのまとめ、ミュージシャンのベストアルバム、スポーツの特訓の結果など、色々なものに対して使うことがあります。
ビジネスシーンでも出てくることがある言葉ですから、しっかり使い方を確認しておきましょう。
【例文】
- 前回のW杯からの四年間の集大成を見せる。
- 長年の研究を集大成する。
- 大学で学んだ集大成を卒業制作として発表する。
- このコンサートが私のピアノ人生の集大成だ。
- 我が社のこれまでの経験と技術を集大成した新製品を開発する。
いずれもこれまでやってきたことをまとめるといった意味で使われています。
「集大成」の言い換え表現
「集大成」は簡単な言葉にすると、「まとめる」「まとめ」ということですよね。
このような感じで、「集大成」の言い換えに使える表現には次のようなものがあります。
- まとめる(ばらばらのものを集めてひとかたまりにする)
- まとめ上げる(ばらばらのものを集めてひとかたまりに仕上げる)
- とりまとめる(多くのものを集めひとまとまりにする。ちゃんと整理をつける)
- 締めくくる(話や仕事のまとまりをつける。結末をつける)
【例文】
- 前回のW杯からの四年間のまとめを見せる。
- 長年の研究をまとめ上げる。
- 大学で学んだことをとりまとめ、卒業制作として発表する。
- このコンサートが私のピアノ人生の締めくくりだ。
- 我が社のこれまでの経験と技術をまとめあげた新製品を開発する。
「集大成」の類義語
「集大成」の他の類義語には次のようなものがあります。
- 大成(完全に成し遂げること)
- 集成(たくさんのものを集めて一つにまとめ上げること)
- 網羅(残らず取り入れること)
【例文】
- 彼は画家として大成した。
- 彼女の作品を集成して出版する。
- この専門書は医学用語を網羅している。
まとめ
「集大成」は多くのものを取りまとめて一つのものにすることを表す言葉でしたね。
仕事やスポーツ、芸術など、さまざまな活動の成果をまとめたものという意味でよく使いますから、この機会にきちんと覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!