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「契約を履行する」
この「履行」という言葉は、ビジネスシーンで非常によく使われる言葉です。
はっきりした意味はわからなくても、仕事で契約などを行う時に「履行」という言葉を使ったことがある人も多いのではないでしょうか。
この「履行」ですが、「遂行」など似たような言葉も多いので、どのような時に使うのかしっかり区別をしておきましょう。
今回は、「履行」の意味や読み方・使い方とは?「遂行」との違いも解説!についてご説明いたします!
「履行」の意味や読み方
「履行」は「実際に行うこと」「債務者が債務の内容を実現すること」という意味です。
「りこう」と読みます。
「履」は「はきもの」「ふむ。ふみおこなう」という意味のある漢字です。
「履く(はく)」とか、「ふく」とか読みそうですね。
「り」と読むのがちょっと意外な感じですが、「履歴書」や「検索履歴」の「履」といえば身近に感じられるかもしれませんね。
いざ発音する時に迷ってしまわないよう、「りこう」という読み方も覚えておきましょう。
「履行」は、決めたことや言ったことなどの約束を実際に行うことを意味する言葉です。
「履行」の使い方
「履行」は約束などを実行すること、また債務者が債務の内容を実行すること、という意味で使います。
日常の、家庭の暮らしの中などでは使わないと思いますが、ビジネスシーンでは非常によく使う言葉です。
「履行する」「履行期間」などの使い方をします。
【例文】
- 約束を履行する。
- 上司からの指令を完璧に履行した。
- 業務の適切な履行期間を設定する。
- 契約書に履行期限を明記する。
- 債務の履行を求める。
- 債務不履行に対して損害賠償を請求する。(債務不履行=債務が履行されない状態)
「遂行」との違いは?
「履行」のように物事を行うと言うことを表すのに、「遂行」という言葉があります。
これも、ビジネスシーンやニュースなどで聞く言葉ですよね。
この「履行」と「遂行」の違いは
- 「履行」は「約束などを実行すること」
- 「遂行」は「物事を最後までやり遂げること」
という点にあります。
「遂行」の意味
「遂行」は「ものごとをなしとげること。やりとおすこと」と言う意味です。
「すいこう」と読みます。
「行い」を「遂げる」という漢字の意味そのままに、「最後までやり終える」という意味を持つ言葉です。
【例文】
- 潜入作戦を遂行する。
- 彼は淡々と使命を遂行している。
- 市長が公務を遂行する。
「履行」と「遂行」の違い
「履行」は、契約など事前に約束したことを実行する、という意味です。
「遂行」は、物事を最後までやり遂げる、という意味です。
「遂行」の方は「最後までやる」「なしとげる」という、完全に目的を達成するぞという意志を表すときによく使われる言葉です。
一方「履行」の方は、「債務の内容を実行する」という意味があるように、物事をやらなくてはいけない義務や約束があり、それを実際に行うという義務的な意味で使われる言葉なのです。
どちらも何かをするという意味では同じなのですが、その表す内容やニュアンスはこのように違っていますので、注意して使い分けてみましょう。
「履行」の類義語
「履行」の他の類義語には次のようなものがあります。
- 弁済(借りていた金品を返すこと。債務者が債務の内容である給付を実現し債務を消滅させること)
- 執行(とりおこなうこと。法律・命令・裁判・処分などの内容を実際に実現すること)
- 完遂(最後までやりとおすこと、完全に成し遂げること)
- 実行(実際に行うこと)
「履行」の対義語
「履行」の対義語には次のようなものがあります。
- 不履行(約束や契約を実行しないこと)
- 反故(無駄に捨てる。ないものとする。役に立たないものにする)
- 契約(二人以上の当事者の意思表示の合致によって成立する法律行為)
- 予約(前もって約束しておくこと。法律で、将来一定の契約を成立させることを約束する契約)
「約束を実行しない」という意味では「不履行」や「反故」が反対の意味になります。
「履行」が「約束を実行する」という意味なので、「約束をする」という方の意味で「契約」や「予約」、また「約束」なども反対の意味であると言えます。
まとめ
「履行」は契約や債務など、約束事を実際に行うということを表す言葉でした。
身近な仕事の場だけでなく、国際情勢などのニュースでもよく使われる言葉ですので、この機会にしっかりと意味を理解しておきましょう。
ぜひ参考になさってくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!