電源がない場所にも設置できる!
ソーラーパネル付き防犯カメラ

言葉の意味と使い方

「適合・適応・整合」の違いは?意味と使い分け方を解説【類義語・対義語】

「適合・適応・整合」の違いは?意味と使い分け方を解説【類義語・対義語】

※当サイトではアフィリエイト広告を利用しています

「適合する」「適応する」「整合する」

いずれもビジネスシーンでよく聞く言葉だと思います。

何かが合っている、というような意味で使いますが、この「適合・適応・整合」には意味の違いがあります。

使い分け方をしっかり確認しておきましょう。

今回は、「適合・適応・整合」の違いは?意味と使い分け方を解説【類義語・対義語】についてご説明いたします!

「適合」の意味

「適合」は「(ある条件や事情に)よくあてはまること」という意味です。

「てきごう」と読みます。

「適」は「ふさわしい」「よくあてはまる」といった意味がある漢字です。

「適合」はある条件、状況などにぴったりとあてはまるということを表す言葉です。

【例文】

  1. この製品の品質は安全基準に適合している。
  2. 時代に適合したファッション。
  3. 彼は協調性が全くなく、社会不適合者だと言われている。

「適応」の意味

「適応」は「ある状況に合う」という意味です。

「てきおう」と読みます。

「適」は「よくあてはまる」、「応」は「したがう」「こたえる」「ふさわしい」などの意味があります。

「適応」はある状況にふさわしいことや合致していることを表す言葉です。

【例文】

  1. 時代に適応した生き方。
  2. 新しい環境に適応する。
  3. この国での生活になかなか適応できずにいる。

「整合」の意味

「整合」は「ぴったり合っていること。きちんと合わせること」という意味です。

「せいごう」と読みます。

「整」は「ととのう」ですね。

「整合」は矛盾がなくぴったり合っているということを指す言葉です。

「整合性」(矛盾がなく一貫している様子)という言葉もビジネスシーンなどではよく使われます。

【例文】

  1. 彼の話には整合性がない。
  2. 会則は整合している。
  3. データの整合性をとる。

「適合・適応・整合」の違い

「適合・適応・整合」は、いずれも何かに合う、という意味では共通しています。

ですが、その内容や使い方には違いがあります。

  • 「適合」は「条件などにあてはまること」
  • 「適応」は「環境などになじむこと」
  • 「整合」は「矛盾がないこと。ぴったり合うこと」

となります。

「適合」は条件や事情などに、そのものがぴったり当てはまっているということを意味します。

基準にかなっているなどの意味です。

「適応」は、「応じる」という文字が入っているように、ある状況にふさわしいようになっているということを表します。

生物が環境に応じて性質や生態などを変化させていくことも「適応」と言います。

「整合」というのは、規則や論理などに矛盾がなく首尾一貫していることを指します。

あるいは上下や前後などがずれないでぴったりと合わさっていることも意味します。

「適合・適応・整合」の違いを簡単にまとめると、

  • 「適合」は「条件に合っていること」
  • 「適応」は「環境に応じていること」
  • 「整合」は「矛盾しないこと」

ということになります。

「適合・適応・整合」の使い分け方

「適合・適応・整合」には、上で見たような意味の違いがありましたね。

「適合・適応・整合」の使い分け方としては、

  • 「適合」は条件などに合致するかどうか
  • 「適応」は状況、環境などに応じているかどうか
  • 「整合」は規則や論理が矛盾していないかどうか、あるいは形などがぴったり合っているかどうか

という場面で使われることが多いので、このように使い分けると覚えておくとよいでしょう。

【例文】

  1. これはJIS規格に適合した製品だ。(規格に合致している)
  2. 顧客の要求に適応した製品の開発を進める。(要求に応じる)
  3. ビジネス戦略に整合した製品戦略。(ビジネス戦略と矛盾しない)
  4. 外箱と製品の整合性を確認する。(外箱と製品がぴったり合っている)

「適合・適応・整合」の類義語

「適合・適応」の類義語には次のようなものがあります。

  • 該当(ある条件・資格などに、当てはまること)
  • 相当(程度がその物事にふさわしいこと)
  • 即応(状況・情勢にあてはまること)
  • 順応(環境や境遇の変化に従って性質や行動がそれに合うように変わること)

「整合」はこれらとは意味が違っています。

「整合している」の言い換えとしては、

  • 一致している
  • 矛盾がない
  • 筋が通る
  • 一貫性のある

などがあります。

いずれも物事が理屈にかなっているさまを表します。

「適合・適応・整合」の対義語

「適合・適応・整合」の対義語には次のようなものがあります。

【「適合」の対義語】

  • 不適(適さないこと。また、そのさま)
  • 不合(一致しないこと。合わないこと)

【「適応」の対義語】

  • 不適(適さないこと。また、そのさま)
  • 不適応(環境への適応ができないこと)

【「整合」の対義語】

  • 不整合( 整合しないこと。論理的に矛盾があること)
  • 矛盾(二つの物事がくいちがっていて、つじつまが合わないこと)

まとめ

「適合・適応・整合」のそれぞれの意味、違いはおわかりいただけたでしょうか。

一口に「合ってる」などと言っても、その内容にはこのような違いがありましたね。

状況に応じて、文脈に合った形でぜひ「適合・適応・整合」を使い分けてみたくださいね。

最後までお読みくださりありがとうございました!

ABOUT ME
三角 彩子
大学卒業後、出版社にて秘書・経理補助などの職種を経験。 退職後は塾講師、高校国語(現代文、古文、漢文) の添削指導員などを経て、長女を出産後は在宅でライターをしています。 社会人経験や国語の知識を活かし、秘書検定やビジネスマナー、国語などに関するライティングを主に行なっています。
error: Content is protected !!