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普段の生活や仕事をしていく中で、使い分けに迷ってしまう言葉というのがありますよね。
例えば、「緊密・綿密・親密」はいずれも「密」という字が入っていて、何かと混同しやすい言葉です。
「密」は最近何かと聞く言葉なので、なんとなく「近い」「密接」というイメージはあると思いますが、それだけにどのような場面でどの言葉を使えばいいのか迷ってしまいませんか?
今回は、「緊密・綿密・親密」の意味と違いは?使い分け方を解説!【類義語・例文つき】についてご説明いたします!
「緊密」の意味と使い方
「緊密」は「物と物とがすきまなくくっつくこと。物事の関係が密接なこと」という意味です。
「きんみつ」と読みます。
「緊」は糸をきつく締めるという意味の字で、「かたい。ひきしめる」「さしせまる」といった意味があります。
「緊密」は糸できつく締めるように密であるわけですから、物と物がくっついていること、あるいは物事と物事の関係が非常に密接なことを指すわけですね。
【例文】
- 緊密な連絡を取る。
- 両国は緊密な関係にある。
- 緊密な連携を確認する。
「綿密」の意味と使い方
「綿密」は「詳しく細かいこと。 すみずみまで注意が行き届いていること」という意味です。
「めんみつ」と読みます。
「綿」はコットンの「わた」ですし、また「つらなる」とか「こまかい」という意味もあります。
「綿密」は注意が行き届いて細部まで正確であるという意味の言葉です。
【例文】
- 綿密な調査を行う。
- 綿密に計画を立てる。
- 綿密にイベントの準備をする。
「親密」の意味と使い方
「親密」は「互いの交際の深いこと。きわめて仲のよいこと」という意味です。
「しんみつ」と読みます。
「親」は「親しい」という字ですよね。
「親密」は親しくて深い関係にあるということを表す言葉です。
【例文】
- 親密に交際する。
- 彼とは親密な間柄だ。
- 彼女と親密な関係を築く。
「緊密・綿密・親密」の違いは?
「緊密・綿密・親密」は、いずれも「密」がついていて、混同しやすい言葉です。
「緊密・綿密・親密」のそれぞれの意味は
- 「緊密」は「物事の関係が密接なこと」
- 「綿密」は「やりかたが細かくて落ちのないこと」
- 「親密」は「極めて仲が良いこと」
となります。
この中では、「綿密」の意味がはっきり違うことがわかりやすいと思います。
「綿密」は細かいところまで注意が行き届いているということです。
「緊密」と「親密」は、物事や人との関係が密であるということを指しますので、似ていますね。
ですが、「緊密」は関係が密接であるということを広く表しますが、「親密」は特に「親しい」「仲が良い」ということを指します。
「緊密・綿密・親密」の使い分け方
「緊密・綿密・親密」の意味の違いはおわかりいただけたでしょうか。
使い分けとしては、まず「綿密」は細かく気を配ったり、漏れがないように正確にしたりすることで、計画や行動について使います。
「緊密」は物事の関係が密接なことで、国同士の関係やビジネスにおける関係など、外交やビジネスシーンの公式な場でもよく用いられます。
「親密」はとても仲が良いという意味なので、親しい友人や恋人同士などにも「親密な間柄」と言ったりもします。
【例文】
- 緊密な連携をはかる(しっかり連絡を取り合ったりして協力し合うこと)
- 綿密な計画を立てる(詳しく細かい計画を立てること)
- 親密な間柄になる(とても仲が良くなったり交際したりすること)
「緊密・綿密・親密」の類義語
「緊密・綿密・親密」の類義語には次のようなものがあります。
【「緊密」の類義語】
- 手近(ありふれていて身近に感じられること)
- 身近(自分と深い関係にあること)
- 密接(すきまのないほどぴったりとくっついていること。深い関係にあること)
【「綿密」の類義語】
- 厳密(誤りや手落ちのないように、細かいところまできびしく目を行き届かせていて、すきがないさま)
- 精密(極めて細かい点にまで注意が行き届いていること)
- 緻密(細かいところまで注意が行き届いていて、手落ちのないこと)
- 周到(手落ちがなく、 すべてに行き届いていること)
- 入念(細かいところまで行きとどいていて、丁寧なこと)
【「親密」の類義語】
- 仲がいい(互いに打ち解けていること、親しいさま)
- 親睦の深い(間柄が親密であるさま)
- 昵懇(親しくつきあう間柄)
- 懇意(親しく交際して、仲のよい間柄であること)
まとめ
「緊密・綿密・親密」は見た目や聞いた感じは似ていて迷ってしまいますが、意味を考えてみると結構違いがありましたね。
その関係は「緊密」なのか、「親密」の方がふさわしいのかなど、使う状況をよく判断してぜひ使い分けてみてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!