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「以外」と「意外」、おなじ「いがい」と読む言葉ですね。
どちらもよく使う言葉ですし、意味が違うことはわかりますよね。
ですが、「以外」と「意外」を混同して間違った使い方をしている人もいるようです。
「○○いがいは大丈夫です」とか、「いがいに○○でした」とか、話している分にはどちらの「いがい」でも同じですが、間違っているとメールや手紙を書いた時にバレてしまいますよ。
しっかり使い分けを確認しておきましょう。
今回は、「以外」と「意外」の意味の違いと使い分け方!【例文つき】についてご説明いたします!
「以外」と「意外」の意味の違い
「以外」と「意外」は、どちらも「いがい」と読みます。
「以外」と「意外」の意味は
- 「以外」は「それを除いたほかのもの」
- 「意外」は「考えていた状態と違っていること」
となります。
それぞれの意味から確認しておきましょう。
「以外」の意味
「以外」は「それを除いたほかのもの」という意味です。
「いがい」と読みます。
「以」は、範囲や方向などの起点を示す語で、「それより」という意味の言葉です。
「以上」であれば、その数値を含んでそれより大きい値を指しますし、「以来」であればその時よりあと、「以西」であればここより西、という風に使います。
「外」はそと、外れるという意味です。
ですので、「以外」はある範囲の外側、つまりそれを除くほかの物事、という意味になるのです。
「意外」の意味
「意外」は「考えていた状態と非常に違っていること」という意味です。
こちらも「いがい」と読みます。
「意」は「考え。気持ち」「思う」などの意味があります。
その「外」ということですから、考えや思いから外れている、つまり考えていたのと違っているということになりますね。
実際の結果などが、以前に考えていたことと違っているということで、驚きを呼ぶような時に使います。
会話の中でも、例えば相手の人が、見た目からは想像できないような趣味を持っていた、などという時に「意外ですね」とか「えー! 意外!」などと言いますよね。
「意外だ」「意外に」「意外と」「意外な」などの使い方をします。
「意外」は、自分で予想していたことと違っているということを表す言葉です。
「以外」と「意外」の使い分け方
「以外」と「意外」の違いをもう一度まとめると、
- 「以外」はそれを除いたほかのもの」
- 「意外」は「考えていた状態と違っていること」
です。
「以外」はある物事を除いて、ということですから、例えば「私以外」であれば私を除いたそのほかの人々、「仕事以外」であれば仕事ではないそのほかのこと、という意味になります。
「意外」は、予想していたのと違っているということです。
ですので、「意外に大きい」であれば予想していたよりも大きい、「意外な結果」であれば思っていなかったような結果ということになります。
- 「○○いがいは~」というときは「以外」
- 「いがいに○○ですね」なら「意外」
ということで、範囲の外を指すのは「以」、驚きの気持ちを言うときは「意」という使い分けをしっかり覚えておきましょう。
それぞれの使い方を例文で確認しておきましょう。
【「以外」の例文】
- 私は仕事以外のことには興味がない。
- これは君以外全員知っていることだ。
- ここは関係者以外立ち入り禁止だ。
【「意外」の例文】
- 彼は意外に親切な人だ。
- この小説、意外な結末で面白かったよ。
- 彼女の出すアイディアには意外性がない。(意外性=意外であるような性質のこと)
「以外」と「意外」は、同音ですが全く意味や使い方は違っていますね。
この違いをきちんと理解していても、やはり音が同じなので、パソコン等での変換間違いをしやすい言葉です。
簡単な言葉だけに、「以外に多いです」とか、「当社意外では」などと、特にビジネスメールなどで間違えて使ってしまうと、文章全体の信頼感が損なわれてしまいかねません。
しっかり見直して、気をつけたいですね。
「以外」の類義語・対義語
「以外」の類義語・対義語には次のようなものがあります。
【類義語】
- を除いて
- の他
- を別として
【対義語】
- 以内(それを含めて、それより小さい範囲)
「意外」の類義語・対義語
「意外」の類義語・対義語には次のようなものがあります。
【類義語】
- 思いのほか(思っていた以上に、予想外に)
- 案外(予想が外れること)
- 思いがけない(考えたこともない)
- 想定外(事前に予想した範囲を越えていること)
【対義語】
- 当然(そうなるのが当たり前であること)
- 意中(心の中に思っていること)
まとめ
「以外」と「意外」は、全く違う言葉ですが、意外に(笑)間違えやすい言葉です。
わかったつもりでも、後からメールを読み返したら間違っていたなどということもありそうですね。
使うときは気をつけて、正しく使っていきたいですね。
最後までお読みくださりありがとうございました!