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「信頼」と「信用」は、どちらも人などを信じる時に使う言葉ですね。
どちらも同じぐらい、日常的にもビジネスシーンでもよく使う言葉ですが、身近なだけにはっきりとその違いがわかる人は少ないかもしれません。
「信頼」と「信用」は同じなのでしょうか。
今回は、「信頼」と「信用」の違いは?意味と使い方を解説!|例文つきについてご説明いたします!
「信頼」と「信用」の違いは?
「信頼」と「信用」は、どちらも信じることですね。
非常に似ていますが、違いは
- 「信頼」はその人の人柄や考え方などによって判断する
- 「信用」は過去の行いや実績に基づいて判断する
という点にあります。
その人を「信頼する」でも「信用する」でも、その人を信じるという意味では同じです。
ですが、「信頼する」は、その人の人柄や今までの行い、立ち振る舞いなどを見たうえで、「この人なら任せても大丈夫だろう」などと信じて頼りにする気持ちを言います。
一方「信用する」は、その人のこれまでの実績を判断するなどして、確かであると信じることを言います。
「信頼」は、相手の能力や人柄を信じて頼りにするという、人と人の気持ちのつながりによって生まれる双方向的な関係です。
「信用」は相手の実績を判断して評価するという、一方通行的なものになります。
「信頼」は相手のことを信じて「頼りにする」という意味合いが強いので、「信用」の方が軽く「信じるよ」というぐらいの意味で使われることも多いです。
>>「欺く」と「騙す」の違いは?意味と使い方を解説!【類義語・例文】
「信頼」の意味と使い方
「信頼」は「信じてたよりとすること」です。
「しんらい」と読みます。
「信じる」「頼る」という漢字の通りの意味ですね。
「信頼」は、相手や対象に対して、自分が期待する通りの結果がかえってくると信じられることです。
つまり、「この人なら任せても大丈夫だ」とか、「これなら確かだろう」と信じて、たよりにするということを言います。
「信用」との違いは、これまでの実績などにかかわらず、その相手を信じるという点にあります。
相手の人柄や、相手の能力といったものを信じて頼りにするということです。
「信頼する」「信頼できる人」「信頼にこたえる」などの使い方をします。
【例文】
- 彼は信頼できる人物だ。
- あの人は時々嘘をつくから信頼できない。
- 両親の信頼にこたえられるよう努力する。
- お客様との信頼関係を築くことが大事だ。
「信用」の意味と使い方
「信用」は「それが確かなものと信じ受け入れること」という意味です。
「しんよう」と読みます。
「信じる」「用いる」と書きますね。
「信用」は文字通り「信じて任用する」という意味で、それが確かなものだと信じて受け入れるということを表します。
「信頼」との違いは、「信用」はそれまでの実績から判断することだという点です。
「信用」は、これまでの実績やこれまでの相手の行為などから、相手が信じられると判断することを表します。
「信用する」「信用を得る」「信用を失う」などの使い方をします。
相手の業績なこれまでの記録を元に「信用」できるかどうか判断するという言葉ですので、金融関係などでも「信用金庫」「信用情報」「信用取引」などの言葉があります。
【例文】
- あの人の言うことは信用できない。
- 彼女を信用してこの仕事を任せた。
- このようなトラブルが表沙汰になったら会社の信用が失われてしまう。
- 彼のこれまでの実績を見ると信用できる人物だと思う。
「信頼」と「信用」の類義語
「信頼」と「信用」の類義語には次のようなものがあります。
- 信任(その人を信用して物事を任せること)
- 信認(信用し実力などを認めること)
- 信託(信用して委託すること)
- 信憑(信頼して拠り所にすること)
- 見込む(あてにする。望みをかける)
- 委任(仕事などを他人に任せること)
- 頼る(助けてくれるものとしてよりかかる)
- 信じる(疑いを持たずにそのことが本当であると思う)
「信頼」と「信用」の対義語
「信頼」と「信用」の対義語には次のようなものがあります。
- 不信(信じないこと)
- 疑惑(本当かどうか疑いを持つこと)
- 失墜(信用などを失うこと)
- 疑心(疑わしく思う)
- 懐疑(見解などについて疑いを持つこと)
- 疑い(事実と違うのではないかと思うこと)
- 警戒(悪いことが起こらないように注意し用心すること)
- 裏切り(見方を捨てて敵方についたり、約束や信義に背いたりすること)
まとめ
「信頼」と「信用」は、とても似ていましたが少し違いがある言葉でしたね。
「信頼」は、相手の能力や人柄を信じて頼りにするということでした。
「信用」は、相手の実績などから判断して、相手や相手の言うことを信じるということでした。
ただ「信じる」と言っても、このように色々な意味がありますから、適切な方を選んでぜひ使い分けてくださいね。
最後までお読みくださりありがとうございました!