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「臨床」という言葉を知っていますか。
あまり気軽な日常会話で「臨床の……」などと使う機会はないかもしれませんね。
ですが、「臨床試験」「臨床医」「臨床医学」などの言葉を、ニュースや医療関係の話題で耳にしたことはきっとあるのではないでしょうか。
医療もののドラマなどでも出てくる言葉ですよね。
なんとなく前後の文脈や全体の雰囲気からわかったつもりでいるかもしれませんね。
ですがこの「臨床」、ではどういう意味なのかと改めて考えてみると、よくわからない、知らないという人も多そうです。
今回は、「臨床」とは? 意味や読み方と使い方をわかりやすく解説!|例文つきについてご説明いたします!
「臨床」の意味と読み方
「臨床」は、「病床に臨んで診察すること。患者に接して診察・治療を行うこと」という意味です。
「りんしょう」と読みます。
「床」に「臨む」と書きますから、その通りの意味ですね。
病人が床についている、その病床のそばに行くという意味から、実際に病人のいるところに行って診察や治療をするということを表します。
主に医学の用語で、医療現場で実際に患者に接して診察・治療をする現場または学問のことです。
医学で、研究所で研究したり、理論を学んだりするものとは違って、実際に個々の病人に接して診察や治療をするのが「臨床」ということです。
「臨床」の使い方
「臨床」は、実際に病人の床のそばに行き、診察や治療をするということです。
主に医療に関して使われる言葉です。
「臨床」という言葉自体の意味は、「床のそばにいく」と言うことですが、実際は病人がみんなベッドに寝ているというわけではないですよね。
入院患者のベッドのところに行くなどという、文字通りのベッドサイドでなくても、広く実際に患者と接して診察や治療をするという意味で使われます。
例えば、
- 実際に患者の診察を行う医師のことを「臨床医」
- 患者に接して診断・治療する医学分野のことを「臨床医学」
- 病気の診断や治療の資料とするために、患者の血液や尿をとったり、脳波や心電図をとる検査のことを「臨床検査」
- 新薬などの効果を確かめるため患者や健康な人に服用させて試すことを「臨床試験」
といったように、実際に患者に接して行う医療について「臨床○○」という言葉が色々とあります。
【例文】
- 彼は臨床医で、病院で日夜患者の診療に当たっている。
- 彼女は医大の臨床医学コースに通っている。
- 臨床検査技師の国家試験に合格した。
- 大手製薬会社の○○社は、新型コロナウイルス感染症の飲み薬「××」についての臨床試験結果を発表した。
「臨床」の類義語
「臨床」の類義語には次のようなものがあります。
- 治療(手当などをして病気や怪我をなおすこと)
- 加療(治療を施すこと)
- 診療(診察と治療)
- 療治(病気を治すこと)
「臨床」の対義語
「臨床」の対義語には次のようなものがあります。
- 研究(物事を学問的に深く考え調べること)
- 病理(病気の原因や家庭に関する理論)
「臨床」が、実際に患者と接してその病気などを治すことですので、病気について研究するということが反対の意味になります。
また、「臨床医」は実際に患者を診察・治療する医師のことですので、反対は「研究医」や「病理医」となります。
「臨床医学」の対義語は「基礎医学」で、これは医学で、人体の構造や病気の成り立ちについての基礎的な研究などのことを言います。
まとめ
「臨床」という言葉、これまでニュースなどで聞いてもなんとなく聞き流していた人も多かったのではないでしょうか。
医学や看護などの医療分野で使われる言葉ですが、自分や家族が病気になった時はもちろん、医学に関するニュースでも非常によく使われる言葉ですから、ぜひ覚えておきましょう。
最後までお読みくださりありがとうございました!